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和声学か何かの本で、読んだと思うのですが、連続5度の進行形が禁止されていたように思います。
私の作った曲の伴奏の中で、ドミソ、レファラ、と和音が進むところがあって、聞いた感覚では全く違和感が無いのですが、連続5度というのは、この進行の仕方のことじゃないかと思って気になり始めています。
この和音の付け方がいけないとしたら、どう悪いのか教えてください。また、どう解決するように教えられているのでしょうか。

A 回答 (3件)

こんにちは。

きちんとした音楽教育は受けていませんが,ご参考に。


連続5度が禁止となっている理由は,「声部間の独立性を保つため」です。

「ドミソ」⇒「レファラ」のコード進行を含むもっとも簡単な例で考えてみます。
バスはソプラノの2オクターブ下からはじめてください。

<例1>連続5度,8度あり
ソプラノ:ド  レ  シ  ド
アルト :ソ  ラ  ソ  ソ
テナー :ミ  ファ レ  ミ
バス  :ド  レ  ソ  ド

<例2>禁止事項なし
ソプラノ:ド  レ  シ  ド
アルト :ソ  ラ  ソ  ソ
テナー :ミ  ファ レ  ミ
バス  :ド  ファ ソ  ド

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違いはあまり感じないかもしれません。バスの音をひとつ変えて転回形にしただけですから。しかし,アルトとバス,あるいはソプラノとバスだけで音を出してみると,例1の方は声部間の独立性が少ない,というのが実感できる,かもしれません(笑)

ただ,違和感がなくても不思議な事ではありません。というのも,実際にはこのような進行は曲中でたくさん使われているからです。

上記のような4声の和声課題では禁止事項になっていますが,伴奏パートの一部として,という事ならば,あまり気にする必要はないように思いますよ。

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(注)ソプラノとアルトの最初の進行,一見すると禁止のようですが,これは連続「4度」なので大丈夫です。詐欺みたいな話ですね(笑)
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この回答へのお礼

丁寧に書いてくださって、大変ありがとうございました。わかりやすかったです。

「声部間の独立性を保つため」ということが目的ですか。4声の声楽曲で、ユニゾンで動く声部は避けたい、とは私も思いますので、納得いたしました。

お礼日時:2005/11/10 22:03

ソプラノ,アルト,テノール,バスの四声がそれぞれ独立して進行している中で,


調和のよい協和音程である完全五度(あるいは完全八度)が平行して進行すると,
その二声だけが他の声部(不完全協和音程)よりも目立って響き,
四声のバランスを崩すということでしょうか。
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この回答へのお礼

他の声部よりも目立って響き、変だっていうことですね。
3人の方のご回答をいただき、
理由がよく分かり、大変参考になりました。
どうもありがとうございました。

お礼日時:2005/11/10 22:18

耳に心地悪いから。

というのが最大の理由だと思います。しかしその感覚は、機能和声が作曲を支配していた時代の話で、もっと後世になると、ドビュッシーなんかが連続五度を使いまくっていたりします。
それはそれで機能和声とはぜんぜん違う規則にしたがっているわけで、また別の感覚で美しいといえます。
私たちは、ベートーベンの時代もドビュッシーの時代も通り越して、両方の音楽になじんでいるので、連続五度にそれほど違和感を覚えないのも当然かもしれません。
ドビュッシーの音楽を聴いたら、ベートーベンやハイドンがなんと言うか、それは神のみぞ知るですが…
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この回答へのお礼

ご回答をありがとうございました。
「ドビュッシーなんかが連続五度を使いまくっていたりします。」
大家が使っているのならOKですね。
「違和感を覚えないのも当然」
そうですか。でももし、「耳に心地悪い」って感じたら止めればいいんですね。

お礼日時:2005/11/10 22:12

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