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この詩の特徴、リズム、形態から、この詩の作られた背景まで、この詩に関することでしたら何でも結構ですので、あまり文学に詳しくない私にもわかるように教えていただけますでしょうか?また、小学校高学年くらいの子供にこの詩を紹介しようと思っているのですが、どういう切り口で紹介したらこの詩の素晴らしさや深みが伝わるかアドバイスいただけたらありがたいです。

A 回答 (2件)

中原中也についてはくわしくないのですが、以前柳田邦男さんの「言葉の力、生きる力」という本で取り上げられていて、それによると、中原中也は2歳の愛児を失ったときにこの詩を発表したそうです。

ですから
それを頭においてこの詩を読むと、すべて理解できると思うのです。ボタンは死んでしまった子供を投影しているということです。ですから、抛れずに袂にいれたということでしょう?背景を知ると、この詩の言葉がすべて意味のある言葉となってくるように思いませんか?
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この回答へのお礼

usagitoohanashiさん、ご回答ありがとうございました。
背景を知ると、詩の感じ方が全然変わってきますね。
調べたところ、この詩を書いた約1年後に、中也自身も病気で亡くなったそうです。そうとうな悲しみを抱いて書いたのだと思います。

子供たちにこの背景を話すと、深く聞き入っていました。
とても参考になるご回答をありがとうございました。

お礼日時:2005/12/14 10:10

小学生のお子さんでしたら、あまり堅苦しい説明などから入るのでなく


(「勉強」っぽいと楽しさが減るので)、
その詩に対して一緒にどんどんイメージを膨らませたり、疑問を投げ合ったりと、ディスカッション形式で、詩の世界を共有すると楽しいかと思います。
(親・詩→子供=教える形 ではなく、親・子→詩=一緒に考える形)

この詩は、中学か何かの教科書に載ってましたけど。その時、
1)なぜ夜を示す言葉が二つも入っているのか
  (月「夜」の「晩」に…)
2)そのボタンはどんなボタンだったのか
あたりが話題になったのを覚えています。

それに対して、
1)冴え冴えとした月が出ている夜は、中原にとって、他の夜とは
  違う特別なもので、だから「月夜」というのは、分けられない
  一つの呼び名だったんじゃないか。
2)黄色がかったクリーム色のボタンだったのではないか。
  きっと満月の晩で、それがまるで小さな月のように見え、
  月のカケラ=その晩の思い出のカケラとして、大事に取っておいた
  のではないか。
などと考えました。

他にも、どんな海岸だろうか? 他に誰かいるだろうか? など、色々想像し合うと世界に深く入れると思います。
深夜の満月のヒッソリとした海岸に、少しだけもの寂しいけど、穏やかな心地の男が一人…というイメージが湧きますけど、お子さんはすごく意外な発想とかがあるかも知れません。
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この回答へのお礼

ご丁寧にお返事を下さってありがとうございます。
時間のゆるすかぎり、子供と一緒に考える・感じるということを大切にしていきたいと思います。
参考になりました。

お礼日時:2005/12/14 10:15

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