プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

今、久しぶりに高校時代の世界史のテキストを開いています。
以前は気にならなかったのですが、アケメネス朝ペルシャ、ササン朝ペルシャのように、
国名の前に付く「朝」という言葉、これは一体なんだったのか気になりました。
この「朝」というのはなんなのでしょうか?
また、これは国とは何処が違うのでしょうか?

知っておられる方がいらっしゃいましたら、
是非教えてください!

A 回答 (3件)

○○朝△△国は、○○王家の△△国です。


王家の名称は開祖の名前の時と、苗字の時、地名の時があります。

ササン朝ペルシャはササン(サーサーン)という人物が開祖の王家です。
アケメネス朝のアケメネスはキュロス1世の祖父にあたります。
ペルシアというのは地名であり国名です。
イラン南西部の古代地名パールサに由来します。
日本における”ジャパン”に相当すると考えて良いでしょう。

苗字のケースとしては西洋に多いです。
カペー朝フランスは、ユーグ・カペーを祖としていますし
ブルボン朝フランスもブルボンという苗字。
ランカスター朝、テューダー朝、ハプスブルク朝
ホーエンツォレルン、等等。

地名がなるケースは、現在のイギリス王室
ウィンザー朝は地名がもとになってます。

中国では国号を定める習慣があって
王朝は易姓革命という中国古来の政治思想に基づき
天子は天命を受けて天下を治めるが、
もしその家(姓)に不徳の者が出れば、
別の有徳者が天命を受けて新しい王朝を開くという
伝統がありました。
前漢は劉邦を祖とする王朝、後漢は劉秀が祖ですが
”漢”はここでは国名であり王朝名です。
だから上記のような言い方はしません。
また”中国”という呼称は
秦=チャイナの訳語か、
中華民国あるいは中華人民共和国の略称なので
正式な国名ではありません。

ここまで説明すればわかると思いますが、
要するに、日本と違って
世界では多くの地域で多くの氏族が興亡し
あるいは同じ場所で違う政権が誕生したりるすので
それらを区別するために、
同じペルシャの王国でも、アケメネス朝とササン朝を
その氏族の違いを開祖の名前をとってはっきりさせるわけです。

ちなみに国という概念は近代以後に完成したものなのですが、
国号をはっきりさせなかったり、
イングランド国王のように、一つのタイトルを
異なる家族が受け継ぐ場合もあるので
後世で名前をつけるというわけです。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

やっと理解することが出来ました。
詳しいご回答、そして解説、誠に有難うございました。

お礼日時:2006/01/03 08:09

日本で言えば徳川家が豊臣家を倒して江戸に幕府を開いたことを徳川朝と呼ぶようなものです。

日本では天皇と幕府の二重構造になっており、天皇は万世一系のため単に天皇と称し、実質の支配者の作った政府をxx幕府とかxxx時代と呼ぶ習慣が定着したのでしょう。もし天皇家が交代していれば違った習慣が生まれていたかも知れません。

朝の呼称はエジプト、ペルシャ、アラブの歴史でよく
知られていますが、xx家が3代~4代と続いた場合でも1代で滅亡した場合でも朝が使われるようです。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答有難うございました。
こういった小さな疑問は、受験を詰め込み勉強でやっていた頃では気付くことさえ出来ないということを、
今再確認しています。

お礼日時:2006/01/03 08:13

朝廷の事だと思います。


つまり、「王家とそれに付随する国家権力」の意味ですが、場合によって王家そのものをさす場合もあります(明治維新のとき、天皇家を朝廷様と呼んだ例あり)。転じて国のことをさしたりもします。
つまりこの場合は同じ国名ですが王家は交代した、ということですね。
(国名はただのペルシアです。)もっともなぜか朝廷の本家中国ではそういう言い方はしません。例えば三国志の呉は孫呉、というふうに、あるいは南宋、とかいうふうにしていますね。(まあ曹朝魏とかいうと人の名前みたいだし。それに同姓の場合も会ってややこしい)
ちなみに朝廷というのは会議を朝にやったので(朝の会議は御前会議です)そう呼ぶとか。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答有難うございました。
国家との違い、よく分かりました。
こういった奥のほうまでしっかりと考えていくことが出来る、
(基礎知識が足りないだけのような気もしますが・・・汗)
歴史って、、奥が深いですね。(完全に素人発言ですね・・)

お礼日時:2006/01/03 08:18

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!