No.2ベストアンサー
- 回答日時:
パレスチナ問題は、旧約聖書から続くユダヤとアラブの紛争である、という議論は間違いです。
この問題は第二次大戦の戦後処理からスタートします。
ヒトラーのドイツにやられたユダヤ人たちは、精神的にも経済的にも基盤を失い、これを援助しようと各国に住むユダヤ人(特に米国)が活動をはじめます。
しかし、ヨーロッパは狭く、ユダヤ人に与えるまとまった土地がありません。
そこで、戦勝国の中で協議され、次の候補地があがりました。
満州、北海道、チリ、です。
このとき、冷戦が始まり、また、ユダヤ人の活動がシオニズムに傾いていきます。
シオニズムとは「シオンの丘に帰ろう」という意味で、シオンの丘とはエルサレムを指します。
現在のイスラエルがあるパレスチナ地域は、当時英国の委任統治領で、主な住民はアラブ人でした。(ユダヤ人もいましたが、平和共存していました)
こうした動きを察知した英国は、バルフォア外相が「パレスチナにシオニズムの国をつくることはない」という(第一次バルフォア宣言)発表をします。
しかし、米国のユダヤ人など経済的に力を持つグループが団結し、シオニズム運動は国際的政治運動に発展し、米国政府は英国政府に対して圧力をかけます。
英国政府は戦費を米国から支援されており、この圧力は強烈でした。
一方、スターリンのソ連は、国内のユダヤ人弾圧をヒトラー同様に行っており、革命の輸出という観点からもシオニズムを支持します。
そこで、屈服した英国は「パレスチナにユダヤ人の国をつくる」(第二次バルフォア宣言)と発表し、パレスチナ住民は英国の二枚舌外交を批難し、一気に緊張が高まります。
こうしてパレスチナの地にイスラエルが建国され、国際社会からの承認を得ることになります。
第一号がソ連、第二号が米国でした。
米国では第二号になったことが政府批難となり、米ソによるイスラエルへの援助合戦がはじまります。
イスラエル建国とともに、第一次中東戦争が勃発しました。
イスラエルは徐々に米国寄りとなり、対抗するソ連はアラブ側を支援する構図に変化します。
イスラエルの建国の精神は「ユダヤ人の国」ですから、ユダヤ人以外を認めない、というもので、パレスチナに住んでいたアラブ人は難民として周辺国に大量流入し、なかでもレバノンでは難民側と旧体制(中東のスイスといわれた)の人口バランスが一気に崩れ、とうとう内戦という事態にまで発展します。
アラファトのPLOは、ソ連の援助を受けて「アラブゲリラ」となり、米国もつい最近まではテロリストとしてPLOとの対話も拒否していました。
冷戦後になって、米国もPLOを認め、中東和平が本格的に動き始めたかに見えました(パレスチナ暫定自治政府を認める)が、昨年の事件から、まったく予断を許さない状況になってしまいました。
このように、アラブ人というと好戦的と思われがちですが、パレスチナ人の生活基盤を当事者に関係なく奪い奪われたということから思うと、いろいろな問題がある難しい問題です。
No.1
- 回答日時:
此処で一言では、書ききれません。
そこで、LYCOSで「パレスティナ問題」でかけた検索結果です。
その中で、
「パレスティナ問題の起源 ~ シオニズムとは何か」と、
「パレスティナ問題」は、一読してみても良い内容かと思います。
イスラエル、パレスティナ双方に言い分はあるでしょうが、キーワードは「シオニズム」「3つの宗教の聖地」と、
「アメリカなどの軍需産業」でしょうか。
参考URL:http://wisenut.lycos.co.jp/?q=%83p%83%8C%83X%83e …
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