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シャンプーなどにはいっているラウリル硫酸ナトリウムは発がん性物質だからシャンプーを変えたほうがいいと言われました。
調べて見ると確かにラット(マウス?)の実験で発がん性物質として使われていて、その手の説明が書かれたHPもたくさんありました。
ただシャンプーのように皮膚に使うもので皮膚から入ってくるものってそんなに多くはないと思うんです。
ラットの実験のものとシャンプーのものとも濃度も量も違うでしょうし・・・・。使わないほうが健康にいいとは思いますが、毎日一回シャンプーするとして、今現在日本のシャンプーに含まれているラウリル硫酸ナトリウムの量は害になるのでしょうか。
専門的に詳しい方がいらっしゃったら是非教えていただけたら、と思います。
宜しくお願いします。

A 回答 (1件)

日本の厚生労働省は、そんなに危険なものを野放しにしておくほど甘くはないです。



確かに、過去(1970年代頃)にこの手の界面活性剤の発癌性が示唆されるような報告があり、話題になったことはあります。
しかしながら、当然これを確認する試験が(かなり念入りに)実施された結果、結局発癌性は再現されていません。

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・皮膚刺激性があり、粘膜に塗布すると炎症を生じる。
・経口摂取により胃粘膜を刺激し、胃潰瘍の原因になる。
・皮下へ注射すると、組織が壊死を起こす。
・動物実験によって明らかな肝臓障害性が確認されており、長期間の摂取で肝硬変を生じた臨床例が多数存在する。
・急性膵炎の主原因の一つとされている。
・中毒によって依存性が生じ、精神障害をきたすことがある。。
・胎児毒性および催奇形性の疑いがあり、妊婦が摂取することで先天異常を生じる危険性がある。
・この物が体内で代謝されて生じる物質には、発癌性の疑いがある。
・大量摂取により中枢神経系を抑制し、最悪の場合死にいたる。
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かなり刺激的な記述に驚かれたかもしれませんが、これはラウリル硫酸ナトリウムのことではありません。
種明かしをすると、エタノール・要するにお酒の毒性をかなり誇張して書いたものです。

広くあたりまえに用いられているものでも、悪意を持って叩けばこうなるという例ですが、これは自分の商品の安全性を強調して売るために、既存のものの危険性をあおるよくある手法と同じで、大量投与あるいは高濃度で生じた毒(どんなものでも、限度を超えた使い方をすれば害があるのは当然です)を示して不安をあおり、あたかも普通に使用しても危険であると思わせる手口です。

一部の試験の結果を誇張するだけでなく、ご質問の発癌性のような、現在では否定されている過去のものを持ち出すこともあり、確信犯だとしたらかなり悪質なやり方ですね。

広く日常的に使われているものは、必ずきちんとした安全性試験が実施されており、明らかに危険なものが販売されるようなことはまずありません。
それでも、試験では見つけられなかった、未知の毒性を100%完全に否定することはできないかもしれませんが、そこまで考えるなら、天然成分でも同じことです。
(毒のある植物はいくらでもありますし、天然の漆はかぶれの原因になります。)

ラウリル硫酸ナトリウムは洗浄力に優れていますので、その分多少の皮膚刺激性(普通の頭皮の人なら問題にならない程度の)はあるかもしれませんが、
敏感肌やアレルギーで以上が生じたようなことがなければ、お好きなシャンプーを使いになっても良いのではないでしょうか?
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この回答へのお礼

詳しいご説明ありがとうございました。
ためになりました。

お礼日時:2005/11/21 19:43

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