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 私は中国人で、日本語を勉強しています。文章が上手く書けるように、作文の本を読んでいます。理解できない例文があるので、質問させてください。

「小さいとき着せ替え人形や、ままごとに夢中だった。少し大きくなってからは、赤い靴や姫鏡台を買ってもらって喜んでいた。そういう幼い頃の生活のうちに、すでに私の将来は示されているように思う。それが二十歳を迎え、母が無理して作ってくれた振袖を着て、成人式にのぞみ、人々の祝福に及んで私は深く感激した。その時私の進むべき道は決まったと言ってよい。」

1.「人々の祝福に及んで」の中の「及ぶ」はどういう意味でしょうか。「及ぶ」のこんな使い方が初めてで、困っています。こんな使い方の「及ぶ」のほかの例文も書いていただけませんか。

2.日本語の「感激」という表現には「他人の好意や援助について感謝する」という意味も含まれているのでしょうか。それとも、ただ感動するという意味だけでしょうか。また、「感激」と「感動」とでは、どちらが度合いが激しいでしょうか。

3.「深く感激した」のほかの書き方も勉強したいのですが、教えていただけませんか。多ければ多いほど有り難いです。

 質問文について一箇所伺いたいのですが、「こんな使い方の『及ぶ』のほかの例文も書いていただけませんか。」という文は、「の」が多すぎて、何か解決方法があるでしょうか。ほかに質問文に不自然な部分の添削も宜しくお願い致します。

A 回答 (8件)

1.#1さんの仰有るとおりです。

ここは何か動詞が必要です。なぜならそこに及ぶまで揃って「迎え」、「着て」、「のぞみ」、と私を隠れた主語とする動詞が並んでいるからです。ことここに及んで「人々の祝福」すなわち「人々が祝福する」という別の構造を持って来られては戸惑わざるを得ません。

前回のトラックの運転手氏に続いて、これは美容師かスタイリストによる作文でしょうか、これも胡散臭い代物のような…。日本の成人式なるものは形骸化して久しいもので、若者の進路を決するような体験として語られるものではありえないんじゃないかしら…。幼少期の体験や嗜好も女児に一般なものだし…。


2.辞書の教えるところに従えばよいだけのことだと思いますが…。感激は感謝の意を含むこともありますが、含まないことだってしょっちゅうあります。というよりそっちが主でしょう。うーん、説明を要する事柄だろうかこれは。人から親切にされて喜びが沸き上がるときそれを感謝の念と観ずることもできるのは当然であって…。

感激と感動ですが、うーん、強度の違いは字面の違いのままのような気もしないではないですが、それより使い道が異なるってのが本当のようにも思います。たとえば、滅多に他を褒めることのない人に褒められて「感激しました」と挨拶するのは普通ですが、ここでもし「感動しました」と面と向かって言ったら喧嘩を売るのと等しいことになるでしょう。「おお、お前も人を褒めることを知っていたか」という意味になってしまいますね、なぜか。


3.「深く感激した」という言い方は適切なのかなあ…? 「深く」は「感動する」とたいへん仲がいいんですけどね。もしかするとほんらい感動は内へ内へと沈潜すべきものであり、感激は外へほとばしり出るものなのかもしれません。

類同の表現については類語辞典にあたられることをお奨めします。この美容師さんの作文はいかにも虚ろで寄り添って物を考える気になれません。

感動という語の使用において是非とも忌避すべき表現があるとすれば「感動をありがとう!」でしょう。近年スポーツ選手に対する挨拶として多用されるようになりましたが、これはもう鳥肌が立つほど厭わしく感ぜられます。


「の」の重畳を避けるなら「これと同じ『及ぶ』を使って作文していただけますか」とか「これと同じ意味の『及ぶ』が含まれる例文を作っていただけますか」とか「これに類する『及ぶ』の使用例をお示しください」などが考えられます。


質問文について。

「文章が上手く書けるように、作文の本を読んでいます」は駄目です。これまで複数の回答者によって繰り返し指摘されていることだと思いますが。

「こんな使い方が初めてで」は「が」ではなく「は」であるべきところ。

「『の』が多すぎて」は「『の』が三つも続いてしまいますが」としましょうか。「何か解決方法」は「回避する方法」のほうがいいでしょう。

「ほかに質問文に不自然な部分の添削も」も不可。お考え直しください。

この回答への補足

 次の二文をもう一度お書き直しします。正しいかどうか、教えていただけませんか。よろしくお願いします。

>文章が上手く書けるように、作文の本を読んでいます。

 文章が上手く書けるようになりたいので、作文の本を読んでいます。

>ほかに質問文に不自然な部分の添削も宜しくお願い致します。

 ほかに質問文の不自然な部分の添削も宜しくお願い致します。

補足日時:2005/12/11 13:33
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この回答へのお礼

 いつもお世話になっております。お礼が遅くなりまして申し訳ありません。
 ご丁寧に教えていただき誠にありがとうございます。今回は美容師さんの作文ではなく、家庭の人間になりたい女の子の作文です。
 手元にある中日辞書に中国語の「感激」の箇所、「日本語の『感激』とは違って、必ず他人の好意や援助についていう点に注意」とあるので、日本語の「感激」と中国語の「感激」は微妙に違うなと思ったところでした。「の」の件は大変すっきりしました。いろいろとても参考になりました。
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2005/12/11 13:32

#5です。

追加のご質問にお答えします。

「文章が上手く書けるようになりたいので、作文の本を読んでいます。」について。

これはこれでよいと言えばよいのですが、日本語の勉強中で作文の本を読んでいるなら、目指すところは作文の上達に決まっているので、それを明示する必要はないと思うのですが、いかがでしょう? すなわち、文章が上手く書けるようになりたい、という部分は省いたほうがよくはないかと思うのですが。まあ、あって悪いとまでは申しません。ないほうがよいと思うまでで。 


次に「ほかに質問文の不自然な部分の添削も宜しくお願い致します。」についてですが、これは可か不可かちょっと微妙ですね。文頭の「ほかに」はどこに掛かるかと言えば、「お願い致します」しかないでしょうが、そこに掛けるつもりでお書きになりました? そこに掛かるとしてもやっぱり変な感じは否めません。

その直前のトピックがやはり質問文における「の」の重畳という不自然な言い方についてですから、ここで「ほかに」と来れば「不自然な部分があれば」という表現を読者は予想します。それは裏切られ、「ほかに」は掛かってゆく用言が現れないままに文は結ばれてしまっているように見えます。

とりあえず改行して「ほかにも質問文に不自然な部分があればご指摘をお願い致します」というのが一番シンプルな改善策ということになりましょうか。

ただこれ、「に」が至近で二つ続くところがちょっと面白くありません。でもこれを避けるとなると、別の言葉を使った改変が必要になってきますねえ。

例えば「ほかにも質問文の欠陥についてお気付きの点があればお教えください」とか。「ほかにも」を「これに限らず」とする手もありますな。そのときは改行しないほうがよさそうです。まあ、上の「に」が続くのでもそれほど悪くもないでしょうが。


余談ながら、専業主婦への道を語った文章だったとは…。着せ替え人形は育児で、ままごとは炊事かあ…。でも赤い靴や鏡台や成人式ってのがよく分からない。まあ、何か続きがあるんでしょうね。断片からの無理な推論でした。ぺこり。
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この回答へのお礼

 再びありがとうございます。回答を拝見しながら、「文章が上手く書けるように」は以前指摘してくださったことを思い出しました。頭が本当に悪くて、ごめんなさい。二度と忘れないように心がけます。「ほかに」は「お願い致します」にかけるつもりではありませんでした。改善策はとても参考になりました。これから気をつけます。
 それから、作文の論点ですが、「女の道は二つしかない。キャリアウーマンとなるか、家庭の人となるかー」、と思っている彼女は、家事が好きで、「幸福で平和な家庭をつくりたい」と、です。赤い靴や鏡台はたぶん暖かい家のイメージを与えるかと。この作文から、日本人の女の子の考え方も少し分かるようになりました。
 本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

お礼日時:2005/12/11 22:50

専門家ではありませんが自分の意見を書きました。



1「及ぶ」について
 例文1 わたしについての噂が両親の耳に及び、その行いは知られることとなった。
 例文2 善行をかさねている町人Aの噂は奉行Bが聞くに及び、Aはその行いを誉められた。

 波紋が自分のたっている場所に影響を及ぼすという意味で、自分がその中心になって積極的に影響を及ぼしているわけではありません。

2「感謝」「感激」「感動」について
 感謝は「ありがたい」という自分の気持ちを表します。
 感激は自分の感情が激しく動いたという状況をいいます。
 感動は他人も含めて、感情を動かす=感情が動いたということです。自分がいうことにこだわっていません。

 程度の差ではないとおもいます。
 
3「激しく感激」について
 激しくを感激に修飾語でつけても、語彙が貧しいだけでしょう。激が近すぎます。

 「少し感激した」といういい方は小説などでときどき読みますが、「心は動いたが大きくはない」という微妙な感じで使われています。

「の」の多用について
 このような「及ぶ」の使い方についてほかに例文があれば、教えていただけませんか。
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この回答へのお礼

 お礼が遅くなりまして申し訳ありません。
 ご丁寧に教えていただき誠にありがとうございます。とてもすっきりしました。納得できました。「の」の件も大変参考になりました。
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2005/12/11 14:38

日本語の作文の勉強には、あまり向いていないテキストのようですよ。


他の方の回答と同じですが、awayukiさんに分かりやすいように、書いてみます。

1.この使い方は、間違っているのです。「人々から祝福されるに及んで」なら一応意味は通じます。しかし、わざわざ、「~に及んで」と使う必要を私は感じません。
「それが」を削除し、「人々の祝福を受けて、私は~」で充分だと思います。

「及んで」と使うのは、いくつか物事が重なった末ようやく…という場合です。
おそらく、awayukiさんは「及んで」の正しい使い方をご存知だと思います。それでいいのです。自信を持ってください。

2.「感激」は「心を(いい方向に)激しく動かされる」という意味です。何に対してどう「感激」したかは、その文脈によって変わります。感謝が含まれる場合もあるでしょうし、ない場合もあるでしょう。

「感激」は「キャー!!(嬉しい悲鳴)」、感動は「じーん…(心の奥に響くもの)」という感じです(笑)。性質が異なるので、度合いは比べられません。

3.他の方も書いていらっしゃいますが、「深く感激した」とは、あまり聞いた事がありません。
きちんとした理屈をご説明できないのですが、「深く」という表現には静かなイメージがあるのに対し、「感激」という表現には動きを感じます。
ですから、このふたつが重なると変な感じがするのです。

「深く」なら「感動した」が適当です。
「とても」や「たいへん」なら、感動・感激どちらも合います。
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この回答へのお礼

 いつもお世話になっております。お礼が遅くなりまして申し訳ありません。
 ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。理解しやすいと思います。非常に参考になりました。
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2005/12/11 14:27

1.「及ぶ」はある一連の事柄や動作が続いてその結果、~のようになった


という場合に使われます。「~に及ぶ」の前の言葉は時や所を表すもの、余波、影響、捜査の手、翌朝、この場,この期(ご)などのことばがきます。したがって動詞が伴わなければならにいといことはありません。「警察の捜査に及んだ」「警察が捜査するに及んだ」どちらも正しい日本語です。悪い意味に使うとは限らず、「初対面ながら話がどんどん進み、家に招待されるに及んだ」と言っても少しも違和感はありません。
2.非常に感謝する気持ちを表す時に、「感謝、感激」というように二語を重ねていうことがあります。新明解国語辞典には「温情あふれる言動に思いがけず接した事を、身の幸いとして喜ぶこと」と言う説明ありますが、あなたがおっしゃるように感謝する気持ちを含んだ言葉ということができます。「感動」は文字どうり心を動かされると言う意味です。感謝という概念は少ないと思います。みごとな芸術作品をみたり、名曲の演奏を聴いたり、講演を聴いて影響を受けた時に使います。別の言葉で言えば「感銘を受けた」とも言いましょうか。
3.「深く感激した」の別の言い方ですが、上の「感銘を受けた」も範囲に入ります。その他、和語でいえば「心(が)打たれた」「胸にじんと響いた」などがあります。深く感謝の気持ちを表したい(深謝)場合は「感謝のことばもありません」でしょうか。
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この回答へのお礼

 いつもお世話になっております。お礼が遅くなりまして申し訳ありません。
 ご丁寧に教えていただき誠にありがとうございます。「感銘を受けた」、「心(が)打たれた」、「胸にじんと響いた」などの表現もとても参考になりました。
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2005/12/11 00:11

2.「感激」は「感謝する」というのではなく、「すごく喜ぶ」という意味になると思います。



3.「深く感激した」は非常に硬い言い方なので、政治家や社長などが大勢の前で話すときに使いそうな言葉です。例えば「このたびの御厚意には深く感激いたしました」。

日常生活では「すごく嬉しかった」、「すごく感激した」
文章では「とても嬉しかった」、「とても感激した」「非常に感激した」「非常に感激を受けた」
などのように言うと思います。


「の」連続の解決方法:
「このような使い方をしている『及ぶ』の例文を他にもいくつか書いていただけませんか。」
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この回答へのお礼

 お礼が遅くなりまして申し訳ありません。
 ご丁寧に教えていただき誠にありがとうございます。「の」連続の解決方法も非常に参考になりました。とてもすっきりしました。
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2005/12/10 23:36

 勉強大変ですね。

がんばってください。
 さて。

1:「及ぶ」の意味及び例文
 「及ぶ」は、「特定の時点、場所、事態等になってしまう」という、「あまり良い意味でない」表現です。
 例1:「モンゴル帝国の支配は、遠くポーランドにまで及んで、西洋人を恐怖に陥れた。」
 例2:「連合軍は、ノルマンディー上陸を果たした。ヒトラーは、この期に及んで、どうすれば良いかわからなかった。」

 ですから、ご質問にあった例文の記述は、間違いではないにしろ、本来的な使用方法とは言えないような気がします。
 「人々が私を祝福してくれる事態に及んで、私は初めて深く感激した。」というような書き方であれば、正しいと思います。祝福してくれるという状況に至るまで感激しなかった、という、「あまり良くない状況」を反省する意味に受け取ることができますから。

2:
 「感激」とは、「深く感動して、感情が激しく揺れ動く状況」です。
 したがって、「感激」は、「感動」よりも、激しい(強い)表現です。

3:
 「深く感激した」は、「深く」と「感激した」の二つに分けて考えてください。

 「深く」の類義例
 ・大変に ・とても ・ものすごく ・おそろしく ・ひどく 

 「感激した」の類義例
 ・心を揺さぶられた ・すごいと思った
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この回答へのお礼

 お礼が遅くなりまして申し訳ありません。
 ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。とても参考になりました。
 応援してくださり、ありがとうございました。がんばります!

お礼日時:2005/12/10 23:25

1.についてのみ:


これはよい日本語ではありません。
「人々の祝福を受けるに及んで」
と言うべきです。
「及ぶ」はほぼ「至る」と同義です。
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この回答へのお礼

 早速のご回答ありがとうございます。参考になりました。
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2005/12/05 00:06

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