プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

・設計者、製造関係者、それぞれの言い分があるかと思います。
 3次元CADが普及し始めてここ10年、何が良くなり、何が悪くなり、何が変えたくても変わりませんでしたか?

A 回答 (3件)

 根本的に部品が干渉してどうにもならないという事態は減りました。

あってもせいぜいチェック漏れでちょっと削ればいい程度。

 これは体制にもよるんだろうけど、そのままデータを渡せるんで2次元図面を軽視するようになっちゃいましたね。あとで製品をチェックしようにも、図面に寸法値がないことが多いことといったら。

 あと、3次元的には収まっているんだけど、「最初からその場所に部品があるようにつくる」というのでない限り組み立てられない」という設計になってしまったりとか。これは試作の段階で直すことになるけど。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
 『干渉チェック』は効果として上がりますね。
 図面の位置づけがというか重みが曖昧になりがちですね。特に若年層の設計者ですと、3次元CADの使用には抵抗無くて良いのですが、形ができたら終わりみたいな傾向になりがちですね。『作れちゃう』問題なんて言われるようですね。形ができているけど『設計』になっていない物が簡単に早く出回る、、、

お礼日時:2006/05/19 07:08

No.2です。


書き忘れた事があったので、追記します。

3D-CADの導入に関して、
・受け入れてもらえない部隊:
対称形の製品を扱う部隊。
これはダメですね。何しろ単純形状なので・・・。
試験導入してもメリットを感じてもらえないというか、メリットが少ない・・・。

・受け入れてもらえる部隊
非対称かつ、デザイン重視の部隊。
2D図面で寸法指示できない、Rが滑らかに連続した形状などの場合、モデルを提出して「これで。」とお願いできますし・・・。

あと、構造解析、応力解析、光学系、流体、熱などの解析ツールが豊富にあり、実際に試作と並行して解析出来る部隊も、”3D-CAD=解析”になるので、メリットが大きいですね。
残念ながら、現在の解析の実力は、あくまで「見当付け」で、試作を無くすレベルでは無いですが、それでも方向違いを無くすだけでも、大きなメリットです。

色々書いてスミマセンが、現在は「拘束型、履歴保持型」のCADが主流ですが、設計者の受けは良くないです。
CADベンダーは、それを売りにしていますが、設計者に言わせると、
「気が付くと、設計変更していないはずの部品まで、勝手に形状が変わっている。余計な事をしやがって。」
との事で、みんな、ある程度、形が決まると拘束を解除し、履歴も消してしまいます。
私の周囲は、OLDエンジニアが多いのでしょうか? それともどこのメカ屋も同じなのかしら?

あと、導入しても変わらない点は、
「頭の中で構想設計できないエンジニアは、3D-CADを使っても、やっぱり良い設計はできない。」だと思います。(自分自身に戒めています。)
    • good
    • 0
この回答へのお礼

追加情報ありがとうございます。

 「拘束型、履歴保持型」のCADが主流ですが、設計者の受けは良くないです。←おっしゃる通りですね。お絵かきツールになっている部署は使いにくいだけです。つまり『手当たり次第形状作成』、、アプリケーション開発で言うと仕様書無しで開発のような使い方をされると逆効果ですね。
 充分机上で『設計』した末、取りかかる方は上手く使っています。

 使いこなせないツールは、充分な効果が得られず、設計者から不評を買いますね。
 事実大手数社はノンヒストリーの3次元CADへ乗り換えています。
 つまり『少しでも早く望む形を得る道具』として割切っているのでしょうね。製品サイクルが短い業界でその指向が強いですね。

 「頭の中で構想設計できないエンジニアは、3D-CADを使っても、やっぱり良い設計はできない。」これは、、他の開発業務にも当てはまりますね。
 プログラマーにも増えています。ツール頼りでドキュメントが後から成果物を見て作るなんて暴挙がまかり通ります。初版が早く完成するので納期の面で受けが良いのでしょうが、実際は後の修正工数が膨らみ大損するのが理解できないようです。
 丁度、部品一つ一つの解析やコスト計算をするような感じでプログラムもテストすべきなのですが、今のプログラマーは面倒くさがります。メカ設計なら、いきなり試作機でテストして、とりあえず動いた、、でも量産で指摘事項が山積みになり、設計し直しみたいな感じです。

 経営層では未だ、ハイエンドのCADさえ使えば大丈夫だ効果を出せなんて誤解も出てますね。

 ヒストリー型3次元CADは自動車工業会の動向が一つのトレンドになると思います。3次元図面を進めていますから、出来栄え次第で2次元図面は添付資料となり、3次元データが原本になる可能性を秘めていますね。
 ただ、、設計工数は減らないと思うのだけどなぁ、、

お礼日時:2006/05/20 10:04

メリット・デメリット多数ありますが・・・思いつくままに。



メリット:
1)従来想像でしか無かった形状が、実際にモデル化出来、確認できる。
2)従来であれば気付かない様なスペースに部品を配置できる。
3)従来なら考えるのが嫌な複雑な形状の部品も検討できる。
4)干渉チェックが可能。
5)最近のCADの場合、断面図が非常に書きやすい。(断面を指定すれば、自動で断面図を書いてくれる。)
6)3Dデータの提供により試作までのリードタイムが短くなった。(加工先の体制にもよりますが・・・)
7)顧客先でのプレゼンテーションで、説明が容易。

デメリット:
1)どうしてもCADの操作手番が増える。その為オペレートの時間がかかる。
2)2Dの図面を軽視しがち。特に公差など必須の寸法以外は無視され、未記入の場合もあり。
3)3Dモデルと2D図面(特に印刷した図面)の関連付け、および、更新をきちんと行わないと、それぞれにズレが生じる。
4)一部では設計者の質が落ちた。

デメリットの4番は、3D-CADに限らず、CAD導入時から言われていた事ですが、手計算や幾何学を駆使しなくても、複雑な形状をモデル化出来、寸法も入るからです。それゆえ、「複雑な形状を単純化する」事をしなくなったとの事です。

あと、どこの企業でも問題視していますが、「3Dモデルがあるのに、2D図面が必要なのか?」と言う議論です。
加工先の出荷検査、依頼側の受入検査でどうしても必須だと言うと、「CADで見れば良いじゃん」、「検査項目のみ指示すればOK」と反論する人もいます。

これは、個人的意見ですが、
所詮、3D-CADはツールなので、使いこなす事によって効率化を行い、無駄な時間を少なくし、”設計者のアイデアを搾り出す時間を増やす”事が最大のメリットだと思います。

たまに、企業のTopの方で、「導入すれば明るい未来」というような、3D-CADを魔法のツールと考えていて、現場が困ります・・・。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
 メリット・デメリット双方有りますが、やはり『本来の設計』に注力できているのか?特にCADの操作が影響を与えるので設計者の個人差も出て来ています。
 様々な設計にトライできると同時に、形だけできたらOKみたいな設計データも増えています。
 図面も記入漏れが増えましたね。
 画面で形ができると安心してしまう傾向があるようです。

 所詮ツールでしかなく、設計者の質が上がる訳ではないし、導入しただけで品質・コスト・工数に効果が出る訳ではないのですが期待が先行するようですね。
 運用支援部門は色々な仕掛けをしないと宝の持ち腐れになってしまいます。
 CADの操作は設計作業の一部だから、設計者二人に1台のCADで、机上でしっかり事前検証、事後の品質やコストについて考えても良いと思う事もあります。

 3次元図面についてPTCと自動車工業会が基本作りを進めていますね。2007年以後動きがあるかなと思っています。

お礼日時:2006/05/19 13:12

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!