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 ゲルニカなどの代表作で知られるピカソですが、子供の頃に初めて絵を見た印象として「下手くそ~」と思いました。 
 まったく美術に興味が無く生きてきたのですが、ピカソって写実的表現のデッサン力ってあるんでしょうか?。

A 回答 (6件)

 ピカソは写実的な絵も非常に上手です。


 百聞は一見に如かず。よろしければご覧ください。
http://cgfa.sunsite.dk/picasso/p-picasso7.htm
 これは去年の秋に本邦初公開となった「初聖体拝領」で、ピカソ14歳の時の作品です。モニタを介しては半分も厚みを感じられませんが、「この絵を14歳で描いた」と聞いて才能を感じない者はいないのではないかと思います。
 これは古典主義を丁寧になぞった絵で、彼はこの時期、このスタイルの絵ばかり描いていたわけではありません。様々な画材で様々な描き方をし、まるでなにかをためし模索しているかのようです。
http://members.jcom.home.ne.jp/senecio304/picass …
 こちらのページでは下にいくほど写実から離れていきますが、「夢」や「ドラ・マールの肖像」にしても、確かなデッサン能力が基礎になければ描けない絵だということははっきり見てとれます。
 ピカソが描いた写実よりの絵を他にもご覧になりたければこちらもどうぞ。
http://www.abcgallery.com/P/picasso/picasso.html

 ピカソの父もまた画家でしたが、息子ピカソが8、9歳の時に描いたリンゴかなにかの絵を見て彼我の才能の差を感じ、14歳の時に筆を折った・・・というのは有名なエピソードです。それが脚色された逸話だとしてもです。
 ピカソの父が絵を描くのをやめてピカソのサポートにまわったのは事実で、その理由が何であれ、それだけの力がまだローティーンのピカソにあったということではないでしょうか。
 またピカソは絵と女性と金儲けに対して非常に精力的な人物で、絵もギネスブックに載るほど非常に多作な画家でした。(女性が変わるたび、なにか心境に変化があるたび、ころころ画風が変わる画家でもあるので、追いかけるのも面白いですよ。)
 素人目には「写実的である」ということは絵の上手さの指標としてとてもわかりやすいので、写実的であるほど良い絵、上手い絵、と考えがちな気がします。
 しかしこれだけたくさん絵を描くと、「描く」ということに対して研ぎ澄まされていって、なにかが昇華して残ったものがあの、子供から見ればどう見ても落書き、というものになるのだと思います。
 「写実的に描く」だけなら技巧の上手さに過ぎないでしょう。そこになにか思想や情緒、概念というものを盛り込んで初めて「芸術」にまでなるのではないでしょうか。少なくとも感情として、絵を描きたいという欲求はただ単に風景を切り取るだけでは満たすことができませんし、一部の画家にとっては写真と違いがつけられないのかもしれません。絵も写真もなにかの表現手段ですが、絵を描くもののはしくれとして、「写実的に」描くだけではおさまらないものがあるんです。
 そうやって自分の絵心を追求し、昇華した先にピカソのような抽象画にたどりついたり、マグリットのように「写実的なモチーフを組み合わせて非現実的な絵を描く」画家もいると思います。

 トリビアですが・・・。ピカソのフルネームをご存知でしょうか?彼のフルネームはパブロ・ピカソではありません。
 パブロ・ディエゴ・ホセ・サンティアゴ・フランシスコ・デ・パウラ・ファン・ネポムセノ・クリシピン・クリスピニャーノ・デ・ロス・レメディオス・シプリアーノ・デ・ラ・サンテシマ・トリニダッド・ルイス・ピカソ、がフルネームだそうです。彼の父や叔父はじめ先祖や近所の人などの名前がめいっぱい詰め込まれているそうです。
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後期の作品を見るとそう思っちゃいますね。


でもすごくリアルできれいな作品も多いですよ。

ゲルニカは確かに落書きのようでピカソが書いたという事実がなければとても芸術的には見えませんが、それまでの実績があるピカソが書いたからこそ芸術なのだと思います。

もしゲルニカが新人時代の作品だったら認められなかったでしょうね。

しかしゲルニカにも芸術家ならではのセンスを感じます。一般の絵の下手な人が書いたのであればあれほどの迫力はないでしょうね。
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箱根彫刻の森美術館でデッサンを見た事があります。


そのとき「基礎がしっかりできてるから、あれだけ自由な絵が描けるんだなぁ。」と思いました。
驚くほどリアルで上手かったです。
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ブリヂストン美術館で、初期のクロッキーとかデッサンが展示されているのを見ましたが、惚れ惚れするくらいに上手いです。

しばし立ち止まってしまいました。その基礎があってのデフォルメだと思います。
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 「ゲルニカ」など ピカソの有名な絵画は殆どが抽象的なもので 或る面では「子どもの落書き」のようにしか見えません。

実際 こき下ろしている識者もいます。
 しかし 以外に知られていませんが ピカソは若い頃は いわゆる「具象画」もかなり描いていて 写実的表現力もかなりのものです。少なくとも画家としての一般的な水準には達していたとみるべきでしょう。
 シュールレアリズムなどの影響を受け デフォルメを多用した抽象画がピカソの真骨頂のようになりましたが 目まぐるしく変転したピカソの作風の 初期には比較的親しみ易い具象画も描いていたことは 実は わたしもつい近年に知ったことでした。
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滅茶苦茶うまいですよ。



初期の作品とか観た事ないですか?
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