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北原白秋の『桐の花』の中の、
『手にとれば桐の反射の薄青き新聞紙こそ泣かまほしけれ』
の歌の訳を教えてください。
ネットや近所の図書館で調べたのですが見つかりませんでした。
是非知りたいのでお願いします。

A 回答 (2件)

NO1さんに付け足しで・・


桐の花が発行された頃の白秋の人生にはこんなことがありました。


隣に住むに美しいの人妻俊子という人がいました。彼女は夫の暴力で生傷が絶えない日々を送っていて、白秋は彼女に同情を寄せ、その同情はいつしか愛に変わっていったのです。

白秋はその苦恋から逃げるために住まいを変えますが、転居先に俊子が別れの挨拶に来ました。その時すでに夫から離婚の宣言を受けたという俊子の言葉を聞き、白秋と俊子はその晩結ばれたそうです。

しかし、そこには罠があって、白秋の名声を知っていた俊子の元の夫は、法的には離婚が成立していないことを理由に白秋と俊子を姦通罪で訴えたのです。
そして、二人は市ヶ谷の留置に2週間拘束されることになりました。

この事件は新聞のスキャンダルになり、白秋は同業の詩人・歌人から「文芸の汚辱者」との痛烈な嘲罵を浴びることになりました。
若くから詩人として名声を得ていた白秋への嫉妬心も手伝って、白秋攻撃は激さを増し、そして、白秋も自ら罪の意識にさいなまれ、また愛の苦しみに心ふさぎ、半ば半狂乱だったそうです。

さらに、時を同じくして、福岡県柳川の豪商として知られていた白秋の生家は没落し、父と母は白秋を頼って上京。莫大な借財も長男の白秋の肩にのしかかってきたのです。

白秋は死に場所を探していました。

そんなどん底で、歌集『桐の花』は生まれたんです。

この事件を踏まえると、
『手にとれば桐の反射の薄青き新聞紙こそ泣かまほしけれ』
の意味が分かってくるんじゃないかと思います。
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この回答へのお礼

ご丁寧なお返事有難うございます。『手にとれば~』の歌が暗い雰囲気を持っている事には、そういうった背景があったのですね。とても参考になりました。

お礼日時:2005/11/30 14:21

『手にとれば桐の反射の薄青き新聞紙こそ泣かまほしけれ』



新聞紙を手にとると 桐の青葉が反射して 薄青く見えた 泣きたくなった

桐はこんなのだよ↓
http://www.gekkou.or.jp/k-1/ht-05/kiri-0511.html

何で泣きたくなったのかは・・・・知りません。
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この回答へのお礼

お返事有難うございます。訳が載ってる本なども探したのですが、なかなか見つからなかったので、助かりました。桐の画像も有難うございました。

お礼日時:2005/11/30 14:16

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