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共産主義と社会主義の違いがよくわかりません。
どのように違うのか簡単に説明していただけないでしょうか?

A 回答 (5件)

共産主義はマルクスが考えた究極の経済体系です。


共産主義、という言葉は、一部の独裁主義政治(スターリンや毛沢東)に利用されてしまって、印象が悪くなってしまったため、今ではコミュニティ主義などとも言います。
共産主義とは、生産手段(工場や田畑)の共有と、それによる支配者階級(ブルジョワ=資本家)のいない世界を指すものです。すべての生産手段は社会の共有になるため、皆が豊かに暮らせるというものです。
資本家による搾取がないため、その分豊かに暮らせるわけです。
たとえば、アパートを保有して家賃を取ることができませんから、アパートはただ(メンテナンス費はかかるが)です。
ではそういうインセンティブがない状態で、どうやってアパートを建設する人が現れるのか、というのが疑問になります。
今の社会では、そのようなこと(ボランティアでアパートを立てて人を住ませる)ということはあまり考えられないかもしれませんが、少し前までは「下宿」などというカタチで共産主義的な資本の無償提供が行われてきました(これを原始共産的社会といいます)。
人は本来共産的に生きてきたのですが、生産手段の爆発的な発展に伴い資本家(ブルジョワ)と労働者(プロレタリアート)が生まれ、資本がすべてを支配する資本主義が生まれました(あまり知られていないですが、「資本主義」という言葉を規定したのはマルクスです)。
そして、十分に成熟した資本主義社会は、自然と共産主義へと「進化」していくとマルクスは考えています。
社会主義は、「共産主義実現」の名を借りた、独裁政治です。
共産主義の実現には革命(プロレタリア革命)が必要とマルクスが述べているのを利用して民衆を扇動し、革命(ロシア革命など)を起こさせ、その後共産党の独裁社会を築き上げたものです(マルクスは社会主義などという概念は提唱していません)。
皆さんもご存知のように、これらの「共産」国家は、単に「共産党が支配している」というだけで、「国王が支配している」絶対王政や「資本家が支配している」資本主義と本質的に変わらないものでした。
マルクスの言う「共産主義」の世界には、支配者はいてはならない(労働者自身が支配者)でなければならないので、明らかに間違った方向性であったと考えられます。
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戦前の日本では、両者の区別はあまり明確なものではありませんでした。


終戦後、元社会党員が共産党員になったりしています。
社会党の中にも、極左派(最も共産主義に近いグループ)から中道派(大きな社会変化より、国民の生活レベルの向上を目指すグループ)、更には右派(自主憲法・自主軍備)を主張する人々がいました。
一方、共産党は、共産主義革命によるプロレタリア革命を目標に掲げている政党です。
正しい回答とは言えませんが、社会主義とは大きな政府を目指し、国民生活の向上を是とする主義ではないでしょうか。一方共産主義は、プロレタリア革命を起こし、一党独裁政治を行い、国民を一定方向に向かせることを是とする主義ではないでしょうか。
現在は両党は絶滅危惧種ですから、保護する必要が有るでしょう。(笑)
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有斐閣「経済辞典」を要約すると、



共産主義社会 communist society ・・・各人が能力に応じて働き、必要に応じて受け取ることが労働と分配の原則となる社会。

社会主義 societism ・・・生産手段の社会的共有をめざす理論と運動。共産主義と同義で用いられることもあるが、区別して用いられる場合は社会主義経済 societist economy として経済体制について述べる場合が多い。因みに通常、共産主義経済という語は使用しない。


このように、社会体制と経済体制という違いが最も分かりやすい違いだと思います。
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共産主義は、全ての財産が共有される事を理想とする考え方で、社会主義は、生産手段は共有されますが、消費材は、私有される形態です。



働いて得たお金は、平等にどちらも分配されますが、社会主義では、そのお金をどのように使用してもかまいません。
車を買っても、美味しい物を食べても、アクセサリーに使おうとも。
共産主義では、消費財も共有の対象になりますから、自家用車を買ったり、宝石を買ったりする事は、意味の無い事になります。
そのため、一人で美味しい物を食べる事はできず、共同体皆が、同じような物を食べるしかありません。

そのため、共産主義には、貧困者はいなくなりますが、社会主義では、消費の失敗から、貧困者が生まれる事があります。
(収入以上にお金を使う事が可能ですから)
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あえて『哲学辞典』で調べてみました。


簡単に言うと、共産主義が、人類が行き着くべき最善の政治形態であり、社会主義はそこに行き着くまでの中間的段階であるようです。
社会主義では「生産手段を共有し、能力に応じて働き、労働に応じて分配される」というのが原則であるのに対し、共産主義では「生産手段を共有し(ここは一緒)、能力に応じて働き、欲望に応じて分配される」ことになるのだそうです。
どう考えても共産主義は怠け者の天国ですね。
ちなみに日本では共産党と社会党は歴史的に最悪に仲が悪いです。
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この回答へのお礼

社会主義は資本主義のように能力によって給料が変わり、共産主義はお金がほしい人がたくさん給料を取るという事ですか・・?
すみません、、よくわかりません。。

お礼日時:2006/07/12 13:18

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