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単年度予算の日本では予算作成時に決めた歳出額を執行すべく年度末には不必要な工事・調達の類が数多く行われています。一方歳入に関しては、予算作成時と状況が変わり当初予定の歳入額が得られないこともままあり、これは国債発行などにより穴埋めされています。
単年度予算でなければ少しはこうした無駄を減らせると思うのですが、なぜ単年度予算にこだわる必要があるのでしょうか。

A 回答 (3件)

先の方々の良回答に加えると、制度の実務的問題点として「お役所の会計」も問題の原点ですね。



一般にお役所の会計は「単式簿記」が採用されているため、資産計上とか減価償却の概念がありません。
民間企業ですと「複式簿記」が採用されているため、複数年度にわたる長期計画も立案しやすくなっています。

単式簿記の欠点を利用すると、いわゆる「箱もの」という建築物なんかが造りやすくなり、せっせと自分の任期中に箱ものを作る政治家なんかがでてきます。
税収も増える、という右上がりの経済ならまだしも、このような箱ものを「作る予算」と「運営する予算」さらに「建物を維持管理する予算」が単式簿記のためバラバラになり、お化け屋敷と化すことがありますね。

単式簿記というとなんか難しそうですが、実態は「お小遣い帳」で、年初に予算が成立すると各費目ごとにある銀行口座にお金が振り込まれ、年度末に残高を「ゼロ」にすることがお役所の仕事になります。「ゼロ」にしないと、その「費目」の次年度予算が削減されてしまうからです。
民間企業の複式簿記だと、次期繰越などの処置がされるんですけどね。
ただ、お役人もかわいそうなのが、複式簿記を知らないだけでなく、これまでの資産をどのように評価するかが難しく、一部の地方公共団体で複式簿記採用の動きがあるもの、なかなか成果があがらない状況です。(めげずにがんばって欲しいものです)

ということで、余談ですが霞ヶ関の官庁街のビル(もちろん国有財産)は、火災保険に入っていません。
減価償却の概念がない、火事になったら税金で建て直せばよい、という「合理主義」ですね。(結局自分のお金や資産と同じように使う、という考えが最初からないんですね)
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この回答へのお礼

「お役所の会計」の問題、勉強になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2002/02/15 00:45

 国や地方自治体の予算は、当然ながら、歳入と歳出額が一致しなければなれません。

つまり、歳出予算を決めるためには、歳入額が確定しなければなりません。その歳入は、主として国民の税金ですので、前年所得や前年決算に対して課税をしていきますので、当該年度分の歳入しか確実には見込めません。したがって、単年度ごとの予算を計上することになってしまいます。

 年度末の予算消化は単年度予算とは別問題で、予算を獲得したからには全額を使ってしまわないと、翌年度の予算獲得に影響するという、役所の体質からのことでしょう。これも、必要なものだけの執行にすれば、穴埋めの額も少なくて済むことになります。

 単年度予算の例外として、継続費、債務負担行為、繰越明許費などの制度があります。
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この回答へのお礼

納得です。ありがとうございました。

お礼日時:2002/02/15 00:38

 まず、国民が政治に参加するきっかけになったのは、税金を納めるのに、負担を強いられる国民の代表者の同意を有することが始まりです。



 このようにして集められた税金の使用については、国民の厳重な監督下におくことが、要請されます。そこで、一会計年度ごとの予算の支出に限り認めるのが妥当になるわけです。

 確かに年度末には、予算の消化と称して、道路の掘り返し等が行われるみたいです。これも、数年にわたり予算の支出を認めることで、国会のコントロールの範囲外になってしまうことの弊害と比較すれば、まだましかもしれません。無駄な予算の支出について、それを防ぐのは、まさに国会の任務です。

 なお、予算について工事等でその完成に数年度を要するものについて数年度にわたる支出を認める継続費の制度があります。
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この回答へのお礼

素朴に疑問に思っていたことでしたが、平易なご説明ありがとうございました。

お礼日時:2002/02/15 00:35

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