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鍵盤楽器の進化の過程と最終的に平均率が考案されたという事は
習いましたが、現在のピアノは殆ど平均率で調律されているのでしょうか?それなら弦楽器や管楽器は自然調律で演奏されるとすると
バイオリンソナタやピアノコンチェルトの場合のピアノは平均率なのでしょうか?厳密にいうと完全5度が違っているがそれは無視できる程度なのでしょうか。それともピアノは演奏会では特別な調律をするのでしょうか? 宜しくお願いします。

A 回答 (5件)

インターネットで調べた程度の知識を此処に書き込むのは(おこごましい)と思うのですが…


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E,A,D,Gの第4弦から隣同士(合わせ)を同時に音を出すと、完全5度の違いから共鳴が起こりDが正しい事が確認できます。
この事は順次(D→A: A→E)同じ。
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さて、平均律と純正律とを対比したとき、Gの平均率に対して純正律の音は「2セント」高い、Dは4セント高い、此れに対して、Aは「15.6セント」低い。Eは「13.6セント」低く成っています。
詰まり、平均律の楽器から、音を貰うとするならば、GかDから貰う(純正律の楽器を合わせる)方が、AやEよりも誤差分が少ないです。併し人間の耳には←この2セントの違いに依る唸り(ビート)は認知出切る。
ギターの場合(平均率ですが)第6弦から→1弦へ向かって(低い弦から、高い方へ)調弦しますが、純正律の弦楽器も、低から高へ調弦するのでは無いかと想像します。
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和声法における並行五度とか並行八度禁止

理由は、各人で調べて見て頂けばお分かりに成ると思いますが、純正律の並行五度を実感して見れば、一目両全…
平均律の五度は濁っていますから、並行したところで、お互いの存在感は分かるのですが、純正律にすると、一つの五度はそれ自体で完結している為、並行移動すると、五度の固まりがシフト替えしただけの様に聞こえて、分離した二つのメロディには絶対に聞こえないのです。勿論、並行八度のメロディなんてあり得ないわけです。

と、書かれています。
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http://www.archi-music.com/tamaki/pms.html

(此処より、参考文献として抜粋)
みなさん、たった半音の100分の2のちがい、これが人間の耳にはちゃんと知覚でき るのです。我々がプロだからというわけではありません。たぶん耳鼻咽喉科のお医者 さんと、音響学者を交えて研究すればおもしろい結果はでるかもしれません。  話しは戻りますが、100分の2でさえ、もろわかりなのに100分の22ともなれば地獄 の沙汰です。ところがバイオリンの調弦そのものが、この100分の22を含んでいるの です。バイオリンの調弦は下から「ソレラミ」とそれぞれ完全五度で調弦します。こ の「ソレラミ」を「ドソレラ」に読みかえるかビオラかチェロの調弦「ドソレラ」で 考えますと、物の見事に「レ」と「ラ」が入っているのです。しかし、バイオリンは この「レ」と「ラ」を誤差0の完全五度で調弦します。するとどういうことがおきる か?そういう調弦ができるからこそバイオリンは純正律の楽器だなどと思うのは大ま ちがいです。チェロやビオラの「ドソレラ」の調弦の方が分かりやすいので、そちら で説明しますと、開放弦の一番下のドに対して、長六度上の「ラ」の音を純正に音程 をとり、その「ラ」と「レ」の解放弦を一緒に奏くと、とんでもないゴロゴロした不 協和音になります。このゴロゴロが100分の22なのです。ですから三本の弦を一っペ ンに奏いて「ドラレ」を鳴らすと、地獄の使者も舌を噛むようなひどい音がします。
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方々のインターネットを見て歩いて、私なりの結論。
ピアノの調弦とは、「純正律」で最初調弦し、←此処から、12等分平均率へと狂わせる技術。

総てのピアノの調律士は純正律の何たるかは、十分理解している、
他方、ピアニストは、調律士の音の狂わせ方(技巧)に十分満足して、その音こそが絶対だと信じて居る。
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オーケストラの編成には、ピアノは出てこないですが、
ハープもピアノと同じく、平均率の為「ウルフ音」が気に成る…
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此処で書き込みを止めてしまうと中途半端に終わる為何を書きたいのか読んで頂いた方々には分かり辛いと思いますが、長文に成って仕舞う為終わります。
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この回答へのお礼

詳しい解説有難うございました。学生時代にギターアンサンブルや
オーケストラでバイオリンの経験はあるので、弦楽器のチューニングは経験あります。しかし、平均率の事を調べていると、単純に、
オーケストラとピアノが競演する「ピアノ協奏曲のチューニングはどうしているのか」という疑問が沸いてきました。短2度や半音の誤差は
処理できると思うのですが、完全5度が違っていたらどうなるのかと
思っていました。 確かにハープもおなじですよね。
それと人間が聞分けれれる音の解説とか、和声法の解説とか為になりました。改めて、別の質問をさせていただきたいと思います。

お礼日時:2006/08/04 13:24

まったく物理的に説明させていただきます。


ピアノは平均律で調律します。

平均律はオクターブを対数(LOG)で12当分したものです。つまり半音階あたりの周波数比は2^(1/12)=1.059463094・・・・・。
完全5度は平均律では2^(7/12)=1.498307077・・・・
純正律では3/2=1.50000000000・・・・
ということで0.001692923だけずれます。
これは一音あたりの0.02847倍の比になりますから,
A=440を基準に周波数でいうと完全5度上のE音は
平均律=659.25512Hz
純正律=660.00000Hz
となり,同時にならすと0.75Hz:約1.3秒周期のうなりが生じますから,人間には認識は当然可能なレベルです。
ところが鍵盤楽器以外の楽器のほとんどは,奏法上でこの程度の周波数変更はできてしまいますので,何とかなるのです。
ちなみに当然ですがオクターブは純正率も平均律もぴったり一致します。

さらに物理的に言いますと,ピアノは厳密に周波数で言うと平均律で調律されません。

低音および高音部は実際の平均律の周波数よりそれぞれ低め,高めに調律されているのが普通です。
チューナーを使ってぴったりに調律すると人間の耳で聞くとあっているように聞こえません。ピアノの調律がなかなか素人ができないで,専門の調律師の方にたのむのはひとつの音に弦が複数あるのと,この低音部,高音部のずれが電子チューナなどで正確に調律できないためです。
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この回答へのお礼

物理的解説有難うございました。完全5度での誤差が発生しているという事実と、管楽器や弦楽器では「何とかなる」という事なのですね。
それと低音部と高音部での調律の方法は知りませんでした。
専門の調律師の方はそういったテクニックを使っておられるのですね。
とても奥深い感じがします。それと電子楽器やPC音楽でのMIDなどとは
ギャップがあるのでしょうね。

お礼日時:2006/08/04 13:17

ご質問の趣旨とは少しずれてしまいますが、私も平均律というものに興味をもって少し調べてみたことがあります。

その中で手にとった下のURLの本はなかなか面白い内容でしたよ。
読まれたことがなかったら是非一度読まれてはみてはいかがでしょうか。

参考URL:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4883641 …
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この回答へのお礼

ご推薦ありがとうございました。一度検討させてください。

お礼日時:2006/08/04 13:25

ヴァイオリンの立場から分かる範囲で。



ピアノ伴奏をしてもらう時は,ピアノのA音からA音を合わせ,
そのA音からE音,D音を5度で合わせ,そのD音からG音を5度で合わせます。
ですから,E,D,Gの開放絃では厳密にはピアノと音程が違うはずです。

平均律以前の時代の人達が聞けば濁って聞こえるだろうと思います。
でも,私の場合,音楽を始めた頃から,ピアノの音(響き)に慣れてしまって
いるので,ピアノに関しては不自然なものは感じません。
ヴァイオリンの方も開放絃を使うことは少なく,ビブラートも付けますから,
実際のところ影響は少ないと思います。

弦楽器同士では,5度や8度の関係が少しでもずれているとすぐにわかり,
音程が合っていないと判断しますが,なぜか,ピアノとでは気になりません。
慣れてしまっているせいでもあると思いますが,周波数だけでなく,
ヴァイオリンとピアノの音の波形が違うなど,別の要素があるようにも思います。
音程が合っていても,絃楽器同士のような音の融合は,ピアノとでは感じられません。
音程は合っているけれど,ピアノはピアノ,ヴァイオリンはヴァイオリンと,
それぞれに独立した響きになり,2本のヴァイオリンのようには融合しません。
これが,気にならない理由のひとつでもあるように思います。

>弦楽器や管楽器は自然調律で演奏されるとすると…
純正律で演奏することは殆どありません。特別に平均律以前のスタイルで
古楽器を使って演奏するのであれば鍵盤楽器も純正律のものでなければ
ならないということになってしまいます。
オーケストラ曲の一部で純正律の響きを指揮者から要求されたことが
あります。全体としては濁りのない澄んだ響きでしたが,自分が出している
ひとつの音については,わざと音程を狂わせているようで,妙な感じでした。
平均律に慣れてしまっているということですね。
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この回答へのお礼

VIOLIN奏者としてもご意見と解説有難うございました。
大変興味深かったです。
もしバロック音楽などで転調のまったくない曲(曲としても価値は別でしょうが)を純正律で演奏すると、透明感のある澄んだ響きになるのでしょうか。 
ピアノ協奏曲などでオケとピアノがユニゾンのフレーズとか
オケのメロディがそのままピアノに移された時など

いろいろ考えていました。それと純粋に弦や、管楽器は純正律かと
思っていました。 更に詳しく調べてみます。

お礼日時:2006/08/04 14:31

はい。

ピアノは平均律です。でないと24調で演奏することが出来ません。従って演奏会で平均律以外の特別な調律をするようなことはあり得ません。

弦楽器と合わせるときは弦の人がピアノに音を合わせてくれています。

ピアノの完全5度(平均律)は、純正律の完全5度よりやや幅が狭くなります。が、演奏時は気にならない範囲なのです。

調律師が完全5度を調律するとき、まず純正律の完全5度を取り、その後ややピンをゆるめ、平均率の完全5度になるまで音を下げます。

例えば、あるドからその上のソを純正律の完全5度にしてしまうと、そのソから上のドまでの音程が完全4度より狭くしなければならなくなってしまいます。つまり、純正律の完全5度と純正律の完全4度を足すと、オクターブよりやや幅が広がってしまいます。

平均「律」でもお調べいただくともうすこし幅広く勉強できると思います。 「純正律 vs. 平均律」ということですね。

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E5%9D%87% …

この回答への補足

的確なご説明有難うございました。ところで弦楽器がピアノに合わせると言うご説明でしたが、実際、ピアノとバイオリンがA音(開放弦)でチューニングしてもE線とは完全5度にチューニングしていないという事なのでしょうか。開放弦を使わない場合が殆どですが...で
イ調の曲はいいですが、転調した場合は、誤差が増幅するということでしょうか。
弦楽器の場合2:3や3:4も弦の長さの比で決る為純正律の方が自然ですよね。

補足日時:2006/07/06 12:11
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