
はじめまして。低レベルな質問ですみません…。
セロハンテープって、貼ってから1年もたてば大抵劣化してますよね。黄色くなったりはがれたり、ベタベタしたり。
だから私は最近、ダイソーなどにも売ってる透明の「梱包用テープ」をセロハンテープ代わりに使っています。また、「劣化しにくいPPテープ」などとうたわれた商品も気になっています。
これらのテープは、セロハンテープよりも確実に劣化しにくいものなのでしょうか?
また、どのような素材のテープが劣化しにくいかとか、なぜセロハンテープは劣化しやすいのかも、やさしく教えていただけると嬉しいです。
No.7ベストアンサー
- 回答日時:
透明な梱包用のテープはポリプロピレンフィルムを使っている製品が多いと思います。
フィルムの強度を高めるために2軸延伸したものが使われます。
劣化という観点からフィルムだけを考えると、屋外で紫外線が多く当たる状況ではセロハンよりも
ポリプロピレンの方が、むしろ弱いのではないかと思っています。
ポリプロピレンは主鎖中に酸化されやすい3級炭素を多く持っているからです。
(光に対してはポリプロピレンよりも弱々しいポリエチレンの方が格段に強いと思います。)
皆さん推奨のメンディングテープに使われているフィルムは酢酸セルロースだったと思います。
セルロースがだめならば、メンディングテープも避けた方がいいですね。
木材の主成分であるセルロースをビスコース法で溶解してフィルム状に成形したのがセロハンで、化学構造は元のセルロースと同じです。
これを繊維状にするとビスコースレーヨン(人絹)です。
セルロースに溶剤に溶ける性質を与えるために酢酸を使ってエステル化したものが酢酸セルロースです。
ところで、本題の梱包用のテープに使われる粘着剤ですが、これはいろいろな種類の製品があるように思います。
いろいろな品番、メーカーによって種類が異なります。
天然ゴム系、合成ゴム系、アクリル系の粘着剤が使われています。
劣化に対しては、高分子の主鎖中の2重結合の量が1つの目安になりますので、アクリルが最も優れていて、天然ゴムがもっとも劣ります。
長期保存という意味では、天然ゴム系、ポリプロピレンフィルムという組み合わせはお勧めできません。
(特に光の当たる場所は苦手です。)
ところで、同じ天然ゴム系粘着剤の時にポリプロピレンフィルムを使った方が耐久性が向上するならば、その理由はフィルムの厚さや材質からポリプロピレンの方が酸素やオゾンを透過しないからではないかと推察しています。
2重結合は酸素やオゾンに弱いのです。
空気中に、ごくわずかに存在するオゾンが劣化に大きく作用していると聞いた記憶があります。
耐久性という意味では、ポリエステルフィルムにアクリル系粘着剤を塗布したものがお勧めです。
アクリル系粘着剤の中には、粘着付与樹脂を使ったものと使っていないものがあります。
本には使っていない方がシミになりにくいと思います。
なるほど~。すごく勉強になります。化学っておもしろいですね!長期保存を考えると、梱包用テープも過信はいけないのですね。ありがとうございました。
みなさんの意見、すごく有り難くちょうだいいたしました。本当にありがとうございました。
No.6
- 回答日時:
No.5
- 回答日時:
セロハンテープが
「黄色くなったりはがれたり、ベタベタしたり。」と劣化してしまうのはセロハンが再生高分子であり、
セルロースと同じ構造の分子から出来ているという理由ではないと思います。
木材はセルロースから出来ていますが、屋外で何百年と保ちます。
世界最古の木造建築が日本に存在することからも実感できます。
セロハンテープが劣化しやすいのは、粘着剤として天然ゴム系のものを使用しているからだと思っています。
アクリル系の粘着剤を用いれば、劣化に対する抵抗性は格段に良くなります。
天然ゴムは主鎖分子中に2重結合をたくさん持つためそこを起点にして分解してしまいます。
特に紫外線やオゾンに弱いのです。
老化防止剤や酸化防止剤などを使いますがアクリルにはかないません。
(天然ゴム系の粘着剤には大量の粘着付与樹脂が添加されているので、
どのような樹脂を使うかによっても劣化のしやすさは左右されますが、
セロハンテープの劣化のしやすさの主原因は、やはり天然ゴムの分子構造に由来すると考えています。)
では、セロハンテープにアクリル系粘着剤を使わずに天然ゴム系の粘着剤を採用しているのでしょうか?
本当の理由はメーカーの方しかわかりませんが、難接着面といわれているポリプロピレンや多種雑多なものに対して天然ゴム系の粘着剤は強く接着します。
しかし、アクリル系の粘着剤は対象物の材質によって強く接着するときとあまり接着しないときがあります。
またテープ用フィルムとしてのセロハンは切りやすい、というのが最大のメリットです。
湿度変化でカールしたり取り扱いにくいにもかかわらず、このメリットがあるために使われていると思います。セロハンへの密着性も天然ゴムを使う理由の一つかもしれません。
スコッチ製のテープはアクリル系の粘着剤だと思いますよ。フィルムもセロハンではないと思います。
はぁぁ~なるほど。いろいろな説が出てきますね。いやぁほんとにびっくりです。たしかにあのベタベタは、天然ゴムっぽい感じがしますね。
でも、セロハンテープもがんばってるのですね。嫌いにはならないようにしようと思います(笑)
ところで、透明の梱包用テープ(ダンボールの封などに使われる)はセロハンじゃないですよね?たぶんあれは長持ちする系と信じて使っていますが、もし分かれば教えてくださいませ。

No.4
- 回答日時:
>なぜセロハンテープは劣化しやすいのかも
セロハンの成分をご存じですか?セルロースの再生物です。水に非常に弱く、光や乾燥にも弱いです。
ですので、図書などの修復には使用してはなりません。
高いですが住友3Mのマジックメンディングテープが劣化しにくく、剥がすことが可能で便利ですので、わたしはそれを使っています。
以前三菱樹脂様の系統のメンディングテープが非常に使い易かったのですが「小売りはしません」と蹴られて仕舞いました。
PP(ポリプロピレン)テープはセロハンに比べ確実に劣化しにくいです。
なお、ニチバン様も「セロテープ」の改良には、努力されているようですけれど…。
百円ショップで十本幾らで売られている物だけは使わない方が良いでしょう。値段は即性能です。
なお、高価だがべたつかない、剥がれないテープ(面もあり)は上記「図書用」テープですので、図書館で聞いてみるのも良いと思います。高価です。
この回答への補足
ありがとうございます。図書用テープはすばらしいですよね!小学校時代からの憧れでした(笑)でもやはり高いのですね。
ところで皆様、透明な「梱包用テープ」というのは、セロハンテープに比べれば何倍も長持ちするかどうか、もし分かれば返事いただけると嬉しいです。
No.3
- 回答日時:
セロテープは主原料のセロファンは元々パルプ(自然素材)から作られる素材であり劣化(酸化)しやすいものです。
それと違ってPP(ポリプロピレン)は石油から作られる人工素材で劣化しにくい、言い換えれば酸化しにくいので強く、自然光などにも強いので長持ちし、又自然界に戻りにくいともいえます。そのためポリエチレンなどの石油素材は逆に酸化しにくいため便利ではありますが環境にはよくありません。一長一短です。なるほど、自然にやさしいとくればセロテープも悪者ではないですね。長期保存と、すぐに捨てるものでテープを使いわけるようにするとよさそうですね。ありがとうございます。
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