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初歩的な質問で大変恐縮です。

えんどう豆のしわの有無を決定する遺伝子について調べています。
R遺伝子がSBE1をコードしていて、
r遺伝子はトランスポゾンによりSBE1の機能が失われている。
このR遺伝子とr遺伝子の違いを分子レベルで説明していただけないでしょうか。

よろしくお願い致します。

A 回答 (1件)

初歩的な質問とおっしゃいますが、「へー」と思いました。

古典的なメンデル遺伝でしかなじみのないエンドウマメも、分子生物学的な光が当たっていたのですね。

で、ちょっと調べてみました。
SBE1はsterch branching enzyme 1でデンプン分子の枝分かれを合成する酵素なのですね。これが機能を失ったrr型はデンプンの枝の合成ができずショ糖が蓄積し、その吸水性で初期胚が過剰にふくらみ、成熟とともに水分を失うためにしわしわになるそうです。

r型遺伝子は、SBE1遺伝子の翻訳配列に0.8 kbのAc/Ds様トランスポゾンが挿入しているために、転写はされても正常なタンパク質に翻訳されず、機能的なSBE1酵素ができないのですね。

原著論文は
Brian R. Calvi, Timothy J. Hong, Seth D. Findley and William M. Gelbart
Cell, 1991, 66:3:465-471

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参考URL:http://www.cell.com/content/article/abstract?uid …
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この回答へのお礼

お礼を差し上げるのが遅くなってしまいました。
大変わかりやすい説明ですね。
とても参考になりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2006/05/25 01:42

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