
No.6ベストアンサー
- 回答日時:
親しい者を亡くした悲しみは、人類が地球上に出現して以来、少なくとも「星」という言葉が生み出される以前から変わらぬ人間の心情でしょう。
確かに肉体としては滅びるわけですが、良く考えてみれば、科学的にはあらゆる元素に分解されてしまっただけで、亡くなった人を構成していた要素は全て現存していると言うことも可能なはずです。
であれば、それが遥か彼方で再構成されて再びの命を得ている可能性だって全く否定はできない。
こう考えた人がいても不思議ではないかもしれません。
しかし、それは確認しようとしてもできない程の「遥か彼方」である必要性もまた同時に認識したでしょう。
決して到達することができないと考えられていた、遥か天空の彼方に無数に、しかも静かに美しく光り輝く星が格好の対象として選択されたのは至極自然な成り行きであったのかもしれません。
スペースシャトルが繁く行き交うようになる将来、さすがの星もその効力を次第に失っていくような気もします。
スペースシャトルのお話をされた時、思わずハッとしてしまいました。
確かにその通りだと思います。信じてきた幻想が夢物語が全部、科学の力によって壊されていってしまうのかもしれませんね。科学の発展とそうゆうロマン的なものとの均衡は本当に難しいですね。素晴らしい発想ありがとうございました。
No.9
- 回答日時:
昔、星見人だったオヤジの自説です。
この世は世界、あの世は天界とすれば、死んだ人の魂は天界に行くと考えることができます。
天界とは雲よりも高く、人には到達できない神々が住む世界という考え方もあります。
天界で見えるものは太陽、月、惑星、星(恒星)です。
太陽、月、惑星には既に名前が付けられています。
星は名前を付けられないほど沢山みえたので、死んだ人が天界に行った印として適当だったのだと思います。
また、神仏と違い可視的な存在なので、子供への比喩に適当だったのだと思います。
通常、星(恒星)はポジティブな意味で使われることが多いと思います。
この比喩には「死という暗闇の中でも、小さな希望という光を見失わないように」という願いが込められているように思えます。
死は闇を呼び天を覆い尽くす。
想い出は光となり、我々を導く。

No.8
- 回答日時:
屋根の上に上り、物干し竿で星を落とそうとするピエロの話があります。
とどきえぬもの。それを理解する心境の深さが、星の小さなきらめきを、ずっと優しく、澄み渡らせているのか。
空飛ぶ物干し竿で、実現する星間旅行、希望を目指して旅立てど、「ああ、この星ではなかった。私の故郷はここではない。しかし、後いくつの星があるのか、到底私には計り知れないし、それら全てに、辿り着くことなどできやしない。」
亡き人は、今もずっと、地球という星に眠っているのだろう。
それが、宇宙の時間の中で、「永遠の故郷」ではないにしても。
いつか、地球でないところで、地球人が死ぬことになったら、宇宙が人の、故郷と言うことになるのでしょうか。地球人が、星に、亡き人への想いを馳せたように、宇宙人も、故人への想いを何処かに馳せるのでしょうか。宇宙の旅人に尋ねれば、何て?
旅こそわが故郷?
きっと宇宙の時代にも、せみ時雨は胸に染み入ることだろう。
太陽でもなく、月でもなく。肌身に感じることのできない星だからこそ、残された人の、深く、ささやかな願いがこめられているのではないでしょうか。
もう、届かないことは、わかってるから、だから、星にしたいと思った
でもね
光る星々はプリンのようで
わくわく とろろ チュリンポイ
甘い くちどけ
こどものキッス
星はいつも、おどけていたさ
人々の胸に、明かりがないときにも
No.7
- 回答日時:
こんばんは。
世界各地の星に関する伝説をみると、人が星になったという伝説は枚挙に暇がありません。
最近で有名なのは、「西郷星」でしょう。明治初期、政変に敗れた西郷隆盛が、鹿児島へ引き上げて、後に西南の役と呼ばれる反乱を起すのですが、当時の民衆の間に、「西郷星」が出る、という噂が広がりました。民衆に人気のあった西郷ならではの噂でしょう。
で、この「西郷星」は、なんと西郷の生前から出ていたんですね。
その他の、人が星になる伝説をみても、はっきり死んだとはいっていないんです。むしろ意識的にそのへんをぼかしてあるような気さえするくらい。
つまり、こと星になった人に関する限り、「死」ははっきりとは語られないんですね。
もう一度、伝説をみると、星になった人は、例外もありますが、ほとんど、よい善行をしたり、神に憐れまれたりしてる。
天上は、どの民族でも、神の住まいでした。
だからこういう人たちは、生きながら星(=神に准ずる存在)になったわけです。その資格充分であったんですね。
で、自分に近しい人の「死」に遭った時、その「死」をなかなか直視できないですよね。
だから、ここにはいなくなったけど、天で輝き続ける資格を与えられて「星」として生きている、と。
そんな風に考えることで、「死」の傷みを和らげたんじゃないか。
どうでしょう。私の憶測ですが。
私は、野尻抱影:著『星の民俗学』(講談社学術文庫)を読みながら、こんなことを考えました。随筆風で、読みやすいです。
以上、参考になれば。
No.5
- 回答日時:
起源はいくつかあって、それぞれどういう関係なのか、またそういう比喩を使う人がどれからの流れで発言しているかはまずわからないのですが。
1.占星術。天上の星が地上の人の営みを支配しているのだから、死後地上を離れたら天上にいく、と考える。
2.中世キリスト教や、一部の新プラトン主義。例えばダンテの神曲の天堂編にもそういう記述がある。
3.ギリシアやバビロニア(こっちが元だが)の神話で、「英雄・怪物」などのさしずめ日本なら八百万の神になっていたものが死後などに(一部生きたまま)星座になっている。
4.他の神話でも星になった人(など)はかなりある。ただしみんな英雄とか神なんだが。
5.一般化。以上どの場合も天の星になれるのは一部の(あるいはごく一部の)人に過ぎない。まあ、これは死んだ人が皆成仏したり天国へ行ったりするような一般化、大衆化の産物なんで、もとはどの文化でもごく一部の人しか星になれるものではなかった。ダンテでもいきなり天国にいけているのはわずかな人で、あとは煉獄で修業中とか、地獄や辺獄にいて、ずっとそのままだったりする。
それじゃどうしようもないので、大衆化してそういう伝説が生まれるようになった。
箇条書きで詳細に分析してくださってありがとうございました。
哲学的なお話とってもおもしろかったです。確かに日本があんまり起源でないような気がしてきますね。どうもありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
自説ですが、実際に星の光が地球に届くまでには、何光年も時間がかかっています。
つまり、過去に放たれた太古の光が、今になって地球に届いているんです。
私たちが見ている星の光の多くは、太古の光であり、中にはすでに死んでいる星だってあるんです。
よく漫画なんかで「私に会いたくなったら、私のことを思い出しなさい。そうすれば、私はいつでもあなたの傍にいるよ・・」な~んて台詞がありますが、過去に放たれた光が、現在の私たちを照らしているのは事実なんです。
だから、死んだら星のように、過去から現在に光を放つ人に成るのでは・・と想います。
まあ、昔は、科学的な知識は無かったでしょうから、別の意味だったかも知れませんが。
「過去から現在に光を放つ人になる」って最初はなかなか理解できませんでしたけど、すっごい深い言葉ですね。確かにその通りだと思いました。やっぱり質問してよかったです。こんなこと絶対に自分ひとりでは思いうかばなかったですよ。ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
ディズニーアニメのライオンキングってご存知ですか?動物たちの王ライオンのムファサは自分の息子シンバにこういいます。
「歴代の王たちはあの星となっていつでもおまえを見守っている。」(こんな感じです)映画の世界に入っていた私は不思議な安心感に包まれました。その言葉は成長していくシンバを助けます。死ぬことで遠くに行ってしまった。でもその人たちはあなたを見守っている。そういうイメージに空に輝く星って最適だと思いませんか?そう思うことで人は勇気付けられますよね。(例外者は却下!)そんな人間の気持ちを知る人がそう考えたのではないでしょうか?ライオンキング知っていますよ。確かに死んでからも上空を見上げると見守られていると思うとすごい安心感があって少しは悲しみも和らぐ気がしますよね。ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
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