終身保険で、利差配当付終身保険と利率変動型終身保険のどちらのタイプにするか悩んでいます。
保険料払込終了後の老後に、解約返戻金を年金受取にして生活費に当てる事と、それまでの死亡保障も兼ねてというのが目的です。
先々20年以上もあるので、インフレリスクをカバーできる保険にしたいのですが変額保険は最低保障がないので、将来の最低返戻金が確定されている
このどちらかにしたいのですが、分らない事があります。
低解約返戻金型の方が払込終了後の返戻金が増えるので、利差配当付終身保険(低解約返戻金型)の方にしようと思っていたのですが,この2つのタイプの保険の違いをネットで調べてみると,同じようなものという意見と違うものという意見があります。
積立利率変動型はインフレに対応できるけれども、利差配当付の方はできないなど情報が色々とあったどれが本当なのか分かりかねています。
そもそも、契約の運用利率を上回った場合に配当がついたり、運用利率が変動したりすると思うのですが,それはその保険会社の業績に左右されるだけでインフレに対応するかどうかという事とは別の話なのでしょうか?
インフレが起きた時の事を考えると、どちらがお勧めでしょうか。
ちなみに確定されている返戻率では利差配当付の方が良いです。
この2つの保険の違いと、インフレ対応するかどうかについて、ご回答よろしくお願いします。
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
おはようございます。
ご質問にお答えします。まず、私の回答の前提として
今回お答えしているのは「インフレリスクに対応できるであろう保険」についてであって「資産をインフレから守る」ということではないので、そこだけご容赦ください。※後者のレベルになると、知識が追いつきません
(以下、回答)
>インフレに対して備えるならば、株式の組入れ比率を高くして長期間固定しておくのが、一般的なセオリーになるかと思います。
↑これは、変額終身保険の場合の運用を選べるファンドを株式の組み入れ比率を高くしておくのがいいということでしょうか?
変額終身保険は、特別勘定で運用されます。
各保険会社が、特別勘定を下記のように分類しているのが一般的です。
日本株式・日本債券・外国株式・外国債券・短期金融市場・他・・・
ユニット・プライスを見ると、だいたいどこの保険会社の特別勘定も値動きこそ粗いものの、外国株式が最も大きいリターンを記録していることが多いので、若い方で、そこそこリスクを取れるなら、外国株式の組入れ比率を高くすることが多いですね。
>ただし、10~15年程度で解約して、お金を使うということなら、債券の組入れをしたほうが、値動き(ユニット・プライスといいます)は安定するかもしれません。
↑これも変額保険の選べるファンドを、ということでしょうか?
仰るとおりです。たとえば、50~60代で、安定した値動きでないと耐えられないというような方でしたら、変額保険のファンド組入れ比率を債券を多くすることも考えられます。
>結局は、変額保険に加入した場合は、自分の運用ファンドの選び方次第と理解してよろしいのでしょうか。
そうですね。ただ、ご自身で投資信託を売買するのと違って、飽くまで保険に組み込まれたファンドの値動きですので、非常に緩やかに推移するのが一般的です。(※月払い・年払いの場合は特に)
>そのためにはより優れたラインナップのファンドがあることで保険選びをすればよいのですね。
そうなりますね。ポイントは、長い期間ユニットプライスの値動きを公表していることだと思います。
>やっぱりインフレ対策には株がいいのでしょうか。
対策だけなら保険じゃなく株等だけしておけばいいし、保障も必要なら変額保険で運用もする、のもありと言うことでしょうか。
すごく端折って説明すると、モノの値上がりが激しい時代には、モノそのものを持っていれば、値上がりに対抗できます。ビールが値上がりするなら、ビールを先に買っておく、ということですね。でも、自宅をビールで一杯にするわけにもいかないので、ビール会社の株式を買っておく・・ようなイメージです。実際には、株式投信で他業種・多国籍に分散をかけているもの、インデックスに追従しているもの、がインフレに強いのが定説ですね。
変額保険は、保障が安く買えて、なおかつ「インフレに対抗できる可能性がある」というところでしょうか。
ただし、資産そのものをインフレから守れるか?というと別問題になります。その場合は、一時払い形式の「変額個人年金」のほうが適した商品です。こちらはこちらで、欠点もありますが、長くなりますので、また別の機会に・・・。
こんにちは。
とてもわかりやすい説明を有難うございました。
実は数年前に勧められるがまま変額終身保険に加入してしまっていて、あまりよく理解しておらずファンドも保険会社に任せたままでいたので教えていただけて勉強になりました。
これから色々勉強しないといけませんね。
どうもありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
こんにちは。
上記の方々の回答で、ほぼ基本的な事は網羅されていますので
別の視点から回答させて頂きます。
(1)変額終身保険と、その他(利変・利差配当・無配・低解タイプ)の違い
まず、終身保険を比較検討するうえで、上記の二つは別物と考えて良いと思います。
A:変額終身保険=特別勘定 B:その他の終身保険=一般勘定
一般勘定とは、保険会社が殆どの危険保険料(事務や経費にかかる以外)を
プールしている巨大なファンドです。解約返戻金の支払いなどについて、保険会社は確定した数字をお客様に約束していますので、国債や貸付など、限定された方法で運用をしています。つまり、このタイプの保険では、お客様には運用リスクは無いことになります。ただし、運用の世界ではインフレに強いのは株式(単品の銘柄ではなく、分散投資した場合)というのが常識ですが、保険会社の一般勘定では、株式の組入れ比率はそれほど高くありません。一番、組入れで多いのは、公社債(主に10年物の日本国債)です。
運用の世界では、債券はインフレリスクに弱い金融商品とされています。
(発行されたときの利率で、長期間固定されるので、物価の上昇についていくという性質が、そもそも債券には無い)
B:変額終身保険=特別勘定
こちらは、保険会社が用意したファンドのなかから、お客様ご自身の責任と意思で、ファンドを選択するというチャンネルです。解約返戻金については、ファンドの運用実績によって上下するので、その点については、保険会社は責任を負いません。当然、その分、安い保険料で一般勘定の保険以上に高い保障を買うことが可能です。
運用実績が低迷して、解約返戻金が低下しても、契約時の死亡時保険金は
最低保障がされています。また、予定利率を上回った運用実績は、死亡保険金の積み増し or 自分で引出す のいずれかを選択することが可能です。
インフレに対して備えるならば、株式の組入れ比率を高くして長期間固定しておくのが、一般的なセオリーになるかと思います。
ただし、10~15年程度で解約して、お金を使うということなら、債券の組入れをしたほうが、値動き(ユニット・プライスといいます)は安定するかもしれません。
現在、日本の保険会社で変額終身保険を販売しているのは、私の記憶にある限りでは、損保ジャ●ンひまわり生命と、◆ニー生命の2社です。
どちらの保険会社を選ぶか、よりも
どちらの保険会社が、より優れたラインナップのファンドを用意しているか?
が選択の基準になると思います。
特別勘定の値動きについては、公表している保険会社が殆どですので
調べて見られるとイイですよ。
運用性のある保険を考える場合、各商品のこまごました特性(利変・利差配当・無配)などよりも
「保険料を何で運用する(できる)か」
が、大切な気が致します。
ご丁寧にありがとうございます。
わかりやすく解説していただいて参考になります。
株など運用については疎いので知識が乏しくご回答の意味を理解できないところがあるのでお尋ねしたいのですが、
>インフレに対して備えるならば、株式の組入れ比率を高くして長期間固定しておくのが、一般的なセオリーになるかと思います。
↑これは、変額終身保険の場合の運用を選べるファンドを株式の組み入れ比率を高くしておくのがいいということでしょうか?
>ただし、10~15年程度で解約して、お金を使うということなら、債券の組入れをしたほうが、値動き(ユニット・プライスといいます)は安定するかもしれません。
↑これも変額保険の選べるファンドを、ということでしょうか?
結局は、変額保険に加入した場合は、自分の運用ファンドの選び方次第と理解してよろしいのでしょうか。
そのためにはより優れたラインナップのファンドがあることで保険選びをすればよいのですね。
やっぱりインフレ対策には株がいいのでしょうか。
対策だけなら保険じゃなく株等だけしておけばいいし、保障も必要なら変額保険で運用もする、のもありと言うことでしょうか。
No.3
- 回答日時:
インフレだけを見るなら、主に1,変額保険、2,利率変動型保険、3,利差配当付終身保険となるでしょう。
かと言って、将来考えられるのはインフレだけではありません。
デフレになると順位が逆転し、それぞれのリスクを考える必要があります。
また、一つにまとめず複数に分散することも考えては如何でしょうか?
一方、低解約返戻金型終身保険と言う、払込期間中の解約は他の終身保険より損ですが、払込が無事終われば解約返戻金が払込より増える傾向(ご年齢や払込期間によって変わり、絶対ではないですが)のような商品もあります。
利差配当の場合、既にいくつかの保険会社が昨年度の決算内容を公開しています。
その中で配当金に関する項目もありますので、各社のディスクロージャーを確認されては如何でしょう?
3月決算時に配当できた会社とできなかった会社が存在するはずです。
一方保障内容で見るなら、「逓増定期保険」系の商品なら、徐々に保障が厚くなるのでインフレ向きかも知れません。
インフレだけでなくデフレの事も考えておかないといけないのですね。
将来は予測不可能なだけにカケみたいで難しいです。
でもどちらにしても保障は必要なので、貯蓄としての価値が減るとしてもその間の保障代と思ってあまり損得考えずに利率変動にでも入っていた方がいいのでしょうか。。
変額は最低保障がないし、低解約返戻金型利差配当付きは返戻金が確定なので。
う~ん難しいですね。
有難うございました。
No.2
- 回答日時:
昔から、保険を預貯金と同じよう考える人は損をしていますね。
そうですね、特に今時保険で貯蓄を考える時代ではないですね。
ただどちらにしても死亡保障は必要なので、「かけすて定期保険+預貯金等」で確保するより終身保険で必要な保障額を確保しつつ、将来、まとまった死亡保障は必要なくなり生活費が必要な時は返戻金を使える、という方が合理的かと思ったのですが、この考え方は勘違いですか?
ただその場合、増えなくても払っただけのトントンでいいのですが、インフレになって価値が目減りしていると掛け捨てと同じことなのでインフレに対応できるタイプの保険はないものかと思ってお尋ねしてみました。
どうなのでしょうね。。
No.1
- 回答日時:
インフレに対応・・・ある意味どちらもします。
が、仕方がちがいます。積立利率変動型終身保険http://www.jili.or.jp/knows_learns/basic/insuran …は、将来もし予定利率が引き上げられると死亡保険金額と解約金の両方が上がります。
※よく似た名前の「利率変動型積立終身保険(いわゆるアカウント型)http://www.jili.or.jp/knows_learns/basic/kind_ma …」と混同されてないですよね。。
利差配当付終身保険はhttp://www.jili.or.jp/knows_learns/basic/kind_ma …、将来もし配当金が支払われた時、積立配当タイプなのであれば死亡保険金額は変わりません。将来の解約金も、契約時に決まったとおり増えるだけで変動はありません。一方、買増配当タイプ(まだあるかな)は支払われた配当金を自動的に死亡保険金の買増しにあてるため死亡保険金も解約金も増えますhttp://www.jili.or.jp/knows_learns/basic/insuran …。
積立配当か買増配当かで、同じ利差配当付終身保険でもちがってくるわけです。
さらに、利率変動型はいったん上がった予定利率がおそらく、下がることがあると思います。その場合は、最低保証の予定利率が決まっています。下がらないタイプもあるのかな?検討されている保険会社にご確認ください。しっかり裏を取らないままで申し訳ありません。もし下がらないとしたら・・・たぶん、なかなか予定利率引き上げにならないんでしょうね。保険会社が無理するわけにはいかないですから。
ご意見有難うございます。
仕方が違うにしてもインフレに連動して運用利率が上がったり、配当金が付いて将来の受け取り額の目減りを減らせる(断言はできないけど)、、と思って良いのでしょうか。
インフレが起きても、その会社の運用実績が悪ければ配当はつかない(積立利率変動型は運用利率が上がらない)わけでなくインフレがきても大丈夫なのでしょうか。。
ちなみに利率変動型終身保険はアカウント型というのではく前者の方です。
利差配当は積立配当だと思います。
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