プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

私は今、大学一年生で化学に関する学科に所属しています。
そこで、化学実験の講義があったのですが、実験の際にビュレットのコックのすり合わせの部分にワセリンを塗りました。
その後、その講義の先生が、「グリースを塗ってもいい」という話をしたのですが、私は高校で化学実験の経験がほとんど無く、実験道具を触る事も無かった私には先生の仰っていることがよくわかりませんでした。
そもそも、ワセリンやグリースとはどのようなもので、どのような用途があるのですか?また、ワセリンを塗った時とグリースを塗ったときで何か違いはあるのでしょうか?
初心者的で、細かい質問ではありますが、調べてみても納得する答えが見つかりません。誰か、詳しく教えて頂ける方がいらっしゃれば幸いです。
よろしくお願いいたします。

A 回答 (4件)

>「ワセリンをグリースとして・・・」という言葉にしこりを感じます。



以前(大昔)「グリース」という映画(だったけかな)がありました。頭髪をポマードで固めてリーゼントにするのが流行った時代への懐古的映画だったかと思います。(全然見ていない)
語源辞典でお分かりのように、グリースとは一般に「ベタベタしたモノ」という意味で、ベタベタしていれば実際のところ何でもグリースと呼ばれる「権利」があるわけです。
実際には、高分子(オリゴマー程度だが)の粘性の高い物質で化学的に中性の物が、「潤滑剤」として用いられます。
ですので摺り合わせのコックだけでなく、摺り合わせガラス装置全部、場合によってはOリングを使った真空系に塗る、潤滑、ガス漏れ防止の粘性物質は全て、「グリース」です。
摺り合わせガラス器具の場合グリースを必要としない「超高精密摺り合わせ」の「透明摺り合わせ器具」では摺り合わせ部分がグリースを付けなくても透明です。
通常の摺り合わせではワセリンを含めグリースを付けて初めて透明に見えますが、「透明摺り合わせ」略称「透明摺り」器具は本当に透明な摺り合わせなのです。
ただし、高真空機器では透明摺り合わせ程度ではガスが漏れるので結局グリースをべたっと塗ります。ですから超高真空系のコックは透明摺り合わせはありません。あっても結局グリースを塗るので精密仕上げしても無駄だから。
超高真空系のボールジョイント(摺り合わせ部分が球状)でもグリースを塗って使いますが、最近は「グリースレス」つまりOリングだけで真空を持たせるジョイントが多用されています。それだけ高分子素材の性能が向上したわけです。
長々述べましたが、結局ベタベタしたシール剤がグリースで、四輪駆動車のビスカスカップリングや軸受けの潤滑に使われる物もグリースです。
m(_ _)m
半分寝ている状態で書いているので分りにくくて済みません。
m(_ _)m m(_ _)m m(_ _)m
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この回答へのお礼

詳しい回答をありがとうございました。
ホント、ここまでさらに突っ込んだ質問をしてしまい、ご迷惑をおかけしましたm(_ _)m
お陰さまでやっと疑問が解決しました!ここまで詳しく回答していただけるとは思っていなかったので、ありがたいです!
本当に分かりやすい回答をありがとうございました。

お礼日時:2006/04/27 18:02

#1です。


グリースやワセリンを付けずに硫酸を付ける例を思い出しました。
過マンガン酸カリウムなどの強酸化性物質をビュレットに入れて滴定するときです。(有機物を付けると酸化されて値がずれたりする)

また、何も付けないのは分液ロートを用い有機溶媒と水とで有機物を抽出するときなどです。(グリースなどの有機相への混入が嫌だ)
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ここで、ワセリンやグリースを用いるのは、ビュレットのコックを動かしやすくするための潤滑剤にするためです。


実験結果に悪影響を及ぼすことがないという理由で選んでいます。

化学的にはワセリンが炭化水素の混合物であり、非常に安価であるのに対して、グリースは用途に応じて種々の成分を組み合わせたもののようで、グリースの方が「上等」といえるでしょう。
そのため、耐久性等に関してはグリースが勝っているように思います。それらを塗ったときのコックの滑り具合に関しては好みの問題もあると思います。

いずれにせよ、一長一短ですので、先生の話は、潤滑剤として、そういったものを使いますよと言うことと、それらのどちらを使ってもいいですよという意味であり、それ以上の意味はないと思います。
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この回答へのお礼

簡潔な回答、ありがとうございました。
悩んでいたことが解決できて、スッキリしました。

お礼日時:2006/04/27 17:57

>初心者的で、細かい質問ではありますが、


いや、これはかなり重要な意味があるのです。
まず、先生がおっしゃった「グリースを塗っても良い」の意味はすりあわせのコックに
1.何も塗ってはいけない。
2.濃硫酸(油っぽい)などを塗る。
3.グリースなどを塗っても良い。
4.特定の物を塗る。
5.テフロンコックなどだから忘れて良い。
6.その他
(2.4.6.は同じ範疇)
等という意味であって、グリースとワセリンの違いに言及したわけではないのです。

次にこれから将来使うグリースは、
a.アピエゾングリースなどの高真空用(不揮発性)グリース。
b.シリコングリースなどのような一般的なグリース。
に分かれてくると思います。
私も物理化学実験等でワセリン(石油留分が主)をグリースとして使いました。
みんな、がっかりしていましたが、指導の助手の先生は「おまえらのこの程度の実験ではこれで充分。使用法を知らないとグリースをよごす。」と言いましたが、至極名言です。グリースの容器の中にマッチの燃えかすなどを入れて一本駄目にする奴が沢山居るからです。
グリースの語源のHPを付けておきます。
上手くリンクしなかったら、
http://www.etymonline.com/
で牽いてください。

参考URL:http://www.etymonline.com/index.php?search=greas …

この回答への補足

回答して頂き、ありがとうございます。

>私も物理化学実験等でワセリン(石油留分が主)をグリースとして使いました。
みんな、がっかりしていましたが、指導の助手の先生は「おまえらのこの程度の実験ではこれで充分。使用法を知らないとグリースをよごす。」と言いましたが、至極名言です。グリースの容器の中にマッチの燃えかすなどを入れて一本駄目にする奴が沢山居るからです。

という部分をもう少し詳しく説明していただけませんか?「ワセリンをグリースとして・・・」という言葉にしこりを感じます。
 参考として貼っていただいたサイトに行って、語源のページを読んだおかげで多少は分かったのですが、どうもまだ納得いきません。グリースの一種にワセリンがあるということなのでしょうか?
重ね重ね本当に申し訳ありません。

補足日時:2006/04/26 17:17
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