古代ローマの町

昔は土地なんてたくさんあったと思うんですけど、
古代のローマ人などは町や都市を作るときに、
どのような土地を選び、誰がどのようにそこに作ると決めていたのでしょうか？

気になったので、どなたか教えてください。

No.1 ベストアンサー 回答者： s-_- 回答日時： 2006/07/22 18:33

まずは利便性ですね。

食料の調達場所と住むところが十分に確保できる所、例えば港町や農村部ですね。
あとは戦争時に備えて守りがやすい場所、例えば丘の上や山を背にできた町ですね。
それを前者は自然発生的に後者は当時の権力者が決めて作らせたものです。

No.5 回答者： hirotohi 回答日時： 2006/07/25 16:43

　ロムルスが紀元前７５０年頃にローマを作ったと言われています。

平地は湿地だったこともあって、当時は丘に住んでいました。
ローマより北はエルトリア人、南はギリシア人の勢力圏だった為、どちらの勢力圏にも属さないところというと、現ローマの場所だったようです。エルトリア人は丘に住むことを好み（ローマの丘は低く狭いためエルトリア人には好かれなかったようです）、ギリシア人は通商の民だったため海に面していないローマは眼中になかったようです。こうして必然的にロムルスはこの地に都市を建設したと言われています。
　ちなみに、ローマ人はその後、様々な国や部族と戦争を繰り返し、勢力圏を広げていきました。その際に都市を建設するということはあまりなかったように思います。既に存在していた町を自分の物にしていったと言うほうが適切かもしれません。例えば、フィレンツェやペルージャはエルトリア人が作った都市で、ナポリはギリシア人が作った都市。といった感じです。
時間がありましたら塩野七海さんのローマ人の物語を読むとすっきりすると思います。

No.4 回答者： ss79 回答日時： 2006/07/23 13:01

ローマ時代都市の建設は色々な必要から建設されました。

１.貿易、交易に便な為
　　これには大量の物資が集積される必要と人口の集中が必要で港湾や主要道路に接続した地が選ばれました。

２.１.の理由から既に存在していた都市を利用しローマ式に改装して建設した。　　水道や闘技場、神殿公衆浴場などローマの力と幸福を与える施設が選ばれました。

３.軍事目的や防衛を主眼に建設した駐屯地や冬営地が都市の原点になった。
これには防衛に便なように大河に隣接するか丘の上などが選ばれました。　　城壁などの建設作業に対する考慮もあった筈です。

１と２はローマ皇帝や有力貴族、属領総督などが建設、改造を決定しました。
３は軍司令官が決定しました。　ローマ歩兵は工兵も兼ねる存在でしたから工事は手慣れていました。

No.3 回答者： phj 回答日時： 2006/07/23 00:23

古代ローマ時代もローマ人だけでなく、その他のイタリア人、ガリア人、ギリシャ人などが、すでにいろいろなところに都市を作りすんでいました。

ローマ人が作った都市の特徴は、
・ローマ街道と一体化した街づくりをした。
・港は重視されず、海外沿いにはあまり重要な都市を作らなかった。
・小高い丘があるところが好き。
・ローマ人は多神教だったので、寺院もたくさん作った。
といったところでしょうか。

誰が作ったのかといえば、ひとつは軍隊を引き連れて遠征した司令官が重要拠点として、設営した場所が都市に発展したか、ローマ道を作る担当者である財務官（ケンスス）が決めて町を作ったかのどちらかです。

No.2 回答者： pyon1956 回答日時： 2006/07/22 20:38

古代ローマといっても結構長い時代なんで、一概には言えないのです。

東地中海なんかは都市はヘレニズム都市が多いのですが、過去からの都市がそのまま残ったものもあり（この場合現地の支配階級もローマの支配下に権力者になる）、一方衰退などして廃虚（同然）になっていたのをローマ支配下に再建（事実上新しく作られた）したものや、過去の都市を完全に破壊してそこに新たに都市を作ったとか、いろいろあり、結局どの都市はどう、という言い方しか出来ません。まあ典型的なのは商業・貿易の基幹になる場所、交通の要所（海上交通も含む）、それに#1さんが仰っている戦略上の要地（特に守りやすい場所）などです。
エルサレム（70年まで）やアテネなどは１番目の例に当たるでしょう。再建されたのではコリントスが有名。事実上新たに作ったのはサマリアなんかそうで、ローマの支配下に、現地の権力者が新たに作った、とか。あと戦勝記念に作るなんてのも結構あってじつはコンスタンティノープルも始めはそういうものだったようです。この場合は作らせたのは皇帝ですね。
まあ大体皇帝、将軍、現地の有力者、といったあたりが作ると決めた、といえるでしょうが、他の例もあるようです。
ましてローマ以外（「など」の部分ですが）になるともっと多様でとても簡単に説明など出来ません（したらただの乱暴でしょう）。