「公務執行妨害」って公務員なら誰でもあてはまるものなのでしょうか?例えば、公立学校の教師に対して授業妨害したら、これは適用されるのですか?

A 回答 (2件)

公務執行妨害とは、chikauyさんのおっしゃっている通りです。

学校内においては適用されないことが多いようですが。
公務執行妨害については、現在暴力等により公務員の職務執行を妨害した場合に適用することが多いようです。
事例としては、警察の職務質問に対して殴って(もしくは大声で脅すように)拒否した、というのが一番多いようです。ただ、私的意見としては、公立学校内の校内暴力に対しては暴力による授業妨害は適用できるものと考えています。(今の時点で公立学校の校内暴力で逮捕者がでてもほとんど傷害罪の適用ですが)
したがって、公務執行妨害は、暴力もしくは威力によって公務の執行を妨害した場合適用される(することができる)と考えておいたほうがいいでしょう。(怪我の有無は関係ありません)
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「公務執行妨害」は,刑法第95条に規定する「公務の執行を妨害する罪」を指しますが,同法第7条において「公務員,公務所」の規定があり,ここでは公務員とは「官吏,公吏…」とされておりますので,「公立学校の教師」も公務員の範疇に入り,教師が公務として従事している授業を妨害すると「公務執行妨害」に該当するものと思われます。


 ただし,「公務執行妨害」として逮捕,拘禁されるかどうかは,我が国の教育の現場が一種の聖域として扱われた長い歴史がありますので,安易に判断できないと思います。
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Q公務執行妨害罪の広義の暴行の定義とは?

公務執行妨害罪の成立要件として、公務員に向けられて有形力が行使されればよくて(広義の暴行)、また“現実に公務の執行を妨害する必要はない”とされてますが、例えば警察官にツバを吐いただけで成立しますね。
制服という官品を汚した行為が有形力の行使ということでしょうか?
広義に解釈すれば、警察官の気分を害する行為を行ったら罪として成立するということでしょうか?
また、暴言=有形力でしょうか?
どうも、有形力の行使、広義の暴行の定義がよく分かりません。

また、公務執行妨害罪は国家権力警察VS市民の構図で語られることが多いのですが、県立高校の教師が授業中に生徒から暴行受けたら、公務員に対する有形力の行使ですから公務執行妨害罪が成立すると思いますが、これで生徒が逮捕されるニュースは聞きません。
なぜでしょうか?

Aベストアンサー

 公務執行妨害罪が実際にどのように運用されているのか,「かなり現場裁量的な要素が多い」のかは,私にも分かりません。
ただ,繰返しになりますが,現場の警察官と裁判官(:最終的な判断をするのは裁判官です。)とは,同罪に対する考え方が微妙に異なると思います。
 警察官は,自らの職務執行を円滑に行うために,本罪の「暴行又は脅迫」を広く捉えたがるのです。特に,「どんな理由でもいいから,とにかくその人間の身柄を確保したい」と考えている場合はそうなります。
 それは,法解釈の問題というよりも,職務遂行を迅速かつ効果的に行うためのご都合主義(:現場で苦労されている警察官には失礼な言葉ですが,)によるものと考えられます。裁判例の都合のいい部分をつまみ食いして解釈して,あとで少々問題になることも覚悟して,客観的には些細な理由で逮捕することは大いにありうると思います。
 一方,裁判官は,暴行・脅迫の態様・程度,職務の権力的性格,そして暴行・脅迫の行われた状況等を総合的に判断して,客観的に本罪が成立するかを判断します。そこで,仮に本罪で起訴されても,同罪については無罪になるということは大いにありえます。
 警察官が,本罪の暴行・脅迫を拡大解釈して逮捕した場合,起訴をする検察官が「それでは,公判が維持できない(有罪にはできない)」として,不起訴にすると思います。起訴しなくとも,被疑者には公務執行妨害罪以外の別罪(本命の事件)の疑いが掛けられていることが通常ですから,そうしても問題はないわけです。そのようなことから,あまり公務執行妨害罪で無罪になったと耳にしないのだと思います。

 次に,公立学校において「生徒が騒いで授業妨害で続行不可能」という場合,妨害の故意で先生を殴ったりしたら,当然,公務執行妨害罪になりえます。暴言については,客観的に先生が畏怖するようなものであることが必要ですから,「単なる冗談ではない」という雰囲気のもとで,「殺すぞ」,「月夜の晩ばかりじゃねえぞ」,あるいは,「かわいい娘がいるんやろ」などと言う程度のことは必要でしょう。
 ちなみに学校現場での事案で暴行・脅迫の程度が軽い場合には,威力業務妨害罪(刑法234条)の成立が問題となるでしょう。
 

 公務執行妨害罪が実際にどのように運用されているのか,「かなり現場裁量的な要素が多い」のかは,私にも分かりません。
ただ,繰返しになりますが,現場の警察官と裁判官(:最終的な判断をするのは裁判官です。)とは,同罪に対する考え方が微妙に異なると思います。
 警察官は,自らの職務執行を円滑に行うために,本罪の「暴行又は脅迫」を広く捉えたがるのです。特に,「どんな理由でもいいから,とにかくその人間の身柄を確保したい」と考えている場合はそうなります。
 それは,法解釈の問題という...続きを読む

Q公務執行妨害の脅迫の範囲について

私は公務員です。公務執行妨害についてお尋ねします。
職務強要罪は、「公務員に、ある処分をさせ、若しくはさせないため、又はその職を辞させるために、暴行又は脅迫を加える犯罪」とありますが、この「脅迫」の範囲について教えて下さい。

(1)公務員に対し、相談者が相談者自身に関係があるものの直接には影響しない情報を「知る権利がある」として何度も問い合わせてくることや、返事がない(又は4日程度かかる)場合に「上部機関に連絡した。早く返事をよこせ」とファックスを送信してくることは脅迫に当たりますか?
ちなみに、相談者からの質問内容が不明なので電話で聞きたいのですが、着信拒否にしているらしく電話に出ません。(ファックスで電話を依頼すると上部機関に苦情の電話をするようです)

(2)職員(省庁の末端組織の職員)の返答や対応について、「あなたの言っていることに疑問があるので、このことを本部や、本省、○○大臣に(メールや電話等で)連絡した。」とファックスで頻繁に送信してくることは、脅迫に該当しますか?
回答した内容はごく一般的なものですが、相談者にとって不利な回答の場合にこのような状態になり、有利な回答の場合にはこのような状態にはなりません。

(3)相談者の精神状態に多少の問題があると思われるのですが、そういう方の場合も公務執行妨害に該当しますか?

補足:ファックスは一週間で10枚程度、多い日は5枚です。現在、上部機関からの連絡に対する対応や、質問内容(回答出来ない内容のものがほとんどですが)について調べるため、1日5時間程度を費やしており、業務に滞りが生じています。文面からは、上部機関や行監から圧力をかけて自分に有利な回答を得ることや、一公務員の雇用に影響を与えることを目的としていることが感じられます。(上部機関に状況説明は行っているため、相談者が連絡しても実際には雇用等に影響しない状態です)

所謂嫌がらせの範囲の質問で恐縮ですが、どうか宜しくお願いします。

私は公務員です。公務執行妨害についてお尋ねします。
職務強要罪は、「公務員に、ある処分をさせ、若しくはさせないため、又はその職を辞させるために、暴行又は脅迫を加える犯罪」とありますが、この「脅迫」の範囲について教えて下さい。

(1)公務員に対し、相談者が相談者自身に関係があるものの直接には影響しない情報を「知る権利がある」として何度も問い合わせてくることや、返事がない(又は4日程度かかる)場合に「上部機関に連絡した。早く返事をよこせ」とファックスを送信してくることは脅迫に当...続きを読む

Aベストアンサー

質問の項目は、いずれも脅迫には該当しないように思われます。もちろん、電話にしろファクスにしろ、その内容によっては「脅迫」に該当しうる場合はありますがね。

質問文を読む限りでは、1日5時間もその対応に取られているのが事実だとしたらむしろ刑法上の威力業務妨害のほうがしっくり来るような気はしますが、いずれにせよ、対応は組織としての判断になります。上司の方とよく相談なさることをおすすめします。

Q公務執行妨害で逮捕

親友が公務執行妨害で逮捕されました。
お酒に酔いすぎて悪酔いしていて、酒場で知り合った人とケンカして警察が呼ばれ、胸倉を掴んでしまったことが原因のようです。酩酊していて記憶が無い、暴行でも起訴されかけた(示談成立)とのことで警察に10日拘留されて一度も取り調べを受けないまま暴行罪として10万円の罰金で保釈されたそうです。一度も警察沙汰を起こしたことの無いような人柄であり、当時は転職活動中で無職の時で、その後は何も問題なく大手メーカーに中途採用され働いていますが、企業に内緒にしたままで働き続けることは罪ではないのでしょうか?会社の規約には入社後の刑事事件は許されないと書いてあるそうなのですが。また、公務執行妨害⇒暴行罪で釈放ってケースは今後の生活で制約されたり等はあるんでしょうか?歌舞伎役者の次男?が同じように逮捕されたのにも関わらず即日に保釈されたのを思い出してとても疑問に思いました。

Aベストアンサー

まったく同じような事件を起こし、逮捕され、傷害で釈放された男です。

まずその人は暴行罪だけです。公務執行妨害は逮捕のときの理由づけなんで全くきにしなくていいです。(警察からすると、見ていない傷害や暴行で逮捕するより、今自分がくらった公務執行妨害で逮捕するほうが逮捕しやすいので)
暴行罪は試験とかで制限くらうときがあります(不動産関係など)。
あと警察に就職とかはできなくなりますね(子供や親族も無理)。
会社のほうは黙っててもいいんじゃないかな~ ばれないとは思います。酔って暴行くらいですしね。
単に犯罪というより、飲みすぎ注意程度の戒めだと思いますよ。警察という親心からのね。

ちなみに役者が保釈ってのは、その友達と立場は一緒ですよ。誰でも保釈金をつんで身分がきっちりしていれば解放されます。けれど、保釈ってのはその人にとって痛い金を一時的に支払わせる(逃げたら痛い金なら逃げないので)システムで、犯罪の成否には関係ないです。ちゃんと逃げなかったらそのお金は帰ってきます。体を自由にして、自分に有利な証拠集めとかするためのシステムですしね。役者も10日後に罰金とかなったと思いますよ。無実なら釈放ですが。

まあ僕も同じですが、酒で意識がなくなりけんかっぱやい人間は、外で飲まないことですねw 外で飲むなら止めてくれる男と飲むべきですね。あおるような人と飲むとめちゃ危険です^^; 
また同じ罪を犯すと今度は痛い刑をくらうので注意するように気を遣ってあげてくださいね~

まったく同じような事件を起こし、逮捕され、傷害で釈放された男です。

まずその人は暴行罪だけです。公務執行妨害は逮捕のときの理由づけなんで全くきにしなくていいです。(警察からすると、見ていない傷害や暴行で逮捕するより、今自分がくらった公務執行妨害で逮捕するほうが逮捕しやすいので)
暴行罪は試験とかで制限くらうときがあります(不動産関係など)。
あと警察に就職とかはできなくなりますね(子供や親族も無理)。
会社のほうは黙っててもいいんじゃないかな~ ばれないとは思います。酔...続きを読む

Q脅迫罪、強要罪が成立する要件を教えてください。

脅迫罪、強要罪が成立する要件を教えてください。

私は「相手方から、口頭、あるいは文書などで、”具体的な文言、数値”が出てこないと成立しない」
と記憶しているのですが・・・・

脅迫罪
成立する場合 「ぶっ殺すぞ!」(具体的に危害を加えることを明らかにしたので成立)
不成立の場合 「若いもん、行かすぞ!」(これだけでは危害を加える意思としては不完全なので不成立)

強要罪
成立する場合「つべこべ言わずに100万円、払え!」(具体的金額を要求しているので成立)
不成立の場合「誠意を見せてほしい。とにかく誠意だ。誠意が何かって? それはそっちで考えな!」(具体的に金銭・金品を要求していることにならないので不成立)


ある人は
「被害者側が恐怖を感じれば、それだけで脅迫罪は成立する」
といいます。

これでは、被害者(?)の前でため息をついたり、キッと睨んだり、ひそひそ話をしているだけで
「その行為に非常に恐怖を感じる。私へ危害を加える意図を感じる。だから脅迫罪だ!」
となってしまうので、それは間違いだと思うのですが。

詳しい方、正解を教えてください。

脅迫罪、強要罪が成立する要件を教えてください。

私は「相手方から、口頭、あるいは文書などで、”具体的な文言、数値”が出てこないと成立しない」
と記憶しているのですが・・・・

脅迫罪
成立する場合 「ぶっ殺すぞ!」(具体的に危害を加えることを明らかにしたので成立)
不成立の場合 「若いもん、行かすぞ!」(これだけでは危害を加える意思としては不完全なので不成立)

強要罪
成立する場合「つべこべ言わずに100万円、払え!」(具体的金額を要求しているので成立)
不成立の場合「誠意を見せてほ...続きを読む

Aベストアンサー

(脅迫)
第二百二十二条 生命、身体、自由、名誉又は財産に対し害を加える旨を告知して人を脅迫した者は、二年以下の懲役又は三十万円以下の罰金に処する。
2 親族の生命、身体、自由、名誉又は財産に対し害を加える旨を告知して人を脅迫した者も、前項と同様とする。

(強要)
第二百二十三条 生命、身体、自由、名誉若しくは財産に対し害を加える旨を告知して脅迫し、又は暴行を用いて、人に義務のないことを行わせ、又は権利の行使を妨害した者は、三年以下の懲役に処する。
2 親族の生命、身体、自由、名誉又は財産に対し害を加える旨を告知して脅迫し、人に義務のないことを行わせ、又は権利の行使を妨害した者も、前項と同様とする。
3 前二項の罪の未遂は、罰する。

簡単に言えば
脅迫罪は、脅すことですが、その内容には「危害(害悪告知)」「名誉」「生命」に害を加えるということが必要となります。
1)殺すぞ
2)殴るぞ
3)言いふらして住めなくしてやる(会社に居れなくしてやる)等の文言
4)お前の財産を潰してやる(家を放火して燃やしてやる)等の文言
5)親族にも同じ事をしてやる等の文言
上記が、害悪告知となり「脅迫罪」を構成する内容となります。


強要罪
これは、する義務が無いのを承知で、自分に有利とするためにしないと、○○をするぞ(○○は害悪告知)と脅して強制的にさせること、又は、相手の権利を妨害したりすることで成立はします。

>被害者側が恐怖を感じれば、それだけで脅迫罪は成立する
上記は、間違いではありませんが、恐怖を感じるのではなく「害悪告知」があるかで変わります。
もし、何らかのトラブルで相手が「一見強面」と仮定して、それで恐怖を感じたら脅迫罪になりますか?
答えはNOです。

(脅迫)
第二百二十二条 生命、身体、自由、名誉又は財産に対し害を加える旨を告知して人を脅迫した者は、二年以下の懲役又は三十万円以下の罰金に処する。
2 親族の生命、身体、自由、名誉又は財産に対し害を加える旨を告知して人を脅迫した者も、前項と同様とする。

(強要)
第二百二十三条 生命、身体、自由、名誉若しくは財産に対し害を加える旨を告知して脅迫し、又は暴行を用いて、人に義務のないことを行わせ、又は権利の行使を妨害した者は、三年以下の懲役に処する。
2 親族の生命、身体、自由...続きを読む

Q公務執行妨害って現行犯でしか逮捕できないんでしょうか

交通反則切符を切られる際にやっていないといってブちぎれて、警察官の顔を1回だけ殴打しました。 その際に公務執行妨害での現行犯逮捕はなく反則切符を切られるだけでした。

この場合、後日、警察や検察庁から出頭命令が出たりあるいは逮捕状が出る場合はありますか

警察官が署に戻った際に内出血を起こしていたりすれば傷害容疑で呼び出し状が来るか逮捕状が作成され警官が自宅で張り込んで逮捕かなあ

交通違反である以上免許から住所が特定できますから呼び出し状を出そうと思えば出せますよね

Aベストアンサー

>後日、警察や検察庁から出頭命令が出たりあるいは逮捕状が出る場合はありますか

下記サイトの弁護士によるとあり得るそうですよ
「現行犯で逮捕できずに、逃げられた」という理由で・・・・

https://www.bengo4.com/c_1009/c_1405/b_186134/

Q公務執行妨害・威力業務妨害・偽計業務妨害

公営交通職員は地方公務員ですよね、となるならば、公務中に「たとえば市バス運転中」に乗客その他第三者から明らかに違法な業務妨害を受けた場合「公務執行妨害」になるのですか? それとも「威力業務妨害」になるのですか?
ついでにすいませんが「威力業務妨害」と「偽計業務妨害」の違いも素人にわかりやすく教えていただけるとありがたいです。宜しくお願いいたします。

Aベストアンサー

95条で言う「公務」がいわゆる権力的公務
(たとえば警察や裁判所のように、国民に直接何かを強制できるもの)
に限定されるのかどうかは刑法論での一大論点ですけど、
ここは通説判例の「権力的公務に限定されない」って基準で、
市営バス運転手のバス運転も公務と考えていいでしょう。

また、公務執行妨害罪を定めた刑法95条は、単に公務の執行を妨害することだけじゃなく、
その手段を「暴行又は脅迫」に限定していることに注意が必要です。
従って、暴行、脅迫にならないような方法での妨害は公務執行妨害罪になりません。

で、その場合に業務妨害罪が適用できるかどうかもまた各説ありますが、
平成12年2月17日最高裁決定の判断では
「権力的公務なら不成立、非権力的公務なら成立」とされています。
(権力的公務だと、妨害に対して一定の抵抗が可能だからわざわざ犯罪とする利益がないって論理)

以上をふまえると、

>「たとえば市バス運転中」に乗客その他第三者から明らかに違法な業務妨害を受けた場合「公務執行妨害」になるのですか? それとも「威力業務妨害」になるのですか?

バスの運行についてなら、道路運送法も見ないといけないですが、とりあえずおいといて…。

まず、市営バスの運転という職務は、まぁ公務といえるでしょう。

次に、その妨害の手段が「暴行又は脅迫」にあたるかどうかが1つの基準になります。
暴行又は脅迫でなければ、公務執行妨害罪は不成立です。
逆に公務執行妨害罪が成立する場合は、業務妨害罪や威力業務妨害罪を考える必要はありません。
暴行又は脅迫によらない妨害なら次は偽計業務妨害罪や威力業務妨害罪を考えることになります。
(で、そこまで行かなくても、バス運行の妨害だと道路運送法27条や104条が出てくる)

>ついでにすいませんが「威力業務妨害」と「偽計業務妨害」の違いも素人にわかりやすく教えていただけるとありがたいです。

一般的な説明としては「何らかの実力行使によって、業務をやろうとする人の意思を押さえつける」のが「威力」です。
一方、人を騙したり誘惑したり、人の勘違いや知識不足などを利用するのが「偽計」です。

もう少しぶっちゃけた言い方をすれば(ぶっちゃけすぎかもしれないけど)
「人がきちんと業務をやろうとしている、もしくはそれを業務と思わせて、結果として業務を失敗させる」
のが偽計。
(たとえば売り場の布団に針を混入させる、ライバルの新聞社を妨害するために紛らわしい名前で新聞発行するなど)
「そもそも人にきちんと業務をさせない」のが威力。
(たとえば食堂で怒鳴り散らして騒然とさせる、上司の机の引出しに猫の死骸を入れるなど)

こんな感じでどうでしょ?

95条で言う「公務」がいわゆる権力的公務
(たとえば警察や裁判所のように、国民に直接何かを強制できるもの)
に限定されるのかどうかは刑法論での一大論点ですけど、
ここは通説判例の「権力的公務に限定されない」って基準で、
市営バス運転手のバス運転も公務と考えていいでしょう。

また、公務執行妨害罪を定めた刑法95条は、単に公務の執行を妨害することだけじゃなく、
その手段を「暴行又は脅迫」に限定していることに注意が必要です。
従って、暴行、脅迫にならないような方法での妨害は公務...続きを読む

Qこのクレームの違法性は?業務妨害になる?

 私、バス会社の事務所で働いております。

 お客様からの運転手への苦情はある程度仕方のない事(もちろん接客向上の努力はしています)ですが、あるお客様の一人はしょっちゅう電話をかけてきては、「(私のいる)○×営業所は○○バス営業所の中ではワースト1」だとか、「△△さんは態度が良くない」、など、今の職場に移ってから3年ほどになりますが2~3日に一度は電話をかけてきます。このような状態が配属以来ずっと続いています。おそらく3年以上前から続けいていると思います。

 またこの人物は「◇◇営業所が廃止されてしまったのは乗務員の質が良くないからだ、特に○△地域の運転手はガラが悪い」など、まさしく私のいる営業所だけではなく、他の営業所も同様に運転手相手にストーカー行為を行っているようで、「運転手の○○さんは##営業所から転勤して来た人だから、あの営業所の悪いところに染まって態度が悪い」など、言っていることは具体性が乏しく、とても客観的な意見とはいえないような内容です。
 また私の営業所だけでなく、他の営業所にも同様の電話をかけまくっていると、転勤してきた他の事務員も話しています。私だけではなく他の事務員も我慢の限界です。

 あまりにも度が過ぎるこのような電話って、業務妨害にならないのでしょうか?また警察など介入させてやめさせることとかできないのでしょうか?
業務妨害の定義というのはどのようなことを言うのでしょうか?
 いたずら電話を何千回とかけて逮捕されるという記事を良く見ますが、おそらく何千回もかけていると思います。
 何か電話をやめさせるいい案がありましたらよろしくお願いいたします。

 私、バス会社の事務所で働いております。

 お客様からの運転手への苦情はある程度仕方のない事(もちろん接客向上の努力はしています)ですが、あるお客様の一人はしょっちゅう電話をかけてきては、「(私のいる)○×営業所は○○バス営業所の中ではワースト1」だとか、「△△さんは態度が良くない」、など、今の職場に移ってから3年ほどになりますが2~3日に一度は電話をかけてきます。このような状態が配属以来ずっと続いています。おそらく3年以上前から続けいていると思います。

 またこの人物は「◇...続きを読む

Aベストアンサー

検討してみました。

>業務妨害の定義というのはどのようなことを言うのでしょうか?

 刑法上の業務妨害罪の業務とは、人(法人含む)が社会生活上、継続して行う事務です。そして、社会的活動の自由を保護するため、刑法は偽計業務妨害罪(行為態様は、偽計または虚偽の風説の流布だけ)と威力業務妨害罪(行為態様は人の意思を制圧するに足りる勢力を示すことのみ)をもうけています(軽犯罪としてのはここではおいておく)。

 皆さん投稿していらっしゃる方たちは、構成要件が規定している「行為」に該当するかどうかの判断が欠落しています。

 偽計とは、簡単に言うとはかりごとを用いて人の社会的活動を阻害することです。虚偽の風説の流布とは簡単に言えば、嘘を不特定多数の人に対して広めることです。

No1のかたの回答に対する補足で、質問者は「数多くのお客様からだいたい同じような内容の、苦情電話というのは良くかかってきます。」
と言われています。これらが、上記した行為定型に当たらないことはもちろんです。

 次に、「問題は同一人物が何年間もしつこく意味のない持論を展開していることで、この人物の「クレーム」はバカバカしくて報告書も作れません。決してないがしろにするということではなく、どこの会社でも「そんな意見ほうっておけ」といえるようなクレームがあると思います。」と言われている部分が問題です。

 本犯罪は、侵害犯と言われるもので、偽計・虚偽の風説流布により、法人の業務活動が「具体的に侵害された」と認められる「結果が生じた場合」に処罰される犯罪です。

 たとえば、苦情受付係において担当者が、クレーマーから、根拠のない嫌がらせのクレーム処理に数時間電話対応をしなければならなかったとしても、ではそれでバス会社としての本来の社会的活動の自由が阻害されたといえるどうか。ただちに言えないでしょう。
 次に、苦情受付活動も業務活動の自由の一環であり、いわれなきクレーマーによって、無意味な苦情対応を強いられた、その結果、対応業務を妨害されたという立論も考えられます。
 しかし、苦情受付は、根拠あるものと無いものとを選別精査するのが仕事であり、また、バス会社という公共性の認められる事業にあっては利用者からの声をできる限り聴取し、取り入れ、業務活動にフィードバックさせることが求められている部署のはずです。
 すると、バス会社の人からすれば、意味がないものと断定できる場合でも、わざわざ電話してくる利用者にとっては意味があると考えてしている場合もありますから、そこは業務活動に付随するリスクとして受け止めるべき部分が大きいと言えるのではありませんか。

 但し、端的に、その特定の人物の行為が、「偽計」「虚偽の風説の流布」に当たる場合には、放置しておく必要はありません。

 しかし、そのように判断できるかどうかというのは、当該事業所の規模・架電された電話の回数・業務中の時間全体に占める応対時間の割合・電話内容の言葉など、総合して判断しない限り、掲示板で簡単に結論は出せない部分だと思います。顧問弁護士いるでしょう?検討させたらいいと思います。

 なお、電話をやめさせるには、一度、正面から徹底的に応対して、相手の言い分を聴き、その上で、相手の言いたいことをすべて言わせたうえで、相手が分かるように説明してやることです。すべて録音を取り、記録を残す。一日で終わらなければ、2日かけてもいいと思います。2日で駄目なら、3日かける。会社側がそれをしたという証拠を残す。

 相手が会社側の真面目な対応で納得すれば、それでよしでしょう。納得しないで、さらに電話をしつこくしてきたら、業務妨害罪として被害届を出せるだけの裏付けを残してあるのですから、すべきでしょう。そこまで行けば威力の方で告訴出来ると思います。

検討してみました。

>業務妨害の定義というのはどのようなことを言うのでしょうか?

 刑法上の業務妨害罪の業務とは、人(法人含む)が社会生活上、継続して行う事務です。そして、社会的活動の自由を保護するため、刑法は偽計業務妨害罪(行為態様は、偽計または虚偽の風説の流布だけ)と威力業務妨害罪(行為態様は人の意思を制圧するに足りる勢力を示すことのみ)をもうけています(軽犯罪としてのはここではおいておく)。

 皆さん投稿していらっしゃる方たちは、構成要件が規定している「行為」に...続きを読む

Q「公務執行妨害」の「公務」とは?

『東京・江東区でトラックが暴走。追跡するパトカーなど警察車両6台に衝突しながら住宅街の公道を逃走し、40分のカーチェイスの後 警視庁は、公務執行妨害の現行犯で、トラックを運転していた無職の神長友弘容疑者(20)を逮捕した。』
(トラックは盗難届が出されていたようですが、質問投稿時点での逮捕容疑は、「公務執行妨害」)

「公務執行妨害」の「公務」の範囲はどこまででしょうか。対『警察』への妨害だけが適用されるのでしょうか。

例えば次のような場合、「公務執行妨害」とはならないのでしょうか。

=1=
まだくすぶっている、神奈川県小田原市の生活保護担当部署での、「不正受給はクズ なめんなよ」ジャンパー問題。
役所の決定に不満を持ち、窓口に押し掛け、職員に怒鳴り散らしたり威嚇をしたり…。さらに、カウンターを乗り越えたら。
職員は対応せざるを得ず、本来の仕事ができなくなるが、これは公務執行妨害になる・ならない?

=2=
荒れた学校で、授業中に生徒が自席に座らず教師に近づき威嚇するなどで、授業が度々中断。まじめに授業を受けたい生徒も迷惑。
生徒は未成年なので少年法の保護の対象だが、その点は置いて、学校の先生の授業は、公務にあたる・公務ではない?

以上2点、程度の問題もあるでしょうが、これを例に「公務執行妨害」の「公務」とは何か教えて下さい。
また、似た名称の「威力業務妨害」は、対『民間』の業務でしょうか?

『東京・江東区でトラックが暴走。追跡するパトカーなど警察車両6台に衝突しながら住宅街の公道を逃走し、40分のカーチェイスの後 警視庁は、公務執行妨害の現行犯で、トラックを運転していた無職の神長友弘容疑者(20)を逮捕した。』
(トラックは盗難届が出されていたようですが、質問投稿時点での逮捕容疑は、「公務執行妨害」)

「公務執行妨害」の「公務」の範囲はどこまででしょうか。対『警察』への妨害だけが適用されるのでしょうか。

例えば次のような場合、「公務執行妨害」とはならないのでしょ...続きを読む

Aベストアンサー

=1=
これについて学説には争いがありますが、
公務執行妨害罪が成立する、というのが
判例です。



=2=
学校の先生の授業は、公務にあたる・公務ではない?
    ↑
公立学校であれば、公務に該当します。



「公務執行妨害」の「公務」とは何か教えて下さい。
   ↑
国、地方団体及びこれに準ずる事務を
公務といいます。



似た名称の「威力業務妨害」は、対『民間』の業務でしょうか?
   ↑
質問者さんは鋭いですね。

これについても学説上争いがありますが、判例は
民間も公務も含むとしています。

旧国鉄の判例ですが、公務執行妨害罪と威力業務妨害罪
が成立し、重たい方の公務執行妨害罪で処断される
としています。

これには学者の強い反対があります。

なお、公務執行妨害罪が成立するときは
暴行、脅迫罪は成立しません。
強要罪は一般法的な刑罰ですので、他の
犯罪が成立する時は、成立しません。

Q友人が公務執行妨害で捕まりました・・・

先日、駐車禁止の所に車を停めようとして警察に注意され、警察に詰め寄ったところ二人で転倒、公務執行妨害で即逮捕となりました。
全くといって情けない行動ですが、彼の両親は先の見えない毎日に、不安を募らせているようです。
しかも、警官は倒れた際、肩を脱臼してしまい、そうした場合殴ってなくても傷害罪も適用となるのか・・・。どういった意図でそうなったのか詳細を知りたくても、拘留中の本人とは事件の話はタブーだそうですし、怪我をした警官の名前すら分からないので接見はできませんし、
ただただ待つしかないのでしょうか?
いま拘留されて一週間程ですが、どのくらいで出てこれるのか、釈放までどんな道をたどるのか教えてください。裁判ということもあり得ますか?

Aベストアンサー

いわゆる「ころび公妨」の匂いがプンプンします。
「ころび公妨」というのは、警察官自らが転んでそれを当事者の犯した公務執行妨害罪とするもの
です。

ただ、今回の質問では、当事者が手を下さないのに転んだというのではなく、
○犯罪としての故意の有無
 →公務中の警察官である事を認識し、その職務の執行に対して、暴行(「相手に詰め寄る」)事
  の認識・認容がある。
○「相手に詰め寄って」
 →広義の有形力の行使(体への接触は必要ない)がある。
○「肩の脱臼」
 →故意のある単独の傷害罪ではない。但し、公務執行妨害罪の故意があり、その結果的加重犯と
  して傷害罪を構成する。
という形なので、外形的には「ころび公妨」ではありません。むしろ完全に公務執行妨害罪になって
います。(警察官がどう思っていたかは不明)

そして、公務執行妨害罪と傷害罪の二つが成立していますが、観念的競合(一つの行為で、複数の
条文の罪を犯した場合、最も重い刑で処罰される。)なので、傷害罪で処罰されます。
従って、

刑法 第二百四条
 人の身体を傷害した者は、十五年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。

で処罰されます。

結果的に起訴されるかどうかについては、
警察は逮捕から48時間以内に検察庁への送致を決め、検察官は24時間以内に勾留請求(10日)
を出します。検察官は、必要があれば勾留請求延長(10日)を出して最長で23日(一部の重大
犯罪を除く)で、起訴/不起訴が決まります。起訴されれば裁判、不起訴なら釈放です。
裁判になれば最終的に判決が下され実刑、執行猶予、無罪のいずれかです。実刑を除いて、釈放さ
れます。

今回の件でどうなるかは、なんとも言えません。
(ただ、おそらく初犯だと思いますし、警察官の肩の脱臼が軽微なら、起訴猶予はあり得ますし、
 起訴されても執行猶予が付くでしょう。)

逮捕されてから一週間程度という事は、最初の勾留請求は出されています。
今、検察官が取り調べ中だと思います。
また現段階、被疑者の段階では国選弁護人は選任できないので、弁護士はついておらず、保釈も認
められません。(だから在宅起訴はあり得ません)
ご両親がご心配なさるようであれば、被疑者の段階で私選弁護人をつけるのも一方法です。

いわゆる「ころび公妨」の匂いがプンプンします。
「ころび公妨」というのは、警察官自らが転んでそれを当事者の犯した公務執行妨害罪とするもの
です。

ただ、今回の質問では、当事者が手を下さないのに転んだというのではなく、
○犯罪としての故意の有無
 →公務中の警察官である事を認識し、その職務の執行に対して、暴行(「相手に詰め寄る」)事
  の認識・認容がある。
○「相手に詰め寄って」
 →広義の有形力の行使(体への接触は必要ない)がある。
○「肩の脱臼」
 →故意のある単独の傷害...続きを読む

Q書類送検と逮捕の違い?

書類送検と逮捕とはどう違うのでしょうか?
書類送検の方が、拘束されないだけ罪が軽いような気がします。
書類送検でも前科となるのですか。
どういう場合に書類送検となるのでしょうか?
どうも分かりません。

Aベストアンサー

既に適切な回答があるので蛇足かもしれませんが、刑事手続きがどうなっているのかを知ればその違いが自ずと分かるので刑事手続きの概要を必要最小限(のつもり)説明しておきます。長いですので覚悟してください。

刑事手続きの大雑把な流れは、
捜査->起訴(公訴提起)->公判->判決->刑の執行
というところ。全部話をするわけにもいきませんしその必要もないので質問に関するところ(主に捜査)だけ説明します。

犯罪が犯罪として処罰の対象になるためには、まず裁判に先立って、その犯罪の存在を捜査機関が知り、必要な証拠を集め、被疑者(=容疑者)の身柄の確保をしないとなりません。これを捜査と言います。
被疑者の身柄の確保というのは、「後で裁判になった時に被疑者の出廷が必要」なので逃げられては裁判ができなくて困るというのが第一点。それと「自由にさせておくと証拠を隠滅するかもしれない」というのが第二点。
ですから逆に言えば、「逃げも隠れもしない、証拠隠滅のおそれも無い」のであれば身柄を確保する必要はありません(一定の軽微な犯罪につき、更に例外あり)。入院しているような人間なら逮捕しないことはよくあります。この身柄の確保のための手続きが、「逮捕」であり「勾留(起訴前勾留)」です(起訴前と言っているのは起訴後というのがあるからですがここでは関係ないので説明しません)。
「逮捕」というのは、被疑者の身柄を確保する手続きの内、「短時間のもの」。具体的には、身柄を拘束し最大48時間拘束し続けることです。この制限時間が過ぎると釈放しなければなりません。
しかし、それでは困る場合には、引き続いて身柄を拘束することができます。これが「勾留」です。勾留は最大10日間身柄を拘束できます。なお、勾留は1回に限り最大10日間延長することができますから、都合20日間まで勾留できることになります(例外として25日可能な場合もあります)。

ところで勾留の申請ができるのは検察官だけです。ですから警察官が逮捕した場合には、検察官に勾留申請をしてもらうかどうか決めてもらう必要があります。そこで48時間の逮捕の制限時間内に検察官に証拠物、捜査書類と一緒に身柄を送致しなければなりません(刑事訴訟法203条1項)。これを「検察官送致、略して送検」と言います。無論、警察限りで釈放する場合は必要ありません。
検察官送致を受けると検察官は24時間以内に釈放するか勾留請求をするかしなければなりません。ですから、警察官が逮捕した場合の身柄拘束は48時間+24時間の最大72時間に及ぶ可能性があることになります。このような身体を拘束した被疑者を送検することを「身柄付送検」と言う場合があります。これはなぜかと言えば、質問にある「書類送検」と明確に区別するためです。ただ、一般には単に「送検」と言えば「身柄付送検」を意味します。

さて、では「書類送検」とはなんぞや?ということになりますが、まず前提として犯罪捜査は常に被疑者の身柄を拘束するわけではないということを知っておかなければなりません。全犯罪件数から見れば、身柄を拘束しない事件の方が多いです。身柄を拘束していない場合には、先に述べたように「(203条1項による)検察官送致」をする必要がありません。と言うか、身柄を拘束していないのでできません。たとえ逮捕した場合でも、警察限りで釈放すればやはり検察官送致の必要はありません。
しかし、それとは別に、警察は犯罪の捜査をしたら原則として必ず検察官にその捜査についての資料、証拠などを送らなければなりません(刑事訴訟法246条本文)。これを「書類送検」と呼んでいます。書類(証拠物、捜査資料、捜査報告書などなど)を検察官に送致するということです。正確には送致しているのは「事件」なのですが、実際に何を送るのかと言えば「書類」であるということです。
つまり、「(身柄付)送検」と「書類送検」は同じ送検でも別の条文に基づく別の手続きです。と言っても、(身柄付)送検をすればそのとき書類も一緒に送っているので、重ねて書類送検を行う必要はないので、(身柄付)送検は書類送検を実際には兼ねていますが(と言っても、身柄付送検をすれば書類送検をしなくていいのはあくまでも246条本文に「この法律に特別の定のある場合を除いては」と書いてあり、身柄付送検が「特別の定」だから)。

というわけで、「逮捕」と「送検」というのは次元の違う話であることがわかると思います。
まとめれば、
1.「逮捕」とは、捜査において被疑者の身柄を確保すること。
2.警察が「逮捕」した場合は、刑事訴訟法203条1項により、釈放しない限り48時間以内に被疑者の身柄を検察官に送致しなければならず、これを「(身柄付)送検」と呼ぶ。
3.「書類送検」とは、警察が捜査した事件について刑事訴訟法246条本文に基づきその証拠、捜査資料を検察官に送致すること。
4.「(身柄付)送検」は「書類送検」を兼ねている。
5.警察が「逮捕」した場合でも、釈放すれば「(身柄付)送検」はできないので、その場合は「書類送検」を行わねばならない。
ということです。

そして、「書類送検」するということは「身柄付送検」をしていないということですからつまりは「身柄を拘束していない」ということになります。身柄を拘束していない場合というのは大概は相対的に軽微な犯罪であることが多いのでその意味では、逮捕した事件(これを身柄事件と言う場合があります)に比べれば罪が軽いことが多いのは確かです。しかし、それはあくまで結果論であって、書類送検だから、逮捕したから、と言うわけではありません。既に述べたように逮捕しても身柄付送検せずに釈放すれば書類送検ということになりますし。

なお、先に述べたとおり、「捜査した事件はすべて検察官に送致する」のが原則(全件送致の原則)ですが、例外として検察官送致にしないものが幾つかあります。例えば、検察官が指定した事件について、月報でまとめて報告するだけの微罪処分ですとか、あるいは報告すらしない始末書処分などがあります。ちなみに、交通反則通告制度については、微罪処分の一種とする文献もあるにはありますが、多少なり疑問のあるところではあります。
そういうわけで、どういう場合に書類送検となるかと言えば、「刑事訴訟法246条前段に当たる場合」ということになります。もう少し具体的に言えば、「微罪処分等で済ませることのできない事件で、かつ、身柄付送検等もしなかった事件」ということになります。

ところで、前科というのが何かと言えば、これは法律用語ではないということになっているのですが、法律的に見れば「有罪の判決を受けたこと」を言うと思ってください。ですから、前科が付くためには、「裁判を経て有罪判決が出なければならない」ことになります。しかし、最初に述べたとおり「検察官送致」というのは単なる捜査手続きの一部でしかなく、この後で検察官が起訴するかどうかを決め、起訴して初めて裁判になるのですから、検察官送致だけではまだ前科は付きません。その後どうなるかはその後の話です。無論、逮捕だけでも前科は付きません。逮捕=有罪ではありません(そう勘違いしているとしか思えない報道が多いのは事実ですが、有罪判決が出ない限りは被疑者、被告人はあくまでも「無罪」です)。
ちなみに、捜査したが起訴しなかった犯罪事実について「前歴」と呼ぶことがあります。

既に適切な回答があるので蛇足かもしれませんが、刑事手続きがどうなっているのかを知ればその違いが自ずと分かるので刑事手続きの概要を必要最小限(のつもり)説明しておきます。長いですので覚悟してください。

刑事手続きの大雑把な流れは、
捜査->起訴(公訴提起)->公判->判決->刑の執行
というところ。全部話をするわけにもいきませんしその必要もないので質問に関するところ(主に捜査)だけ説明します。

犯罪が犯罪として処罰の対象になるためには、まず裁判に先立って、その犯罪の存在を捜査機...続きを読む


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