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「血」「乳」「命」「道」「土」といった言葉は、とても大切な、”ち”という、音が含まれています。この「ち」の持つ意味とはなんでしょうか

A 回答 (4件)

古代言語、並びに古神道に見られる上代日本人は、一音に重層構造の意味をもたせることが特徴で「ち」の音と言葉は、森羅万象に宿り世界を巡環して生かす霊的な力を含めた、霊・生命そのものを指しています。

それは人間を含めたあらゆる事物に宿り、=神そのものでもあります。化学的にも血と乳は成分的には同じ体液であり、人間を育み生かしている生命=神と捉えられています。(古代、神道を含めた日本人は、森羅万象全てを神、神の宿りと考え、人間もまた物質的肉体を持つ神と考えていた)。古神道の言霊理論では、チは「ものを養育する力のあるもの」とされています。大地は大いなる地で、植物や穀物を育てる意味であり、チを二つ重ねて「乳」、家族を養い育てる「父」となります。「ツ」は「円らな(つぶら)」と言うように
「丸い」という意味。「土」は丸い地であり、「地球」を指しています。古事記に最初の国土として「おのころ島」という島が記載され、これは淡路島であると考えられていますが、自ずから転がる島(「しま」とは国土・国の概念を本来持っています)という意味があり、日本創世というより地球創生神話であると考えた方が妥当という意見もあります。道に関しては、「ミ」は身・実・美であり、生きるもの、生きているもの(肉体・物質)を指す語です。
ミチとは、生命・ものを育む経路、かつそれ自体が脈打ち生きているものを指しているわけです。血管を流れる血はあたたかく、熱・火を持っています。太陽の日は万物を育む源泉であり、チと「ヒ」は古代においてはほぼ同義の意味と捉えられていました。「ヒ・チが通り、宿り、形を作ったものがミ」というわけです。古代においては、一音にこうした非常に重層かつ深遠な意味がこめられており、漢字の輸入と共に視覚的にわかり易いよう、それぞれの字が使い分けられ今に至っているという経緯があります。
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この回答へのお礼

わかりやすくご説明いただきありがとございます
これで、私の開設している、酒と桜の民族というホームページのこだわりに自信が持てました。ありがとうございました。
http://page.freett.com/saketosakura/

お礼日時:2002/03/22 21:54

 


  「いのち」「つち」「みち」の場合の「ち」は、単独で切り分けることができないと思います。これらは、「いの+ち」、「つ+ち」、「み+ち」ではない可能性が高いです。「乳(ち)」と「血(ち)」はいささか迷います。「乳」と「血」は元々同じものでなかったのか、という気がします。古代音韻で確認すれば、どうであったか分かるかも知れません。
 
  「ち」というのは、古代日本語で、「かみ」同様に、自然に内在する精霊・霊格であると読んだことがあります。「をろち」「みずち」「いかづち」などの「ち」は「かみ」と同じような霊格で、人間がそれに対し、配慮しないと祟って来るような自然の霊的な力であるそうです。「おほかみ(狼)」は、狼が霊的存在だと考えられていたからだと言います。
 
  この意味の霊格としての「ち」については、次のページに考察があります:
  >蛇神神格論
  >http://www2.synapse.ne.jp/akiyoshi/site_d.html
 
  以下のページには、それらしいことが書いてありますが、信憑性が疑わしいです。「霊」「乳」「血」のあいだには何か関係がありそうなのですが、「ち」が、上の「蛇神」のページにあるように、古代の霊格だったということは確かですが、それが「乳」「血」とどう関係していたか、浅学にして聞いたことがありません。
  >神=ことば
  >http://www4.justnet.ne.jp/~hinomoto/ruiji/kotota …
 
  以下のページにも、対談のタイトルとして、「256 ち=乳=血=霊」というのがあるようですが、単なる言葉遊び以上の何か、言語的に根拠ある研究があるのかどうか判明しません。
  >幼児開発センター(EDA)
  >http://www.sony-ef.or.jp/eda/books/ibuka_talk/in …
  
  単なる音の偶然の一致以上の意味があれば、「ち=霊格論」のなかで、取り上げられるはずですが、それは聞いたことがないのです。(「ち=霊格」は、間違いのないところです。言語学者の著書に、そう記されていたので記憶に残っています。また、「みずち」「をろち」「いかづち」などは納得の行く例です)。
  

参考URL:http://www2.synapse.ne.jp/akiyoshi/site_d.html
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 うまく説明文にできませんが、「ち」とは、魂、霊力が宿っている、といった意味です。


 「血」「乳」「命」「土」は、何となく理解していただけると思います。「道」は、歩いていると、誰かに出会うわけで、出会うのが人とは限らず、魔かもしれない。二股に分かれた地点は、出会いの場、つまり、呪力が働く場なのです。これをチマタ(岐、巷)と言います。もっと分かれていれば、ヤチマタ(八衢)。
 他にも、縄文時代から神と畏れられたミズチ(蛟=蛇)、武士の魂とも言われるようになった刀のタチ(太刀)、などがあげられるでしょう。
 
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「ち」という言葉に重点をおいた不思議な小説があります。


おっしゃる「血」「乳」「命」「道」「土」等の言葉を考えるストーリーです。
少し「不思議の国のアリス」のようなロードムービーのような・・・
「し」という言葉が無い国の物語。


サングラスの少女 1979.6 中央公論社 【原作】自切俳人、【翻訳】北山修

答えにはなっていませんが・・・
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