推理作家の井沢元彦氏が、ここ十数年の間、現在の歴史学の研究法が誤っている(文献偏重主義,怨霊信仰の無視,宗教的側面の軽視)として、さまざまな研究結果を発表しています。例えば
 ・天智天皇は天武天皇に暗殺された。
 ・天武天皇は天智天皇の弟ではなく、正当な後継者でもない。
 ・「仮名手本忠臣蔵」は将軍綱吉殺しを暗喩した芝居である。
 ・赤穂浪士の吉良邸討ち入りは、浅野匠守の「乱心」を認められなかったための抗議である。
 等々です。これに対して、歴史学会からの反論をあまり聞かないのですが、どのようになっているのでしょうか。
 是非、専門家(でなくてもアマチュア歴史研究家でも)の方々から反論を伺いたいのですが。

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仮名 手本」に関するQ&A: 仮名手本忠臣蔵

A 回答 (5件)

歴史の研究家でもなんでもなく、単なる歴史好きのアマチュアなのですが、


どちらかというと井沢元彦肯定派の人間です。

井沢氏の主張する全てを肯定するわけではないのですが、
氏の主張する「現在の歴史学の研究法の誤り」については、
共感する内容を覚えます。

井沢氏の著作はまだ一部しか読んでいないのですが、古代史について
の研究で画期的だと私が感じたのは「日本書紀の信憑性」について
メスを入れた点にあると思います。

聖徳太子怨霊説や天智天皇暗殺、天武天皇の正統性の疑問などの主張に
ついては、この「日本書紀の信憑性」を疑ったところから導き出された
結論かと思います。
正直いって、聖徳太子怨霊説や天智天皇暗殺説については、すべて井沢氏
の主張を受け入れているわけではないのですが、そういう見方もできる
という点については納得しています。

天武天皇の正統性の疑問については、ほぼ納得しています。
「日本書紀」という書物が、壬申の乱という内乱(クーデター)の勝者
である天武天皇の側が記した書物であり、壬申の乱前後の記述について
勝者の都合のよいように記述されたという井沢氏の主張については、
ほぼ同意しているからです。


一素人歴史ファンの意見ですが、井沢氏の著作を作家の「作品」として
読む分については、とても面白いし、興味深い内容が多くあります。
そういう意味では、「逆説の日本史」シリーズよりも「言霊」シリーズ
の方が、井沢氏の主張が出ていて面白い内容です。

「学問」としての評価については、残念ながら私の手に余りますので
こちらはプロの歴史研究家の評価を待ちたいところです。


#井沢氏の主張の是非はともかく、歴史作家の社会的影響はとても
#大きいと思います。
#私自身は、司馬遼太郎にハマッて歴史好きになった人間なのですが...
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私は井沢ファンの一人で、毎週逆説の日本史を読んでおります。


読み物としては、たいへん面白いのです。
しかし、物理の世界でも同じような状況がありまして、
例えば窪田氏はえんえんとアインシュタインの相対性理論批判を続けております。
中には、「パリティ」誌のようにそういう誤解を解く作業をしている雑誌もありますが、専門家はまったく無視しています。何より、そうした批判と真っ向から勝負しても研究者としてのキャリアにはなりませんし。
彼らはまったく物理法則を無視しているか、過去議論された仮説(その後否定された)にしがみついているのです。

井沢氏もそうだとは(ファンの一人として)言えませんし、研究者が常に正しいとも主張する気はさっぱりありませんが、一般書籍で発表される意見は無視される傾向というのがあるのはある程度仕方がないことでしょう。

まったく参考にならないコメントになってしまって申し訳ないです。
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ちょっと言葉足らずのところがあったので補足します。


でも、聖徳太子の反論として菅原道真を持ち出したならば、やはり史学の世界では相手にされないでしょう。
結論が同じだからというのは、そこに到る経緯を軽視しがちです。井沢氏がそれをやるのなら、やはり相手にされないと思います。
私が知る限り、聖徳太子が怨霊扱いされる経緯を見出す事が出来ません。また、怨霊とされる理由も学際的な観点から見れば打破する事が出来ます。

それに、これは私の偏見かもしれませんが、読み物という形を借りて現状を非難するというのは卑怯だと思います。それこそ井沢氏が堂々と歴史学に挑戦してくれば(読み物という形ではなく、いわゆる学術論文として)良いのではと思います。
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「逆説・日本史」を読んだ事があるのですが、真偽はともかく面白いとは思います。

昔出ていた「○○博士の逆説日本史」に似ている気はするのですが...。
それらの論の根拠はどれも裏づけが難しいと思われるので、読み物として楽しむのが一番だと思います。
ただ確かに専門家の指摘を聞いてみたいですね!あと、上記の本で、日本の歴史学を誤った方向に導いたのは福沢諭吉だ、ともありましたし、ぜひ慶大のご出身の方々のご意見を伺いたいです☆
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私は大学で日本史を専攻していますが、井沢氏の説などを言ったら、まず相手にされません。

早い話がとるに足らぬものという認識があります。
でも、今の歴史学は民俗学や宗教学などの学問の成果を積極的に取り入れていますよ。特に網野善彦氏や五味文彦氏などが著名です。

歴史学は、というより学問とは裏づけがあってはじめて成り立つものです。確かに井沢氏は井沢氏なりの裏づけがあるでしょう。しかし作品(小説等)と研究は違います。

聖徳太子は怨霊になったといいますが、怨霊ならば何故日本仏教の教主とまで謳われるのか?私は怨霊とかにとらわれて肝心の史料や美術、仏教等の考えを見失っているように思えるのですが・・・。また、あの権力者中心の見方は、どうしても偏見が生まれる方法だと思いますよ。

この回答への補足

ありがとうございます。
私も井沢氏の学説には大いに眉唾だと思っているのです。
しかし、インチキ学説ならインチキ学説で、正統な歴史学者の方々にコテンパンに粉砕して欲しと思います。
何といっても相手は人気作家。このままでは井沢氏の説の方が広く世の中に広まってしまいますし、やがては「井沢氏の本を読んで歴史が好きになった」人が歴史学者を目指すようになったら…。

Matsudonoさんだけでなく、他の歴史学者や歴史愛好家の方に、井沢氏への反論をお願いしたいのです。

例えば、「聖徳太子は怨霊になったといいますが、怨霊ならば何故日本仏教の教主とまで謳われるのか?」とMatsudonoさんが言われるのですが、それは「怨霊神である菅原道真が、天神様として尊敬されているのと同じ」と井沢氏なら言うのでは?

補足日時:2002/02/11 10:46
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Q関 裕二 と井沢元彦は、トンデモ系の人ですか??

歴史を勉強するのは好きですが、ロマンチック過ぎて嘘の多いような、きちんとした史料の裏づけのないような歴史本を読んでいる時間はありません(それはそれで面白いのはわかります)。
歴史学会で「正統」とされているものだけ、なるべくなら読みたいです。

本屋さんで歴史の棚に行くと、タイトルのお二人の本が数多く並べられていますが、タイトルが(かなり面白そうだけれども)ほんとかどうか疑わしい感じのものが多いのです(特に関氏)。
私は素人ですので、歴史学会でこの二人がどのような評価を受けているのかわかりません。
そもそも歴史は曖昧なものなのかもしれませんが、よろしくお願いします。

Aベストアンサー

お二人の評価については、ちょっと分からないので「正統説」を知る方法について回答してみたいとおもいます。

>歴史学会で「正統」とされているものだけ、なるべくなら読みたいです。

との事ですので、一つの方法として学会に入会してみてはいかがでしょうか?
中には、なんらかの資格(博士号とか修士号とか)が必要な学会もありますが、多くの学会は意外とオープンであり一般会員を受け付けているところも沢山あります。
日本史では、「日本歴史学会」と「歴史学会」が主流の二本柱であると言えるかと思います。


http://wwwsoc.nii.ac.jp/jhs/link.html
http://www.yoshikawa-k.co.jp/nihonrekisi.htm
http://wwwsoc.nii.ac.jp/rekigaku/index.html


本屋の棚には玉石混合であり、なかなか素人では「トンデモ本」であるかどうかを見分けるのは難しいです。
ですが、定期的に学会が発行する冊子や論文集などはその学会での「正統説や有力説」とみて間違いないと思います。
また、「一冊の本」よりも「5本の論文」の方が学術界では資料価値は高いです。
なので、歴史本をよむより学会発行の雑誌論文のほうが有益かもしれません。

また、学会発行の雑誌は図書館に縮尺版や纏められたモノがありますので、過去の論文ならタダ(他館から取り寄せや印刷を頼んだ場合は、印刷代や郵送料がかかる場合がある)で読めます。
また、大学図書館の中には一般会員を募集してるところも出始めているようです。
公共図書館・大学図書館等を活用すれば、資料収集の幅が大きく広がりますよ。
また、CiNiiで論文を探して、近くの図書館や国立国会図書館で複写を依頼することも出来ます。
また国立国会図書館では、ネット申し込みと郵送サービスがありますので、活用してみてください。

http://ge.nii.ac.jp/genii/jsp/index.jsp
http://www.ndl.go.jp/jp/information/guide.html

お二人の評価については、ちょっと分からないので「正統説」を知る方法について回答してみたいとおもいます。

>歴史学会で「正統」とされているものだけ、なるべくなら読みたいです。

との事ですので、一つの方法として学会に入会してみてはいかがでしょうか?
中には、なんらかの資格(博士号とか修士号とか)が必要な学会もありますが、多くの学会は意外とオープンであり一般会員を受け付けているところも沢山あります。
日本史では、「日本歴史学会」と「歴史学会」が主流の二本柱であると言えるかと思い...続きを読む

Q逆説の日本史(井沢元彦)の天武天皇・持統天皇のあたりについて

逆説の日本史を2巻古代怨霊編までよみました。
なかなかおもしろい説だと思うのですが、聖徳太子のあたりは引っ張った割りに説明不足で消化不良気味です。

それ以上に、どうしてもおかしいと気になるのが、天武天皇が本当は皇位を継げる身分ではなかったので、持統天皇が自分の子孫が皇位を継ぐことに固執した、という点です。

その説でいくのなら、大田皇女の大津皇子を草壁皇子のために陥れて、草壁も急死してしまっても、持統天皇と同じく天智天皇の娘である新田部皇女に舎人皇子と大江皇女に長皇子と弓削皇子がいるので、皇統を守るなら彼らでも良かったのではないでしょうか?
(ということは、持統天皇が自分の子孫に継がせたかっただけ?)

天智の娘が4人嫁いだという割りに、舎人皇子、長皇子、弓削皇子が無視されていて、天武の父が新羅人だったと言う説を信憑付けるためにあえて無視しているのだろうか?とも思ってしまいます。

この辺について、井沢氏のほかの本などで触れられているのでしょうか?
あるいは、大田皇女・持統天皇と新田部皇女・大江皇女の身分は明らかに違うなど、井沢氏が全く触れないにも自明のわけがなにかあるのでしょうか?

小説だと割り切ればいいのでしょうが、他の部分はけっこう詳しく検討しているに、この点が流されているのがとても気になります。

逆説の日本史を2巻古代怨霊編までよみました。
なかなかおもしろい説だと思うのですが、聖徳太子のあたりは引っ張った割りに説明不足で消化不良気味です。

それ以上に、どうしてもおかしいと気になるのが、天武天皇が本当は皇位を継げる身分ではなかったので、持統天皇が自分の子孫が皇位を継ぐことに固執した、という点です。

その説でいくのなら、大田皇女の大津皇子を草壁皇子のために陥れて、草壁も急死してしまっても、持統天皇と同じく天智天皇の娘である新田部皇女に舎人皇子と大江皇女に長皇子と弓...続きを読む

Aベストアンサー

補足ありがとうございました。

井沢氏の「天武が天智の異父兄で父は新羅人だった(皇極が舒明と結婚する前の子)」とする説は、『日本書紀』において、天武の生年が不明であることを一つの切り口にしているのだと思います。そして後世の記録である『一代要記』『本朝皇胤招運録』にしたがえば、天智より天武が年上とされているところから、異父兄としているのではないでしょうか?しかし『一代要記』などは、中世に成立したものなので、信憑性は非常に怪しいです。

また皇統意識という点では、すでに他の方から回答があったように、推測しがたい点です。あまり過大な評価はしたくはないのですが、ご指摘のように「持統天皇が自分の子孫に継がせたかっただけ」と考えるほうが案外自然なのかもしれません。皇統の維持というなら、確かに他の妃の所生の皇子でも何らの問題がないということになりますよね。
おそらく井沢氏は、大津皇子の排除などを行ってまでも、持統の子である草壁及びその子孫に皇位を継がせていることに注目して、立論された結果、他の諸皇子との関連などを視野に置かなかったのではないでしょうか。つまり天武と天智の子である持統天皇という狭い血統の話でしか考えなかったのではないかと。
日本古代史の学界では・・・こんな話は聞きませんね・・・正直(苦笑)

補足ありがとうございました。

井沢氏の「天武が天智の異父兄で父は新羅人だった(皇極が舒明と結婚する前の子)」とする説は、『日本書紀』において、天武の生年が不明であることを一つの切り口にしているのだと思います。そして後世の記録である『一代要記』『本朝皇胤招運録』にしたがえば、天智より天武が年上とされているところから、異父兄としているのではないでしょうか?しかし『一代要記』などは、中世に成立したものなので、信憑性は非常に怪しいです。

また皇統意識という点では、すでに他の方...続きを読む


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