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お世話になります。

一般的な質問なのですが、為替リスクのヘッジの仕方として為替予約と通貨オプションとがあると思います。

現在よりも円高になると資産が目減りして困るとした場合に、あるレートで予約をすればどれだけ円高になっても損失は発生しません。ところが円安になった場合には円安メリットが享受できません。

一方オプションの場合は権利だけを購入するので、上記のような場合は権利を行使せずに円安メリットが享受できます。円高の場合は権利を行使すれば損失はありません。

ということで、通貨オプションの方が為替予約に対して優位性があると思うのですが、通貨予約の存在意義というのはあるのでしょうか??

通貨オプションより為替予約を選ぶ方が良い場合というのがあればご教示下さい。

A 回答 (3件)

>現在よりも円高になると資産が目減りして困るとした場合


1)外貨売りの為替予約をする。円高になっても目減りは防げるが円安になったときにそれを享受できない。
2)オプション料を払ってプットオプションを買う。
  円高による資産の目減りは防げるが、為替予約に比べてオプション料の支払い分だけ資産は目減りする。
  円安になるとき、オプション料を上回る円安にならないと、円安を享受できない。

オプションは都合がよさそうだけど、オプション料の支払いがあるこに注意する必要があるということです。
もし為替レートが変わらなかったら、オプション料だけ損します。

しかし、オプションは買うだけでなく、売るという手もあります。上記の例で、コールオプションを売れば、為替相場が変わらなければ、オプション料は丸儲け。円高に行ったときは、資産は目減りしますが、もらったオプション料だけ目減りが防げます。円安になったときは、相手に権利行使されますが、手持ちのドルを渡せばよいので損はありません。これを、カバードコールといいます。

オプションについては、とても書ききれません。コールオプション・プットオプションの買いと売り、ストライクプライス、期間、それに先物などをうまく組み合わせることによって、様々な戦略を立てることができます。


>通貨オプションより為替予約を選ぶ方が良い場合
外貨資産を、この水準の為替レートで固定できるなら満足と思えるときは、下手にオプション料を支払うよりも、その水準で為替予約をしたほうが、オプション料を支払う必要のないだけ得です。
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この回答へのお礼

親切かつ丁寧なご回答ありがとうございます!!お書き下さったことを自分なりに咀嚼いたしますと、為替相場が大幅に変動するような場合には、オプションの取引が良いのだろうし、そんなに変わらなかった場合にはオプション料を払う分だけ損してしまうということでしょうか。詳しく勉強すれば、その分岐点がきっとあるのでしょうね。

本当にありがとうございました。

お礼日時:2005/10/30 20:45

#2です。

コピペで最後の行が意味が逆になってました。

正しくは:


しかし、最初に書いたところにもどりますが、一般企業は投資・投機しているわけではないので、前者の「オプション放棄により差益を獲得」することを取るよりも、後者の「差益を失う」ことを取る。
すなわち『差益はでてはいないが、輸出入において最初の目的を達せられた』と考えると思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。大変参考になりました。

お礼日時:2005/10/30 21:06

一般企業は必ずしも投資や差益目的で金融商品を売買しているわけではないので、それぞれの特徴をうまく使っているだけではないでしょうか。



先物予約は
・予約料は不要(先物相場に折り込まれているそうです)
・最低扱い額は特にない

オプションは
・買いポジションではプレミアム(オプション料)の支払い発生
・タイプによっては満期前の権利行使ができない(ヨーロピアン)
・最低取り扱い高が決められている


オプションでは、プレミアム支払いと権利行使のタイムラグのリスクがあります(転売は可)

また取引で、予約とオプションのどちらも望まない方向に価格が進んだ場合、差損を回避する部分は同じです。
逆の予想外に企業の貿易等にとっておいしい方向に価格が進んだ場合、おっしゃるように

>ところが円安になった場合には円安メリットが享受できません。

です。
言い換えると「オプション放棄により差益を獲得」するか「予約実行により100万円の差益を失う」ということになります。

しかし、最初に書いたところにもどりますが、一般企業は投資・投機しているわけではないので、後者の「差益を失う」ことよりも、前者の「オプション放棄により差益を獲得」すなわち『差益はでないが、輸出入において最初の目的を達せられた』と考えると思います。
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この回答へのお礼

丁寧なご説明ありがとうございました。おっしゃるように、メーカーであれば本業のもうけで勝負するのであって、為替レートの取引で儲けを考えたりするのはあまり望ましい姿ではないような気がしてきました。個人の資産であれば、損得があっても結局は自己責任で片付きますが、大企業とかでは失敗しましたではすまされませんものね。
本当にありがとうございました。

お礼日時:2005/10/30 21:04

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