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ブルーバックスの村上陽一郎著「新しい科学論-事実は理論をたおせるか」を読むと、前半に『仮設』ということばが頻繁に登場します。わたしはどちらかというと自然科学系のため『仮説』のほうが馴染んでいたのですが、『仮説』と『仮設』には、どのような違いがあるのでしょうか?使い分けなど、ご教授いただけませんでしょうか。また、対応する英語は異なりますか?それとも、どちらもhypothesisでしょうか。

実は「科学」のジャンルで先に質問したのですが、どうやら哲学で用いることばのようだというお返事をいただいたので、こちらで質問させていただきます。よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

 科学カテゴリーの回答では説明不足のようなのでこちらで補足します。



 歴史的には仮設と仮説は同じ意味で(も)使われた言葉です。誤字や誤植ではないと断定できます。おたずねの本の「仮設」については「仮説」と同じ意味で今はほとんど使われない書き方と見れば十分だと思います。

 村上さんはウェブサイトをもっておられるので、質問は可能かもしれません。

 科学史・科学哲学という学問は自然科学などを対象としますがいわゆる「理系」ではなく哲学の一分野です。おそらく著者は自然科学でふつうにいう仮説より、もっと根元的に人間が法則をみちびく際の論理的構造について議論していることをはっきりさせるために、より論理面に重心のある「仮設」を使ったのだと思います。

 この本が書かれたころは、今でいうUMAやUFOが流行していましたから、「ネッシーが恐竜の生き残りであるという仮説」とか、「空飛ぶ円盤は火星から来るという仮説」など、データに基づかない怪しい科学も流布していましたから、なにか影響があるのかもしれませんね。

 なんの学問でも学びはじめは用語に違和感があるものですが、詮索するのはしばらくおいて、大きな枠組みを学ばれることが大事ではないかと考えます。
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この回答へのお礼

重ねてのご回答、ありがとうございます。なるほど、時代背景なども考慮しなくてはいけないかもしれませんね。こちらのカテゴリーだと「自分はこのように使い分けてます」という方がいらっしゃるのではないかと思ったのですが…。

わたしは大学院(科学哲学を専攻していたわけではありません)がアメリカだったため、この系統の本を日本語で読むのが初めてで戸惑ってしまいました。質問できる師もいませんし…。他の本を少し読んでみて、それでも解決できなければ直接質問してみます。

お礼日時:2006/01/07 19:25

「仮設」は、「実際にはないものをあるもの」と仮に設定して、実験をしたり検討を進めたりする場合に使います。


一方「仮説」は、「目の前に実際にある現象から想定して、ある理論構成」を仮に組み立てて解釈する場合に使います。

書かれている書籍には当てはまらないと思いますが、そこまで深く使い分けているケースと、単に誤字の場合とがありますから要注意ですね・・・。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。文中には『観察データをもとに仮設を立てる』という表現もあり、これだと仮説と同じ意味で使われているように思えるのですが・・・。40回も増刷を重ねられている、ポピュラーな本ですので、誤字ということは、まずないと思います。

お礼日時:2006/01/06 20:12

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