No.2ベストアンサー
- 回答日時:
化学者の rei00 ですが,BOB-RooK さんがお書きの様に,「酸化したもの」とひと括りにされてしまうと困ってしまいます。
では,ひと括りにしないとどうなるのか,を少し説明したいと思います。なお,以下の説明は話を分かり易くするために正確さを欠いている部分もあります。まづ,酸化したものにも色々あり,身体にとって有害なものとそうでないものがあります。有害なものの例が「酸化した油」です。お書きの「酸化したものを食べるのは良くないんですよね?」の場合はこれらのものを指します。で,この場合,酸化することによって過酸化物と呼ばれる有害物質ができる事がその原因です。
一方,アルコ-ルを考えてみると,これは酸化されるとお酢になり,過酸化物はできません。ですので,酸化されても有害にはなりません。
で,今の場合,ビタミンCは後者と類似の反応をし,酸化されても有害な過酸化物を生じません。ですので,飲んでも大丈夫です。なお,ビタミンCは身体の中に,酸化型も還元型も存在しています。
いかがでしょうか。少しはお分かりいただけましたでしょうか。
ご回答ありがとうございました。
よくわかりました。
酸化されたものがすべて良くないものではないと言うことですね。
実は、お茶を抗酸化剤として使えれば、と、思っていたのです。
BOB-RooKさんへのお礼にも書いたのですが、お茶にも抗酸化剤を加えてあるので、???と疑問に思ってしまったのです。
お茶が酸化されるとやはり良くないのでしょうか?
宵越しのお茶は飲むなと言われてますし。
(効能が落ちると言うことなのでしょうか?)
質問返しになってしまいました。
No.4
- 回答日時:
質問の趣旨とは外れますが・・・。
>実は、お茶を抗酸化剤として使えれば、と、思っていたのです。
以下の参考URLサイトは参考になりますでしょうか?
「お茶の成分と効能」
◎http://www.priorcom.com/pages/zatugaku/seibun.htm
(緑茶の成分)
さらに「お茶」に関しては、
◎http://www.okweb.ne.jp/kotaeru.php3?q=77955
この中で#4で紹介した成書が参照文献も掲載されており、参考になります(少し古いですが・・・?)。
>宵越しのお茶は飲むなと言われてますし。
人体に対する影響は分かりませんが、お茶の変色の原因に関しては、以下のサイトは参考になりますでしょうか?
◎http://www.honda.or.jp/coushuu/yobou.pre2.htm
(お茶利用法の具体的方法と効果的テクニック)
りんごの変色の原因物質として「エピカテキン」があげられてますので、お茶でも「エピカテキン」の影響が大であるかもしれませんね・・・?
詳細は上記の成書にあると思いますので、近くの図書館で探してみてください。
ご参考まで。
参考URL:http://www.iijnet.or.jp/nishio/juku/cha/chagaku/ …
たくさんのURLをご紹介いただき、ありがとうございました。
お茶はいろんな効能があるんですよね。
その中の一つに固執するのではなく、トータルで体によいものを
摂取することができるように、考えたいと思います。
早速、図書館に行ってみます。
ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
rei00 です。
お礼拝見しました。> 実は、お茶を抗酸化剤として使えれば、
お茶そのもは難しいように思いますが・・・。色んなものが入りすぎていますし,下で述べます様に酸化されやすいですから。
> お茶にも抗酸化剤を加えてあるので、
> ???と疑問に思ってしまったのです。
抗酸化作用があるという事は,そのもの(お茶)自身が酸化されやすいという事です。つまり,ある化合物が酸素によって酸化される前に,お茶の成分(カテキン類やタンニンなど)が酸素と反応する事で,その化合物の酸化を防いでいるわけです。
> お茶が酸化されるとやはり良くないのでしょうか?
> 宵越しのお茶は飲むなと言われてますし。
> (効能が落ちると言うことなのでしょうか?)
効能が落ちる可能性は大きいですが,むしろ味が落ちると思います。それと見た目の色が悪くなります。つまり,製品価値が落ちて売れなくなります。
> 質問返しになってしまいました。
関連事項であれば質問返しも良いですよ(微笑み返しの方が嬉しいですが)。ただし,広く他の回答者の意見も聞きたいような場合は,別質問にされた方が良いですが。
お答え、ありがとうございました。
おいしくなかったら、食べ物としては受け入れられませんよね。
分かりやすく書いていただいて、とても助かりました。
やはり、なんでもそうだと思うのですが、自分で作ったり、
入れたりするのが一番よいと言うことですね。
ありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
L-アスコルビン酸(ビタミンC)は有名な酸化防止剤です。
ご指摘の通り、自らが酸化されることで他の物質の酸化を防止してくれます。天然のビタミンCは反応性が高すぎて、とか酸化によって過酸化物が出来て、などの議論がウェブ上に見られますが、では、ビタミンC以外の物質が酸化されたときに出来る物は大丈夫なの?それが出来ないように添加しているのに、ビタミンCの酸化物の方が危険だったら本末転倒だと思います。でも、「酸化したもの」とひとくくりにされてしまうと化学者は困ってしまいます。
「酸化されていないものとは何ぞや」で行き詰まってしまいます。
まあ、添加剤が入っているものはどうしても嫌だという方は無添加の食品を選んで酸化物に対しての耐性を試されることになります。我々が知らず知らずのうちにどれだけビタミンCの恩恵に浴したのか考えて見ても良いでしょうね。
厳密に言ったら大気中で食事する以上、レベルはどうあれ既に「酸化されているもの」を口にされているんですからね。
早速お答えいただきまして、ありがとうございます。
お茶は、抗酸化作用があると言うことが最近よくテレビでも言われているのに、
酸化防止剤が必要なの?から始まって、疑問が疑問をよんでしまいました。
要は酸化の度合い(正しい表現かどうかわかりませんが)ですね。
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