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映画の「グリーンマイル」を見ていて疑問に思ったので質問します。
映画では、脳天と足に電極をつけるタイプの電気椅子で死刑を執行するのですが、このとき、通常は脳天と電極の間に濡れたスポンジを挟みます。
ところが、スポンジを濡らさずに乾いたまま通電するシーンでは、人間の体が焼け焦げてしまいます。
これは物理的に言って正しい現象なんでしょうか。そもそも濡れたスポンジを挟むのにはどういう意味があるのでしょうか。

A 回答 (3件)

>アカデミー賞も取った名作


ごめんなさい。最近は全然見ていません。
昔は、映画が好きで天井桟敷の人々、第三の男、七人の侍など何回も見ましたが。

>それがないと抵抗が高くなって焼け焦げるまで通電し続けないと
>死ねないという理解の仕方でいいのでしょうか。
うっかり誤解になるところでした。
電極の当たっていない体表面は、衣服も含め体内より抵抗が低いことは無いと思います。体内の方が抵抗が低いのでスポンジは濡らさなくても電極接触部は焼けますが、表面といわず体内といわず電流は流れて、少しは遅いにしても心臓は、すぐ停止するでしょう。
全身が焼けている時は、もう死んでいるでしょう。もし、何時までも生きているように見えたとしたら、電気による筋肉の収縮や水分を失いながら焼けていくときの物体としての急速な変形ではないでしょうか。
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この回答へのお礼

更なる説明をありがとうございます。

>スポンジは濡らさなくても電極接触部は焼けますが、
>表面といわず体内といわず電流は流れて、
>少しは遅いにしても心臓は、すぐ停止するでしょう。

いや、この映画では、体が焼けてのた打ち回りながら苦しんでいるにもかかわらず、「まだ生きている」からと言って通電を止めないんですよね。
(これも「なんと残酷な」と思われそうですが、そうじゃないんです。そのあたりは実際に映画を見ないとわからないですが)

結局、結論としては、あのように体が焼け焦げるのも、その間まだ生きているというのも物理的(生理的?)にはありえないということになるのでしょうか。

まあ所詮は映画だから、ということですかね。(^_^;)

お礼日時:2002/03/05 23:24

 


  これについて正確なところが分からないのですが、これは、スティーヴン・キングの作品で、問題の死刑執行法では、頭に濡れたスポンジをかぶせることになっているのを、意図的に看守が、復讐のためだったか、それをしなかったので、死刑囚は凄惨な死に方になったという話です。
 
  キングが、実証や実例に基づかないでたらめを書いているのでない限り、頭部電極と頭部のあいだに濡れたスポンジをわざわざ当てる習慣があるということは、それをしないと、電気死刑が「うまく行かないことが多い、あるいはたまに、うまく行かないことがある」ということが経験的に分かっているからではないでしょうか。
 
  参考URLを見ると、低電圧で「心臓停止」、高電圧で「熱傷」が死亡原因として挙げられています。熱傷で死亡とは、要するに、全身が焼けこげて死亡するということだと思います。その前に、心臓細動が攪乱され心臓停止で死亡するということもあるのだと思いますが、『グリーンマイル』での設定からすると、必ずそうなるとは限らないので、速やかに電流を頭部から足に流して、途中の心臓を電撃して、心停止にして死刑終了ということなのではないかと思います。
 
  あるいは旧皮質か古皮質・延髄などが、電撃で破壊されて、心停止や意識喪失と呼吸停止で、死亡に至るのかも知れません。何故、頭の部分の電気導通性をよくしなければならないのか、よく分からないのですが、スポンジを使わないと、熱傷死が起こる可能性があるということなのではないでしょうか。
 
  その場合、どこを電気が流れるかで、心臓を直撃乃至貫通すれば、心停止になるはずですが、そうならないことがあるということを、キングの作品は語っているのだと思います。
 
  何故、頭部に濡れたスポンジがあるかないかで違いが起こり得るのか、これは、多分、十分頭部を濡らすと、頭部全体が電極となり、そこから大電流が、脳・首と幅広く伝わり、結果的に心臓を直撃し、心停止になると考えられます。他方、頭を濡らさない場合、電流は、頭部の任意の位置から電通路を造りながら下に通じて行き、幅広い電流の流れとならず、結果的に、心臓の直撃ではなく、その傍らを通過して、肉を熱傷で焼くのではないかとも思えます。
 
  熱傷が起こり、肉が焼けこげるほどの電流が流れて、なお、心臓が停止しないのはおかしいとも思えますが、普通は、「電流オン→心停止→処刑終了」が、「電流オン→短期間熱傷→心停止→熱傷→処刑終了」となるケースがあり、このケースを防ぐために、頭に濡れたスポンジを当てていたのだと云えないでしょうか。
 
  このストーリーの場合、すぐに死なないで、「短期間熱傷」を味わった後で、死ぬように考えたのでしょうが、意外なことに、心停止が何故か、なかなか起こらず、「電流オン→長時間熱傷→心停止→熱傷→処刑終了」という過程になったのではないでしょうか。心停止の前に、「長時間熱傷」となったので、関係者は驚いたのだと思います。確かに、死ぬ前に焼けこげることはあるが、あんなにひどいことになるとは、誰も予想していなかった、というのが原作のこのシーンでの説明だったような記憶があります。
 
  (それと、根拠がないのですが、熱傷は皮膚表面で起こり、電流は、皮下脂肪とその下の肉のあいだを流れたのではないかという想定ができます。この場合だと、外見的には焼けこげているように見える他方、体内には、さほど電流は流れていないということになります。脂肪は肉よりも電気が通りにくいですが、皮下脂肪と肉のあいだを流れたという可能性はないのかと思います。……体内がジュール熱で焼けこげ、肺などが焦げている状態で、心臓がそのまま動いているというのは、どうもおかしく思えるからです。死刑囚は、身体の表面が黒こげになり、なかは、まだ生身のままだったという可能性です)。
 
  なお、質問に回答しますと、濡れたスポンジを使うのは、すでに先の人が述べているように、伝導性をあげるためです。もう一つの、人間の身体が焼けこげるというのが、物理的に正常な現象かと言えば、正常な現象だと思います。何故、電気椅子で、処刑者の身体が普通焼けこげないかと言えば、「心停止」確認で、電気を流すことをやめるからです。心停止の後も、そのまま高圧高電流を流し続けていると、身体が焼けこげてきて、最後は、炭や灰になります。
 
  人間の肉体は、電気を通しやすいものではないと言っても、現実には、絶縁体というより、抵抗のある導電体であり、そこに長時間電流を流すと、ジュール熱で、焼けこげて来るのが自然なはずなのです。
 

参考URL:http://www3.kmu.ac.jp/~legalmed/lect/chem.html
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この回答へのお礼

大変詳しい説明をありがとうございました。
なるほど、心臓が止まる前に体表面が焼けるということも「ないとは言えない」と理解しておきます。
しかし、映画みたいに「明らかに花火に点火している」みたいな焦げ方はさすがにないとは思いますが。(^^;)

お礼日時:2002/03/06 10:10

このようなことを深く考えるのは、避けたいところですが、ここはクールに行きましょう。


電気工学的に見るとスポンジを濡らす行為は、電気抵抗を減らす意味になりますね。
あの低周波パルスで筋肉運動させる器具でも導電性クリームを塗りますね。
人間の表面は、平面ではありませんし乾燥した状態で電極を当てますと接触抵抗で電流が流れにくく、内部よりも接触面だけが温度が上がったり火花が出たり焼けたりするのが先になり、なかなか死に至らないでしょう。
これは、非常に残酷に見えますし実際残酷ですから、避けたいことでしょう。
濡らせば、表面と電極との間の電気抵抗は無くなり、焼けたりすること無く表面的には、スムースに刑が執行されるのでしょう。
人体は、大部分水分で出来ていて、内部の電気抵抗は非常に低いです。
ちなみに、普通の感電でも、数ミリアンペアで心停止が起こる可能性があります。
感電には、気をつけてください。
必要以上に高圧大電流を流せば、人体といえども温度が上がり、水分が蒸発し焼け焦げてしまうでしょう。
研究も実験もしたことが無いので、自信なしです。
この映画の内容は、存じませんが、いずれにしても残酷で、このような死刑は、反対です。
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この回答へのお礼

早速の回答ありがとうございます。どうもこの書き込みだけで残酷な映画と思われてしまったようですが、実際にはアカデミー賞も取った名作だということをあらかじめお断りして...
スポンジを挟む意味はよくわかりました。が、映画では電極との接触面(脳天)だけでなくて、顔や体の表面も焼けていたので、そんなことが実際にあるのだろうかと疑問に思ったわけです。

>濡らせば、表面と電極との間の電気抵抗は無くなり、
>焼けたりすること無く表面的には、スムースに刑が執行されるのでしょう。

ということは、スポンジがあれば体が焼ける前に死ねるが、それがないと抵抗が高くなって焼け焦げるまで通電し続けないと死ねないという理解の仕方でいいのでしょうか。

お礼日時:2002/03/05 20:08

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