
No.10ベストアンサー
- 回答日時:
花が美しいのは、花の意思ではなく、心の原理だと思います。
心の原理が、心のスクリーンに花を美しく映し出しているのだと思います。この世界のあらゆる現象の「具体的なありよう」は、全て「心」によって決めれています。例えば、赤い花が赤いのは、花が赤いのではなく、「心」の働きが花に「赤さ」を与えているのです。花は、ただ、特定の波長の光を反射しているに過ぎません。その特定の波長が「赤く」見えるか、「青く」見えるか、あるいは、「灰色」に見えるかは、花の側の問題ではなく、それを見る「心」の側が決めていることです。同様に、花の良い香りも、花自身が良い香りを発散しているのではなく、花から発散される特定の分子を「心」が「良い香り」として受け止めているのです。
ここで、最も不思議なことは、ある波長の光が、「赤く」見えるか、「青く」見えるかを決定しているのは、物質的原理ではないということです。言い換えると、科学的因果関係で決まっているのではないということです。何の理由もなく「偶然」そのように決まっているということです。それを「心の原理」と言っても良いと思います。
同様に、花や景色を美しいと感じるのは、花や景色が美しいのではなく、花や景色が心のスクリーンに美しく映るように、心の原理が働いているからです。では、何故、花や景色は心のスクリーンに美しく映るように、心の原理が働くのでしょうか?これに対しては、2通りの答えがあるように思います。
一つは、もし、花や景色が心のスクリーンに美しく映るように心の原理ができていなかったとしたら、例えば、花を見るとムカつき、花の臭いを嗅ぐと、吐き気を催すように心の原理ができていたとすると、そのような心の原理を持った人類種は、人生を悲観して、生存意欲をなくし、早々に滅亡してしまったと考えられます。従って、結果的に、花や景色を美しいと感じる心の原理を持った人類種のみが今日生き残ったという考えです。
もう一つの考えは、人類が生まれてきた段階で、初めから、花や景色を美しく感じるような心の原理を持っていたという考えです。
私は、後者の考えを取ります。理由は、自然は最もエレガントな解を最初から選んでいるように私には思えるからです。
詳しく説明いただきありがとうございます。
花は、ただそこに咲いているだけで綺麗でいるつもりは、ないんですよね。それって言い換えればほんとに素晴らしい事なのかもしれません。
人間の感性の問題なんだと、わかりました。
ありがとうございました!
No.9
- 回答日時:
こんにちは。
花を美しいと感じるのは、それが我々人間にとっての「利益」であるからだと思います。
花が色とりどりであることを「色彩」というのに対し、動物がそれを知覚する能力を「色覚」といいます。
花を美しいと感じるのは、人類にほぼ共通であり、動物的な本能です。人間以外にも色覚を持つ多くの動物が色彩に反応しますし、一部の昆虫に至っては花が咲かなければ生きてゆけませんよね。
本能行動には「利益」と「不利益」の二種類の反応しかありません。それが「利益・報酬」と判定されるならば「接近行動」が選択され、「不利益もしくは無報酬」であるならば「回避行動」が選択されます。このように、動物は危険や不利益だけでなく、意味のないものにも近付きません。従いまして、回避行動を執らないということは、それには利益・報酬かあるということです。
本能行動とは、このような反応が生得的に定められたものを指し、生後の体験によって「個人差・個体差」のあるものは「学習行動」ということになります。花を美しいと感じるのは本能行動であり、どの花が好きかというのが学習行動ですね。
花を美しいと感じるのは動物にとっての利益であり、それは本能として定められたものです。そして、「本能的な利益・報酬」とは、「生存競争に生き残り、子孫を残すこと」ということになります。
夢のない回答ですみません。
植物が色とりどりの花や実を付けるようになったのは、現在からおよそ7千万年前のことで、植物界における「被子植物の出現」がその始まりとされています。
それまでの「裸子植物」は、棘を生やしたり毒を持ったりして、専ら動物に食べられないようにして自分の身を守っていました。それに対し、被子植物は積極的に動物を招き入れ、自らが食べられることによって受粉をしてもらったり、種を運んでもたったりという、それまでとは全く正反対の「生き残り戦略」を選択しました。これによって、ただ食べられるだけであった植物と動物の間に「共生関係」が成立します。つまり、植物はそこに新たな利益を確保することによって、動物との利害関係を一致させたわけですね。
それからというものは、被子植物は動物の注目を集めるため、より美しく、より色とりどりに咲き乱れる道を歩き続けることになりました。そして、この植物界の大変化に伴い、動物たちの方も急速にその「色覚」を発達させていったと考えられています。これは、動物や昆虫にとっても、何処に蜜があるのか、どれが美味しい実であるのかをきちんと判断する必要が出て来たからですね。やがて恐竜の絶滅により、我々の祖先が夜行性の生活を止め、花々の咲き乱れる色彩の世界に進出したのは約6千500万年前と、それからほんの間もなくのことでした。
>見てもらう対象がいるから咲いているように思えて仕方ないのです。
そうですね。
その時代は色盲の動物が多かったらしいのですが、もちろん色覚を発達させた動物もいました。ですが上記の通り、動物の色覚が急速に発達し始めたのは、明らかに花の出現が切っ掛けになっています。つまり、原因と結果が逆なんです。動物の色覚の発達が追従しなければ、被子植物の生命戦略が成功に終ることはなかったかも知れません。ですが、これはたいへん不思議なことなんですが、最終的には、見てもらう対象がいるから競い合って咲いているということになってしまいました。
生物の進化というのは、言わば全くの偶然です。ですが、そこに何の利益もなければ共生関係成立しませんし、何よりも進化は起こらずに淘汰されてしまったはずです。
>それは、花の意思なんでしょうか?
ですから、それは「自然界の意思」ということになるのではないかと思います。
生命の進化とは、不思議なものですね。
共生関係の頂点だと思っている人類は、自然界の中の一部分にすぎない
とゆうことに気づきいつまでも花や自然が美しくあってほしいものです。
ありがとうございました!
No.8
- 回答日時:
一般に花はやはり受粉するための器官であり、多くは昆虫や動物に見てもらい、受粉や種子の散布に協力してもらうために咲いているのだと思います。
長い進化の歴史の中で花の周りに昆虫があつまり、花が咲くところに果実が実り、そこに多くの生き物が集まって「共生」する形ができたのだと思います。人間も例外ではなく、普通に自然の豊かな景色や花々をみれば心が和み、花や果実の甘い香りをかぐとくつろいだり食欲がでてきたりするでしょう。そこにいれば、昆虫や動物があつまり、果実が実り、人間にとって食べるものがあるという安心できる場所なわけですから。
ただし、花の形ですが、絶対的に「この形」でなくてはならないというものがない以上、進化の中で選択と関係ない(=進化圧を受けない)部分もおそらく多くあり、なんとなく広まった形質というのもあるかもしれません。しかし、それが一旦広まると、それに適合した生き物が現れ強い依存関係が発生するのたど思います。そういったことを繰り返して、いろいろな花ができてきたのでしょう。興味深いのはファッションや商品でも同じようなことが起こっていると思われることです。ファッションの世界ではモードであったり、流行色であったり、意図的に「はやり」がつくられ、何故かしら雑誌やテレビで見ているうちにその装いや色が本当に「きれい」に見えるようになる傾向が人間にはあるように思います。人間の美的感覚が適応して「価値」が発生するのです。これは遺伝とは関係ないので、「進化」とは言わないですが、いわばどうでも良いことが広まることによって、「価値」となる現象として非常に興味深いと思います。
そう考えたときに、人間は小さなころから花に対して愛するように育てられ恩恵を受け育ってきた(少なくとも花から一方的に危害を加えられず生きてきた)わけですから、かなり強く美しいと感じても不思議ではないと思います。
※一般に育てられている花の場合は、乳を出す牛が品種改良により作られたように、あきらかに人間がきれいだと思うものを選択し、交配して栽培しているので自然の花(=原種)とはぜんぜん違うものもありますよね。それも人間との共生による進化とみなすこともできるかもしれませんが、今回のご質問の趣旨からすると、これについては人間が人間のためにきれいに見えるように作ったとなると思います。
人間は、すばらしい自然の循環システムの中で進化してきたのだと気づきました。いつまでも花が綺麗に咲き乱れる星であってほしいものです。 ひとつのテーマで、これだけの広がりがあってうれしいです。ありがとうございました!
No.6
- 回答日時:
花が美しいのは見る人の心が美しいからだと思います。
No.5
- 回答日時:
結構微妙な問題だと思います。
私は山道を一人で歩いている時周りに他の人がいないと、どんなに可愛いあるいは綺麗な花を見てもこの花を見ているのは自分しかいないと思うと可愛いとか綺麗というより誰か自分のことを認めてくれる人がいないかなと思ってしまいます。普段は美しい花を見ている自分のことを自分で認めることを無意識のうちに行っているので安心していられますが、これは他の人も同じようにこの花を美しいと思うに違いないということで安心しているのではないでしょうか。逆に多くの人が美しいと思わない花が自分には美しいいと思われたら、普通は不安になると思います。天動説と地動説のようなもので地球が動いていると思うと不安になりますが動いていないと思って暮らしていれば安心するのと同じだと思います。いくら考えても日常経験から地球の回転は感じることは出来ません。。美しい花を見ていてもこれがエイズウイルスと同じ元素から出来ている事がわからないのと同じです。人に見られるでもなく、ひっそりと咲く花に価値がないわけでは、ないですよね。花を見ている人の心が大切なんですね。
ありがとうございました!

No.4
- 回答日時:
僕の考えでは、本能と意志は切り離せるものではないと思っています。
意志は本能の延長線上のものだと思います。
こんな話を聞いたことがあります。花を褒めて育てるときれいに育ち、華に悪口や文句を言って育てると育たなく華が咲く前に死んでしまうとか、
これが本当だとしたら、人間の感情・感覚を満たしてあげたいというものを持っているのかもしれません。
やさしい言葉や、素敵な音楽で綺麗な花やおいしい野菜が育つんですよね!もし本当なら、美しい花が咲き乱れる世界が、やさしさや平和の満ち溢れた世界なのかもしれませんね。
ありがとうございました!
No.3
- 回答日時:
こんにちは、minto71さん。
花が何故色とりどりに綺麗に咲くのか。
まず、ご指摘のとおり虫に受粉して貰う為だと思います。
こちらは主に形に対する理由だと思われます。
虫を誘い込みやすくする為に、花弁を大きく開き、奥深くに蜜を持つ形を作っているのだと。
それから虫の目は色を全て見分けているのでは無いので、花や実は独特の色の変化を出す事で蜜の存在を知らせるのだと聞きます。
ならば花が色とりどりに咲くのは、受粉の為であり、それはヒトに限った事で無く、寧ろ媒体対象としては虫や鳥の方が可能性が高いと思われます。
個人的には、花がヒトの為に咲くのではなく、ヒトが花の為に進化したのではないかと思います。
哺乳類の進化の一つに「目」があります。
この目は色彩を多く見分ける事が出来る機能を持っています。
一色しか見分ける事が出来ない場合、世界は全て同じ色の濃淡で構成される事になります。
哺乳類、ことにヒトの祖先はその実が熟れているのか、そうで無いのかを生命の危険に晒す(食べる)事無く見分ける事が出来るように色調を区別出来るよう目を進化させた、と聞いた事があります。
それによって世界が格段に広がり、沢山の行動や思考が可能になったと。
そのうちの一つが「花を美しいと思う」事ではなかったのかと。
よって、花の美しさは花自身の意志では無く、それを見ようとするヒトの意志が主なのだと思います。
尚、形について綺麗と思うかは、No.1さんの仰るとおり人それぞれだと思います。
例えばラフレシア(世界一でかい花。臭い)は美しいですか?ウツボカヅラ(食虫植物)は?
余り賛同してくれる人はいない気がします。
もし人の為だけに咲くのなら、これらの人気が少ない花はもっと人の美的感覚に訴える花の形になっているのでは無いでしょうか?
ここまで否定的に書きましたが、花の側に意志は存在しないのかと問われれば、そうでも無いと思います。
例えばプランテーション等で食用に栽培されているバナナ。
バナナは自分がつける実が人間によって食べられ、自分達の種が特に苦労しなくても増やしてもらえる事を知っており、(勿論甘くする等の人間による改良もあるでしょうがそれ以外に勝手に)人間にとって手間をかけさせない仕様へと進化(変化)しているのだそうです。
人間と植物の共生関係とも言えます。
ならば植物がヒトが気に入る様な形を作り出す変化を行ってもおかしく無いのでは?
現在存在する色以外の色を花に与えるのも一つの市場となっています(青い薔薇はまさにそうです)から、そういう花を一度作り、変化を与える事によって、花側からもアプローチが来る……事も無い事も無いかと。
見る側、見られる側両方の意志、という事でよいのではないでしょうか。
生命の共生関係の中に、花がいて人がいて・・・。
花を美しいと想える人間がいる。お互いの感性が大切なのかもしれませんね。
ありがとうございました!
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