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1)巻き舌(正面から見て舌をV字またはU字形に丸める)は遺伝だと中学の理科で習ったのですが、日本人はどれくらいの割合で優性・劣勢がいるのでしょうか?

2)欧米人に比べて日本人の中にアルコールを飲むとすぐ赤くなる人の割合が多いといますが、これはアルコールを分解する酵素の1種類を生まれつき持っていないためだと聞きました。
これも遺伝なのでしょうか? 遺伝でしたら日本人にはどれくらいの割合でいるのでしょうか

3)アルコールについては酵素の有無が差のようですが、巻き舌についてはどのようなメカニズムで、この動作ができなくなっているのでしょうか?
巻き舌をするための筋肉や神経が生まれつきないためなのでしょうか?

A 回答 (3件)

「巻き舌」は、ヨーロッパ系民族ではできる人が70%、できない人が30%だそうです。

古い研究では一遺伝座の対立遺伝子(できるほうが優性)によるヒトのメンデル遺伝の例に挙げられていましたが、最近では疑問視されているようです。
・一卵性双生児でも、一方ができてもう一方ができないという不一致が見られる。不一致の見られる頻度は二卵性双生児と変わらない。
・両親ともできなくても、子供ができることが少なくない。
日本語のサイトではいいところが見つからなかったのですが、「rolling toungue genetics」のキーワードで検索すると記述のしっかりしたところがいろいろ見つかります。たとえば、
http://www.thetech.org/genetics/ask.php?id=125

酒の強さはアルデヒドデヒドロゲナーゼ2 (ALDH2)の違いによります。ALDH2はエチルアルコールの酸化によって生じる有害なアセトアルデヒドを酢酸に変える酵素です。
活性型遺伝子(N)が原型で、不活性型遺伝子(D)はたしか一塩基置換の変異で途中に終止コドンを生じ、活性が全くなくなったタイプです。不活性型はモンゴロイドに特有です。

手元のある調査資料によると、白人、黒人の集団ではNN型が100%に対し、日本人ではNN型 56%、 ND型 40%、DD型 4%だそうです。がんばっても全くお酒が飲めないという人のほとんどがDD型です(むりに飲むと命にかかわります)。NN型とND型では、NN型のほうが活性型ALDH2の発現量が多く酒に強いです。
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この回答へのお礼

巻き舌の遺伝は疑問視されているところもあるのですか。
詳細な回答ありがとうございました。

お礼日時:2006/04/04 09:51



日本人は分かりませんが、海外の報告では巻き舌(優性)が60%ほど、とありました。



遺伝らしいです。
アルデヒド分解酵素の変異がある人があるらしく、それが遺伝している人は、普通の人よりアセトアルデヒドが蓄積しやすく、赤くなるそうです。
日本人での割合はわかりません。が、調べてる人が多分いるでしょう。

3.

文献が探せず、分かりません。その辺の報告はNCBIデータべースで見つかりませんでした。
いろいろな遺伝子の候補が考えられますね。
例えば、筋肉や神経の発生にかかわるものかもしれない。または、それらはあっても、動かすための特殊なタンパク質をコードする遺伝子に関係しているのかもしれない。
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この回答へのお礼

3については、確定された答えというのはなさそうですね。
回答ありがとうございました。

お礼日時:2006/04/04 09:48

2)だけ


 10年ほど前の科学雑誌の記事で、外国人は、10人中9人酵素をもっている。日本人は半々、と書いてあったという記憶があり、下戸の私は納得しました。

 巻き舌に関する遺伝子は、一つではないと想うので、それを遺伝子として解明されているか否か。これを解明しても、その価値があるとは思えないので???
 もっとも、科学の興味は、その分野の研究者のみですね。最近流行のバイテクでさえ『そんなもの知らなくても、70過ぎまでは生きていける』と嘯いています。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。

お礼日時:2006/04/04 09:47

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