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A級戦犯で調べると法により裁かれた幾人かの名前やなにやら難しい文しか出てきません。私が知りたいのは彼らが誰に対し何をしてきたがために絞首刑や、前科者として扱われたかを知りたいのです。

外国人への虐待ってことですか?無差別爆弾投下?神風部隊のこと?A級戦犯という単語と国際的に見ても極悪人だった?ような感じでぼんやりしかわかりません。

靖国参拝問題でよく取り上げられているのを見て、よほどの事をしたんだろうとか、中国が騒いでいるので中国人を惨殺したのかなとかの捉え状態で今います。

物知らずでスミマセンが彼らは誰に対し何をしたのかを教えていただけませんでしょうか。

A 回答 (11件中1~10件)

難しい事を書いてあってもわかりにくいですよね。


簡単に言えば戦争があり、その戦争でたくさんの人が死んだ。戦争と言うのは自然災害ではありません。国同士の戦争は、かってに起こったのではなく人間が考えて起こります。当然命令を下す側の人間に責任があります。その責任を追及されたと言う事です。

これはローマ時代などの大昔からそうですが、戦争があればその負けたほうの将は責任を取らされます。日本でも戦国時代、いくさで負けた方は大将首をとられ、兵は併合されました。世界でも紀元前から数々の王朝・帝国がそうやって興亡をしてきました。したがってこれは珍しい事ではありません。

いろんな意見がでてますが、政治的なスケープゴートの意味合いがあることは確かです。国同士の一度起きた戦争をおさめるとはそういう事です。

ただし「だから彼らに責任がない」と言う事ではありません。

何千万人もの人が死んだ、非常に重い責任があります。
この責任と罪は原爆を落としたアメリカの司令官やルーズベルトにだって等しくあります。また東京裁判は違法だという話もよくでます。しかし、戦勝国の彼らが戦争犯罪の罪を裁かれてない事によって、また東京裁判が違法であろうと合法であろうと、「日本のA級戦犯の責任や罪が消える」と言う事にはなりません。これは見落としてはいけない大事な事です。
また「個人的にいい人だった」「実はこう考えていた」なども関係ありません。それを言うならすべての責任問題、あるいは裁判で「あの人は個人的にはいい人だ」と言えます。しかし問題なのは「実際に行った事実」のみです。

それから昭和天皇の靖国のA級戦犯合祀の問題からこの質問が出ているかと思います。難しい問題ではありますが、少なくともアメリカで神殿を作り、原爆投下の指揮を取った司令官や計画発案者を神と祀ってアメリカ大統領が8月6日に参拝に行けば、政治的な話ではなく気持ちとして、一般の日本人や広島の方がどう感じるかは容易に想像がつくと思います。
またはドイツが神殿を作ってナチスの高官やヒットラーを神として祀り、ドイツの首相が参拝したら周辺国の感情はどうかなどですね。
いろんな理由や解釈は関係なく、ともかく、国としてそういう感情に配慮する事は当然のことです。

このような問題を語る事は、自身が正しく歴史を学ばなければ語れません。思想に左右されて語る問題ではありませんし、そういう方ほど歴史を学んでいなかったり事実を曲げてしまったりします。
私は左でも右でもなく完全に理系人間ですので、あくまで事実を論理的に考えるようにしています。
「論理的かどうか」というのは以上に大切です。
先ほどの話で言うと、ドイツにはベルリンの広大な敷地約2万平方メートルにナチスの犠牲となったユダヤ人の慰霊碑があります。日本で言えば国会議事堂の隣に中国・朝鮮の犠牲者の慰霊碑があるようなものですね。また世界中に第二次大戦の犠牲者の慰霊碑があります。これは軍人だけでなく、すべての死者は戦争の犠牲者であるとの考えです。これは非常に論理的です。
ちなみに日本では外国人の犠牲者どころか、日本の空襲や原爆の犠牲者も靖国には祀られていません。当然満州などで亡くなった民間日本人もです。どうしても方向性が論理的ではありませんね。彼らに対しては全国戦没者追悼式が昭和38年以降(第一回は昭和27年)毎年開かれています。

歴史認識は事実を事実として学び、思想的ではなく論理的にどうかで捉え、勉強していくべきことでしょうね。
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この回答へのお礼

知ろうと思って調べ始めても中々分かりやすく説明してある参考ページがなく想像だけでいました。でもここで色んなことを知ることができ驚いています。そうですよね。殺人犯した犯人を子供の頃から知っていてあいつはいいやつだったとか、根はわるいやつじゃないとかは通用しませんね。靖国問題が大きく取り上げられる理由もようやくわかりました。私はイメージとチラホラな知識で戦争して行った中で数人の戦争万歳的なテロリストみたいな日本人が戦没者の名前の中に入っていて、そいつらまで手を合わせるのか!みたいな感じで取り上げられているのだと思ってました。

でも戦争を指揮して、原爆を落とせと言った司令官を祭り総理、大統領、天皇などが手を合わせに行ったら確かに不快感を抱きますね。でもA級戦犯も天皇により戦争を進めていったのでは。。。とどうしても思ってしまいます。戦争がいかに色んな悲しみ苦しみ憎しみを生むのか今更ながらに再実感しています。分かりやすく説明していただきありがとうございました。

お礼日時:2006/07/21 09:49

すでに質問自体には答えがでていますが、仰る事を「実行」したのではなく、指示した事を問われた訳ですね。


オウム事件の松本は実行していないし、当人の弁では直接的指示もしていないと言う事ですが、当然死刑になるでしょう。
東京裁判は所謂「事後法」で裁かれた訳ですが、それまでの戦後処理は敗戦国側にもっと過大なものであり、第二次大戦は過酷過ぎる賠償責任が一因と言われています。
戦後秩序を考えた米国が、前轍を踏まぬ為「全体責任」を「結果責任」に置き換えて、目に余る実行者と実行時の責任者を断罪したのが、第二次大戦の戦後処理といえます。

当然国内では、「犠牲羊」にされたと言う事で一部に同情があり、国外では「主犯」であるとの認識があります。

従って、国内の「心」論で片付け様とすれば、国外からは「無反省」と言う評価を受ける事になります。
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この回答へのお礼

オウム事件の松本。。分かりやすい例えだと思いました。彼ら団体に対してはこっちからすると同情の余地すらないです。なので他国からしたらA級戦犯に対してそうゆう考えなのもわかりました。ですが松本被告に対して誰かがサリンをまけとは言ってないと思うんですが戦争に関してはどうしても昭和天皇が権限を持っていたのではと思ってしまいます。もし昭和天皇が処刑されたと言う過去があったら事後法も納得もできるのですが処刑するにもA級戦犯だけというのがどうしてもフに落ちないですね・・・。

お礼日時:2006/07/21 09:56

ここ数日のメディアで昭和天皇の発言が物議をかもしていますが、あれは全くのキレイごとです。

まさしく戦争責任を取らなければいけなかった人物が当の昭和天皇なのですから。
祭り上げられたなんて言い訳は通用しません。A級に限らずB、C級もかなり悪辣なひどいことをしていますので、便宜上A級が責められていますが、どっちもどっちかと。もちろん戦争を拡大させた以外は何もしていない、というかそれでもう充分重罪ですがねw
ただA級に非難を集中させ咎めることで、実質の超A級戦犯たる昭和天皇が保身を図っているということです。
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この回答へのお礼

私も皆様の説明を読んでいて「戦争を指示した人間」「戦争を拡大した人間」がA級戦犯といわれている状況で、彼らに「戦争をしなさい」と言ったのは昭和天皇ではないのかと一般的な疑問を抱きました。そう思うとA級戦犯は国のために戦争をし、国のために責任を取って、天皇のため、外国国民感情の為に殺されたと言っても過言ではなさそうですね・・・。ありがとうございました。

お礼日時:2006/07/21 09:38

「長期に渡る共同謀議による侵略行為」の罪状があげられています。

当時の荒木大将は「あっちから(陸軍?)こう言う、こっちから(海軍?関東軍?)こう言う」とそんな「共同謀議」なんて出来なかったと述懐しています。「西部開拓の米国」が太平洋を我が物とし、フィリピンをスペインから奪い属領にしました。次は「中国大陸への侵略」です。大陸はすでに西欧により分割は済んでいました。「紫禁城の黄昏」で
愛親覚羅溥儀は満州族の皇帝として故郷の「満州」に「満州国」を建てました。日本軍は手助けしたのです。米国は日本に狙いを定め事あるごとに「追い出し」にかかりました。降伏調印のミズリー号の艦橋には嘉永六年ぺりー来航時の船のマストに掲げられていた星条旗と太平洋戦争開戦時の星条旗がともに掲げられていました。米国は幕末時から日本への「侵略」を意図していたのです。「米国合衆国史」にははっきりと「日本侵略計画」の存在が書かれてあります。NYTimesは「もう太平洋に邪魔者はいなくなった」と報じました。いずれをも覆い隠すための「儀式」が「東京裁判」のもうひとつの側面です。「戦犯」が必要だったのです。
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この回答へのお礼

祖父や明治生まれ辺りの時代での戦争だけじゃなくそんな昔から国内の戦以外にあったんですね。いわゆる陣取りゲームが現実でずっと行われてきていたのもなんとも悲しい気持ちになります・・・。

お礼日時:2006/07/21 09:31

A級戦犯の罪状はいろいろありますが、最も重要な訴因となったのは、


平和に対する罪
人道に対する罪
という2項目です。これらの「罪状」は終戦後に作られたもので、戦争開始の時点では国際法にもない概念でした。
こういうふうに行動が行われたあとで法律を作って逮捕することを、「事後法の適用」といって、こうしたやり方で裁判を行うことは国際的にも違法とされています。
つまり東京裁判は違法な裁判なのです。

戦争を行う際にもいろいろなルールがあり、非戦闘員を殺害することや、非戦闘員のふりをしていきなり攻撃することなどは違法とされています。そういった行為を通常「戦争犯罪」と呼びます。
なので、「A級戦犯」とされている人たちの中には、一切戦争犯罪を犯していない人もいるわけです。
「戦争を開始する」ということは、道徳上の善悪はさておき、全くもって戦争犯罪には当たりません。
なお「パリ不戦条約」によって、「何年間のあいだは戦争をしない」という取り決めをしており、日本はそれを破って宣戦布告したわけですので、条約違反ということで罰する方法もあったのですが、実は1939年の時点でソ連が破っちゃっており、ソ連も検察側で裁判に出ているので、説得力がないということになって、わざわざ「平和に対する罪」「人道に対する罪」という事後法を作ったようです。

あと、捕虜への虐待などで起訴されたB・C級戦犯というのもおり、これは罰されてもおかしくない人たちです。
ただし、戦勝国側は「原爆投下による非戦闘員の殺害」「民間住居への無差別爆撃」「中立条約を無視した宣戦布告」など、数多くの戦争犯罪や国際法違反を犯しておきながら、一切罰されていないということを付け加えておきます。

東京裁判の違法性ばかり書いているので右翼的に思われるかもしれませんが、そうでもありません。
国益などから離れて冷めた目で「歴史」として見ると、第二次大戦はまだ国際裁判という新しい概念が登場してきた黎明期であったため、こうした処置が見せしめ的に行われてしまったのは、時代の流れとして避けられなかったのかな、と思います。
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この回答へのお礼

今回この教えてgooに書いてみなさんにここで色々教えていただきA級戦犯についてわかりはじめてきて驚きばかりがどんどん出てくる中で大変分かりやすく説明していただき感謝しています。このA級戦犯、東京裁判と言うのは本当にやるせない、せつない、悔やみきれない気持ちで処刑された方達なのかなと思いました。戦争を拡大した過去の日本を賛同することはありませんが、たまたまその時「班長」みたいな地位にいて、戦争でこうしろああしろと指示したから死刑・・・。
知れば知るほどやるせない気持ちになります。負けた国はとことん悪者にして戦争でなくなった多くの両国民の悔しさ、肉親からの憎しみなどを一斉に背負わせ終わらせるために彼らが亡くなったんですね。
ご説明ありがとうございます。

お礼日時:2006/07/21 09:28

A級戦犯に該当するのは戦争指導者ですね。


兵隊に「敵を殺せ」と命令した人たち・戦争に突入することを決めた人たちです。

命令した人たちは直接人を殺したわけではないので罪状をつけがたいので、「平和に対する罪」を罪状にしたというところでしょうか。

>彼らは誰に対し何をしたのかを教えていただけませんでしょうか。

正しくはないでしょうが、敢えて言うなら「日本国民を戦争に引きずり込んだ罪」でしょうか。
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この回答へのお礼

A級戦犯は司令部の方達だったのですね。彼らは1つの戦争だけじゃなく幾度もの戦争の指令に関わっていたんでしょうかね。この彼らにまた指令していたのはいなかったのでしょうか・・。とどんどん疑問がわいてきてしまいます。お答え参考になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2006/07/21 09:20

Wikipediaより「平和に対する罪」の項目から一部抜粋



『平和に対する罪は侵略戦争に関する個人の責任を対象としており、東京裁判やニュルンベルク裁判では平和に対する罪をa項と規定している。

日本ではこれに問われた戦争犯罪人はA級戦犯と呼ばれている。また、法律的には第二次世界大戦後の極東国際軍事裁判のために制定された「事後法」であるとして、 刑法の国際的な原則からすると、罪状としては成立し得ないとする国際法学者の意見もある。』

私は、A級戦犯を語る上で忘れてはならないのが「事後法」という点だと思っています。
例えるなら、消費税を導入した途端、それまでは消費税を納めていなかったとして国民全員を脱税で逮捕するようなものです。
この点だけを見ても、東京裁判が正義とは真逆に位置する、報復行為以外の何ものでもないことがよく分かると思います。

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E5%92%8C% …
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この回答へのお礼

Wikipediaのこのページは私も調べている時参考にさせて頂きました。平和に対する罪・・・・。本当A級戦犯については繊細な色んなことがありますね。ありがとうございました。

お礼日時:2006/07/21 09:18

A級戦犯とされた人は、戦争の責任を取ったのです。



事故や事件が有った時、その責任をとる人が必要になります。
たとえその人に直接の責任がなくとも。

パロマの事故でも三菱自動車の事故でも、会社トップは、詳細を知らされていなくても、だれかが、その責任を負わなければなりません。
その最終責任を負う人こそ、トップの人なのです。

それを行わない場合、無責任体質となり、何の反省も無く、同じ失敗を繰り返す事になります。

A級戦犯の人達もそれと同じ事なのです。
日本国民の責任を代表して取ったのです。

日本が悪くなくても、他国の人達に大いなる迷惑をかけたことは、紛れも無い事実です。
その行為に対して、責任をとったのです。

戦国時代、城が陥落する時、城主が自分の命を投げ出して、部下の命乞いをする事と同じです。
城主が命を投げ出す事により、部下の命を救うのです。

トップとは、最終責任を負うために存在するのです。
そのために、高給を得、部下に命令するのです。

日本国民の代表として責任をとったからといって、彼らを崇める事は許されません。
彼らを崇める事は、彼らに責任が無かった事、反省しない事の表れで、彼らが払った犠牲を、無にしてしまう事になってしまいますから。
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この回答へのお礼

確かに昔の日本は侵略行為をあちこちへして結果大量殺人にもなったし日本国民も沢山亡くなりました、でもそれらの責任で死刑などになったとは・・・。それを言ったら戦争を促した昭和天皇は・・・と言う安易な考えになってしまう私です・・・。分かりやすくありがとうございました。

お礼日時:2006/07/21 09:16

A級戦犯とは、極東国際軍事裁判で「平和に対する罪」で有罪判決を受けた者をいい、極東軍事裁判所条例第5条の(イ)項に次のように規定されています。



「平和ニ対スル罪即チ、宣戦布告ヲ布告セル又ハ布告セザル侵略戦争、若ハ国際法、条約、協定又ハ誓約ニ違反セル戦争ノ計画、準備、開始、又ハ遂行、若ハ右諸行為ノ何レカヲ達成スル為メノ共通ノ計画又ハ共同謀議ヘノ参加」

戦争を計画したり、始めたりした人やそれの会議へ参加した人などということです。大変大雑把な言い方ですが、あとはこれを戦勝国側がどう判断するかということでした。

さて、なぜA級というか。第5条の(イ)項を英訳すると第5条の(a)項ということになります。よって罪の重さでA級といわれているわけではないのです。最近は誤解を避けるためA項目戦犯という言い方もされるようになっています。

スポーツなどで負けた原因者を「A級戦犯」ということで間違ったイメージが先行して一面もあるといえるかもしれません。
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この回答へのお礼

平和に対する罪すなわち、宣戦布告を布告せる又は布告せざる侵略戦争もしくは国際法、条約、協定又は誓約に違反せる戦争の計画、準備、開始、又は遂行、もしくは右諸行為の何れかを達成するための共通の計画又は共同謀議への参加
と読みやすくカナをかなにしても私がアホなのかちょっと何がなんだか分かりにくいですね・・・。ありがとうございました・・。

お礼日時:2006/07/21 09:13

いわゆる東京裁判は、裁判に名を借りた、敗者への報復以外の何者でもありません



負けた側の大将他主要な者が首を切られる、三国志以前からの伝統をもっともらしく糊塗しただけです

戦犯の犯罪と言われる内容は全て、後付です
いわゆる罪刑法定主義から著しく逸脱しています

裁判の名に惑わされることの無い様、認識を改められますことを期待します
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この回答へのお礼

>負けた側の大将他主要な者が首を切られる
この表現がすごくわかりやすかったです。今までのイメージからまったく違う現実が分かってきて大変興味深く思ってますありがとうございました

お礼日時:2006/07/21 09:08

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