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 先ほど中東で1700年位前でしょうか、の文書が見つかりそこにはユダはキリストを裏切っていないという記述が見つかったそうです。カトリック教会も関心を持っているようです。

 詳しくはわかりませんがキリストがユダに自分を裏切れと言った、と聞きました。 そんなことならキリストは精神異常者だ、とかの意見も聞きました。

 このことに関してカトリック教会はユダの名誉回復に動くのでしょうか?

A 回答 (1件)

「ユダの福音書」でしょ?過去ログに出てますよ。


http://okwave.jp/kotaeru.php3?q=2080665
http://okwave.jp/kotaeru.php3?q=2079008
そちらでも書いた事ですが、改めて。イエスの史実について、全くの同時代文献、つまり紀元30年ごろまでの文献には名前がないので、実在を否定する考えもありますが、マルコ福音書や、失われたQ資料は、明らかにイエスの弟子たちが生きている時代に書かれているため、やはりイエスの実在は動かないと考えられています。で、最古の福音書、マルコによる福音書が学説では40年代~70年までの間に書かれています。これに対してパウロの手紙にはユダは出てきませんし、他の福音書などはマルコより後、少なくとも紀元70~90年あたりに書かれています。新約諸文書の中には2世紀になってから書かれたものもありますが、問題のユダによる福音書は2世紀に、グノーシス派によって作られたものです。
つまるところ間違ってもユダ本人が書いた文書ではない(もっとも新約聖書自体、イエスに直接会った人が書いた可能性があるのはマルコくらいだといわれていますが)ので、またイエスの史実から100年近くたったあたりに書かれた文書でもあり、またグノーシス派をちょっとでも研究してみれば、グノーシスってのは「文書をどんどん作る運動ではないか」と思うくらい自分たちの思想を展開するための文書をつくりまくっているのがわかります。他にユダのそういう行為についての裏事情を書いた文書もないので、そりゃまったく史実の可能性がないか、といえばそうでない証拠もない、というレベルです。
学問的にはずっと書名だけ知られていて現物のなかったグノーシス派の文書なので、もちろんそういう意味で貴重なのですが、キリスト教史的に貴重ではあってもキリスト教そのものには影響がないものです。
もちろんこの文書を事実として受け取るわけにもいかないしこれの存在を理由に教義が変わる事もありえません。
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