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歴史または馬のことに詳しい方にお聞きします。

加賀藩が領民に申し渡したご法度箇条書きに、

「馬の筋を延ばし、または尾先を焼き申すまじき事」

というのがあります。

動物愛護の条文はほかにあるので、
これはほかの理由で禁じたもののようです。

「馬の筋を延ばす」とはどういうことを指すのか、
また、「馬の尾先を焼く」とどんな不都合があるのでしょうか?

A 回答 (1件)

たまたま読んだ塚本学氏著『生類をめぐる政治』の一部に関連した記述があります。


しかし、著者は、「馬のすじのべ禁・馬の尾筋こしらえ禁といったものが、どういう意味をもつのか、よくはわからない」と記されています。


著者は、生類憐み令の中にある「捨子捨牛馬の禁令」が出た背景、そして、実際にはその禁令の方が、犬に関する諸令よりも、早くきびしく、また全国に徹底されたことを数多の文献を参照して、詳しく解説されています。

その一節です。
馬のすじのべ禁・馬の尾筋こしらえ禁といったものが、どういう意味をもつのか、よくはわからないのだが、貞享2-3年(1685-86)のそうした趣旨の令、とりわけ2年の馬のすじのべ禁令は、『加賀藩資料』『永保記事略』『会津藩家世実紀』、尾張藩の『武家命令究事』(その他略)に認められ、全国的に公布されたことが知られる。(略)
馬の筋をのばすのは、禁令以前それほど古くにはじまるのではなく、当時の新流行であったようだ。
戸田茂睡著『紫の一本』には、水戸光圀領のばくろうが、尻のかたちの悪い馬に手こずっていて、あるとき鎌をぶつけて筋を切ったら、それがよくなったことからはじまると伝えている。(略)いい値がつくように馬に手を加える風潮の産物であろう。

私は、馬体のことはまったく知りません。
でも、尻は馬体を推進する力を出す後肢が胴体に連なる部位だから、力強いかたちがよいということぐらいは分かります。

参考URL:http://www.amazon.co.jp/gp/product/458276018X/25 …
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この回答へのお礼

どうもありがとうございます。

全国的なものであろうと推測してましたが、
具体的な資料名もご教示いただき、大変助かります。

私も引き続き調べてみることにします。

お礼日時:2006/06/14 15:24

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