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何気なく、ふと疑問に思ったのですが・・・
お正月の事を『新春』と言いますが、お正月って、どう考えてもまだ冬ですよね?

なぜ正月は冬なのに新春と呼ぶのか、その理由を知りたいです。

屁理屈のような質問で恐縮ですが、どなたか教えていただけないでしょうか。
多分、こうなのでは?という予想でも結構ですので、よろしくお願いします。

A 回答 (7件)

旧暦のなごりです。



今の立春(2月4日ごろ?)=昔の新年です。ちょうど梅の花がほころびはじめて春の気配を感じる頃を新しい年の始めにしたための言葉だと思います。

節分が大晦日で、豆をまいて1年の厄を払い新しい福を呼び込んで、一夜明けると立春=新年だったのです。

昔の暦はちょうど今と1月と数日ほど季節がずれています。
1月(睦月)、2月(如月)、3月(弥生)が春です。
今、弥生3月にはまだ桜は咲かないし、桃の節供も3月3日には、まだ桃が咲いていませんよね。実は今の4月ごろが、昔の3月(弥生)だったのです。

同じに、4月(卯月)、5月(皐月=さつき)、6月(水無月)が夏です。
昔の「さつき」って、今の6月ごろのことだから、昔の意味だと梅雨の合間の晴れを「五月晴れ」と言ったのでした。逆に6月は、今は梅雨ですが、昔は梅雨明けの乾燥したじりじり一番暑い、今の7月ごろのことなので(水無月=みなづき)です。

7月(文月)、8月(葉月)、9月(長月)が秋です。
7月7日の七夕、今はまだ梅雨で、天の川も見えないことが多いですが、本来は今の暦で8月10日頃です。ちょうど秋の気配が少し漂って、夜空の銀河も一番美しく見える頃の行事でした。

残りが冬です。10月(神無月)、11月(霜月)、12月(師走)

日本の行事の言葉って、昔の暦に合わせてあるので、今の感覚だとちょっと変、って感じることが多いですね。
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この回答へのお礼

旧暦の影響を受けているがゆえに、どうしても今の感覚とはズレが生じてしまうわけですね。

新春の由来の他にも、いろいろと詳しく説明していただき、ありがとうございました。
『五月晴れ』『水無月』の意味も納得できました(^◇^)

御回答、ありがとうございました!

お礼日時:2002/01/10 18:00

 日本の暦は歴史的に中国の影響を色濃く受けていることは、他の回答者の方々がおっしゃる通りです。

ではその中国の暦は、一年のうちのどの日を始まりの日と考えていたかというと、これには歴史的な変遷があります。

 伝説王朝の夏では立春年初の考え方(夏正)を採用し、歴史王朝の殷では冬至より一ヶ月後(殷正)を、次の周王朝では冬至を年初(周正)としていたらしいのです。皇帝は時間まで支配する権力が与えられていたようで、王朝が変わると当然に暦法までも切り替わると信じられていたという理由があるのかもしれません。

 さて、その後の中国では、しばらく冬至年初がふさわしいと考えられてきましたが、これは天体としての太陽の運行に即してと言うよりは、古代からの陰陽説の影響が大きかったと思われます。つまり冬至というのは「陰」が極まって「陽」に転換する一陽来復の日であり、ここに一年の初めを置いたと考えられるのです。(中国の王朝の簡略史については以下のサイトをご参照下さい。)
http://searchina.ne.jp/history/

 ところが時代が進み春秋時代になると、儒教思想が現れます。孔子は『論語』(衛霊公篇)の中で前述の夏正が正しいと主張しました。前漢の武帝は儒教を国教とし、同時に春分年初の夏正が正式に採用されたと見られます。春分年初の暦は、ながく中国の政治や文化の中心を担ってきた、河北地方の風土や季節の変化にもよくなじみ民衆からの支持もあったと想像できます。

 手元の資料によると西暦554年に朝鮮半島の百済を通じて中国の暦法をを輸入した日本は、それまで行われていたと思われる自然暦に変わり、604年に初めて制定暦を採用したと考えられ、それ以後長い年月に渡り春分年初の考え方になじんできました。年の初めと季節としての「春」という言葉の結びつきはこのようにして定着してきたものでしょう。また、中国河北地方の季節の移り変わりと日本の四季の変化とのずれ、そして明治6年に旧暦が廃止され新暦になったときの暦日のずれが言葉の用い方の上で多少の違和感を引き起こしていると思います。
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この回答へのお礼

軽い気持ちで質問したのですが、何だか、スゴい所まで発展してしまい恐縮しています(^^;

また違った切り口で御回答いただき、感動している次第です。

御回答、ありがとうございました!

お礼日時:2002/01/10 18:07

その昔、中国から暦の概念が伝わったときに、日本の気候に合せずにそのまま導入したせいで、実際の気候とずれていると聞いた事があります。


それが、旧暦ですから、現在ではさらにずれてると云う事です。
まぁ自信は全くないですが。
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この回答へのお礼

なるほど、中国の概念の影響を受けているんですね。

皆さん言われているように、旧暦の名残も相俟ってズレが生じてるというわけですね。
このサイトは勉強になります(笑)

御回答ありがとうございました!

お礼日時:2002/01/09 18:59

 


  旧暦の「春」というのは、旧暦で春としていたので、2月というのは、一番寒い時期ではありませんか(現に、京都北部は、二月には氷に覆われます。1月に降った雪などが、溶けないで氷になるのです)。そんな時期も春だというのなら、別に1月1日も「春」でおかしくないでしょう。定義の問題になるからです。
 
  「新春」というのは、冬至と密接に関係します。というより、新春=新年と冬至祭日は、本来同じものでした。太陰暦では、冬至祭日は、年間で定期的な日には来ませんが、太陽暦の場合、ほぼ12月23日か24日頃です。クリスマス、冬至祭日、新年というのは、実体は、「冬至聖日」だったのです。冬至聖日とは何かというと、それまで、夏の収穫の後、秋となり、凋落し、徐々に生命を失い、冬のなかで、遂に死を迎えた太陽(象徴的な死です。また、太陽は植物神の象徴でもあるのです)が、この日を境に新しい生命を得て甦り、再び生命力を更新して明るさや高度を回復し始める、丁度切り替えのときなのです。
 
  このことは、北半球でしか実は成立しませんが、多くの文化や文明は、ほぼ北半球に位置していたので、それなりに地球的普遍性を持っていたのです。
 
  つまり、夏至のおいて絶頂となった太陽は、秋分を通過すると、昼夜均分点を通過して、以降、高度が下がり、明るさが衰え、また空に耀いている時間も北半球では短くなって行きます、これを太陽の老化と死への進行と古代では捉え、太陽の復活と新生、再誕を儀式で準備し、太陽の新生を祝うと共に、新たな神を確かなものとするため、冬至聖日で、祝祭の儀式を行ったのです。これが冬至祭で、北半球では、冬至祭日は普遍的な意味を持っていたのです。
 
  元旦=新年とは、冬至聖日の変化で、太陽の新生を祝う祭日なのです。太陽は新しい生命を得て、「新春」が訪れたことになるのです。実際の季節上の春は、まだ数ヶ月先ですが、春分の春へと、世界の時間循環は、着実に春へと進行して行くと云う意味で、「新春」なのです。元旦には、御来光と云って、太陽の日の出を祝ったり、太陽が昇って来る絵を飾るでしょう。あれは、元旦が、太陽の生命新生の祝日・聖日だということを明確に示しているのです。
 
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この回答へのお礼

詳しく説明していただき、恐縮です。

春分の春へと進行していくという意味も含まれていたのですね。
なんだか、『新春』という響きが以前より神聖に聞こえてきます。

ありがとうございました!

お礼日時:2002/01/09 18:54

本年の旧1月1日は、2月12日になります。



本来は、梅が咲いたか・ほころび始めた頃の事でしたが、旧暦での呼称が、新暦に適応されたために、季節感とのギャップが生まれました。
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この回答へのお礼

わざわざ調べてくださって、ありがとうございました。

新暦と旧暦とのギャップが違和感を感じさせる原因だったわけですね。
なるほど、勉強になりました。

『新春』という言葉には春を待ちわびる思いが込められているのでしょうね・・・。

御回答ありがとうございました!

お礼日時:2002/01/09 03:04

簡単にしか解らないのですが、「暦の上では春」というやつだと思いますよ。

旧暦っていう…
こないだの「七草」も、「春の七草」です。
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この回答へのお礼

暦の上では、、、ってよく使う言葉ですね。

こないだの「七草」、、、っていうのはまだ見ていないので
これから検索して見てみたいと思います。

御回答ありがとうございました!

お礼日時:2002/01/09 02:25

1月くらいになると雪の中に新芽がみえてくるものもあります♪


まださむいよぉ~冬真っ只中じゃないか~と思っていても雪を
どけてみるとかわいい芽がでていたりするものです。
少しずつ春が目に見えないところにあるからじゃないかな~

旧暦では1~3月くらいが確か春だったんじゃないのかな。(たぶんです)
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この回答へのお礼

素早い御回答、ありがとうございます(^◇^;

早速、旧暦について調べてみたところ、確かに正月は『春』に区分されていました。
それにしても、旧暦とは気が付きませんでした。

『春が目に見えないところにある』・・・素敵な言葉ですね。

御回答ありがとうございました!

お礼日時:2002/01/09 02:20

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