プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

昨年12月に、東京都渋谷区代々木にあるソフト開発会社に、ソフト開発の業務委託契約をしました。この案件の納期は、今年3月でした。6月にようやく納品があったのですが、動作確認が終わっていないうちに、請求書が送られてきて、間違えて決済してしまいました(>_<)

ところが、動作確認してみると、こちらが要求している計算ロジック通りの動きが再現されません。その後、何度も修正のやりとりがありましたが、本来の納期から5ヶ月が過ぎた8月になって、"Crystal Reports"というツールを買う必要があると言い出す始末です。しかし、9月になっても正しく動作しません。

そこで、同社との契約を解除し、同社に支払った金額全額を返金させたいのですが、このようなことは可能でしょうか。

詳しい方からのアドバイスをお願いいたしますm(__)m

A 回答 (6件)

ソフトウェア開発の経験があり、


また、ソフトウェア開発に関する裁判に対応したことがあります。
ソフト開発の中で、この種の事案はもっともよくあるトラブルですが
ご質問者様は怒り心頭、かつ、大変お困りのことだと存じます。

「Crystal Reports」を使用し、「計算ロジック」とありますから、
経理関係のソフトや、請求書、売上伝票等の帳票なのでしょう。
これらの計算ロジックは、それぞれの会社独自の計算を使用していることも多く
本当にしつこいほどの意思疎通がなければ成功しません。

具体的な対応に関しては、契約の内容によって異なりますが、
ソフト開発の場合、実態としてはあまり詳細な契約書を
交わしていない場合もよくあることでしょう。
この種の信頼がアダとなる場合も多く、
ますます感情的にもつれてしまいがちです。

しかし、普通に返還を請求したところで、相手は絶対に応じないでしょう。
悔しいでしょうが、それも当然です。
人件費他、”失敗作”(敢えてこう言いましょう)であっても、
ソフト開発には膨大な費用がかかるものです。

上記の理由からみても、
契約の解除に基づく返還請求の裁判を起こしても、
全額の返金はまず無理だと思われます。
その上、ソフト開発の裁判は大変です。
相手方が圧倒的に技術的には専門家なのですから、
引き受けてくれる弁護士の腕も問われます。
裁判官も和解での解決を求めるでしょう。


そこで、ここはひとつ落ち着いて解決されることをお勧めします。
感情的な問題はおありでしょうが、ご質問者様の本当の望みは
ソフトが思うとおりに動作してくれることではないのでしょうか。

もし、契約を解除して返金してもらっても、
また誰かにソフト開発を依頼せねばなりません。
誰かの作りかけのソフトを続けて開発するのは実はかなり費用がかかります。
なかなか引き受け手がいるとは思いませんし、
業界内の営業マン同士は世界が狭いですから、
そのようないわくつきの仕事はあまり請けたいと思わないでしょう。
当初の予算からあまり超過せず、納得するソフトが納品されれば
多少時間はオーバーしても、裁判にかかる時間等を考慮しても
よほど合理的であると考えます。

そこで、現実的に考えれば、現在依頼しているソフト会社に
納得する動作をするまで修正してもらうことが最善だと考えます。
相手方が全く誠意のない会社ならば無意味ですが、
6月から今までも対応してきたところを見ると、
不具合に対して対応する意思は見られるものと思います。

私が以前に解決したことのある方法としては、
□ご質問者様の会社に常駐させて開発させる
 →すぐに不明点の確認ができます。また、開発する側が業務内容をよく理解できます。
  プレッシャーもありますので、早く終了させるため集中します。

□すぐに連絡できる体制を作る
 →上記のこととも関係しますが、開発中に不明な点があれば、
  すぐに電話ができるとか、週に一度は合同で開議をするなどします。
  ロジックはまとめて一度に説明しても無意味です。

□要望の内容、不具合の内容は必ず書面にする
 →同じことが繰り返されるとストレスになります。
  言った言わないにならないようにします。
  また、A→B→C→Aなどのような修正がないように、
  修正を依頼するときに原因を双方で十分検討します。
  目の前の動作が不完全なことを場当たり的に修正させるのではなく、
  根本的な原因を見極めてから修正します。

□修正の優先度をつける
 →業務に関係する重要な修正がどこなのか、事前に十分に話し合います。
  たとえば、画面の不自然な動きや、帳票の見た目などは、
  一見大きな問題ですが、すぐに修正できることが多いものです。
  現在の不完全な部分をすべて洗い出した後、
  早く対して欲しい部分と、急がない(当面は我慢できる)部分を
  開発会社と御社でランク付けする。

□ご質問者様の会社の業務内容に詳しい社員を対応要員にする
 →かなりの負担になりますが、計算ロジックなどの根幹部分に関して、
  御社の社員が集中的に試験されることをお勧めします。
  日々の業務の中で確認するのではなく、確認のための日にちを取り分けます。
  できれば、業務の上でイレギュラーなパターン表を作成しておきます。

□開発要員は解決まで3ヶ月~6ヶ月(開発規模による)つきっきりで確保する
 →代わりに、御社の対応要員もその間は十分に対応していただく

□修正にかかる人件費は全部ソフト会社持ち。しかし、必要なソフトはお客様持ち。
 →しかし、最初に期限はしっかり話し合い、書面にします。


根本的な問題は、十分に”お互い”が理解していないことが問題なのです。
開発会社は、技術的な問題は専門でも、業務内容は素人です。
開発者もお客様に満足してもらいたいと思い、本当に命を削って開発しています。
ですから、手を抜いて開発しているということは決してありません。
それでも、お客様との意思疎通がうまくいかず、思ったように動作しないと、お客様を苛立たせていまうこともあります。
開発者は製品にはプライドも持っていますから、満足していただけない以上、修正することは厭わないと思います。
しかし、何度やり直しても、「この前言っていたことが違う。。。」ということがあったりすると、
無理難題をわざと押し付けられているような気持ちになることもあります。

成功するプロジェクトでは、必ずといっていいほどお客様が能動的です。
あれだけ説明したから大丈夫だろう。
というお客様の心理は理解できますが、
開発者は思っているよりずっと理解していないものです。

腹立たしい気持ちも、もう信頼できないと思われるお気持ちもよく分かります。
しかし、会社のために最善の方法はなにかを模索されることをお勧めします。
今は大変な思いをされるかもしれませんが、
ソフトが完成すれば、簡便になる業務もあることでしょう。
是非、そのような満足される日が来ることを、
一開発経験者として心より願っています。
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この回答へのお礼

大変丁寧なコメントをありがとうございます。

おっしゃるとおりで、最終的な望みは「ソフトが完成すること」です。

なので、ソフト開発会社「(仮)F社」のプログラマと当社の担当者との意思疎通を改善することをご提案されていらっしゃるわけですね。

言われてみれば、今までの打ち合わせには、F社は営業担当者だけでプログラマが来ることはめったにありません。つまり、打ち合わせに出た営業担当者がプログラマに要件を伝えているという状態でした。その背景としては、F社はプログラマが足りないらしく、本件を担当するプログラマを頻繁に替えていることがあるようです。ここを改善するよう要求するということでしょうか。

また、「クライアントが能動的かどうか」という意味では、画面遷移図、計算ロジック、打ち合わせ議事録、打ち合わせを踏まえた解説図から、さらにはソフトウェアのカバーやアイコンのデザインまで、すべて当社から提供しています。なので、こんなに能動的なクライアントは珍しいぐらいではないでしょうか。

ただ、今までに他のソフト開発会社3社に、本件について概要設計書(画面遷移図と計算ロジック)を開示して相談したところ、いずれの会社にも「4ヶ月の工期でできない仕事ではないのに、10ヶ月かかってもできないのは、F社の技術力を疑う」と指摘されました。さらに、そのうちの1社には、「F社が、グラフ描画のために"Cristal Report"が必要というのは、おかしい。本当の目的は、時間稼ぎではないか。」と指摘される始末です。

なので、F社を諦め、F社の負担で他の会社に作り直してもらいたいと考えています。

大変、心のこもったアドバイス、心より感謝申し上げます。

お礼日時:2006/09/19 11:07

No.5です。

丁寧なお礼をありがとうございます。

状況がより具体的に見えてきたような気がします。
ご質問者様は、確かに大変能動的なお客様ですね。
優秀なクライアントのパターンだと思います。
そして、F社の技術力不足も明白でしょう。


>今までの打ち合わせには、F社は営業担当者だけでプログラマが来ることはめったにありません。
>F社はプログラマが足りないらしく、本件を担当するプログラマを頻繁に替えていることがあるようです。
>ここを改善するよう要求するということでしょうか。

この2点は大変危険なパターンです。
一概には言えませんが、少なくとも私の出会ってきた営業担当者は
ソフト開発に関してはあまり詳しい知識を持っていません。
分かった振りをするのは上手ですが、実は分かっていないということが大半です。
ですから、開発する場合には必ずシステム担当者と
直接お話しされることをお勧めします。
もしかしたら、技術力不足ではなく、営業担当の能力不足の可能性もあります。

また、F社は派遣を主な業務にするような小規模な会社でしょうか?
その場合、要員がくるくる替わるということはありがちですね。
プロジェクトとして統一した製品作りや規約が守られず
個人のスキルに左右されるため、出来が不揃いということはよくあります。
正直、あまりよい業者選定だったとはいえないかもしれません。


他の開発会社に相談しておられ、交渉が折り合うのであれば、
他の会社にお願いすることもよいと思います。
しかし、損害賠償に代えてF社が費用負担して他社に・・・という
条件を飲むとはなかなか思えません。

金額や規模にもよりますが、法的には
瑕疵担保責任とは別に、そこまでの損害賠償義務を負うとはいえないと思います。

また、費用を負担することと、自社の労働力を提供することは
全く意味の違うものであることは、きっとご質問者様の方がお詳しいことでしょう。

さらに、契約の内容によりますが、
アプリケーションは契約の内容になっていても、
プログラム(ソースコード)は開発会社の元に権利が留まっていることがあります。
この場合、他社は元のソースを利用できませんから、すべて作り直しです。

もし、上記のような交渉をされるのであれば、
まずは、F社の担当者(営業とシステムの両方)と会社責任者を呼び出し、
設計書やソースーコードなどの一式をすべて持ってこさせて、
どの程度、内容や状況を理解しているのか話し合ってみてください。

また、次の開発を考えておられる会社に、それらの資料をみせて
見積もりさせてみるのもいいかもしれません。
その席には、次の開発の責任者をも同席させましょう。

後は、交渉次第だと思います。
F社への信頼が失われているのですから、関係改善は難しいでしょうが、
たとえば、システム責任者を御社に常駐させ、
少数精鋭を教育して集中して修正させるとか
人が足りないのであれば、他の信頼できる開発会社の要員を
F社に派遣として使うことを条件とするとか、
柔軟な対応を模索してみて下さい。
相談できるソフト会社があるのでしたら、いろいろ聞かれるとよいと思います。

心より解決をお祈りしております。
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この回答へのお礼

再度の丁寧なアドバイスありがとうございます。

基本的には、F社に「システム責任者の常駐を求め、それがダメなら、F社に損害賠償請求&他社にスイッチ」というアドバイスですね。

どうもそれが最も現実的なようですね。どうもありがとうございますm(__)m

> もしかしたら、技術力不足ではなく、営業担当の能力不足の可能性もあります。

という線には、期待半分諦め半分ですね。

というのは、画面遷移図をご覧いただいた他のソフト開発会社の方から、「VBで開発しているなら、この程度のグラフ描画に"Picture Box"を使うのが定石。"Cristal Reports"を使うというのは、おかしい。」という指摘を受けているためです。

なにしろF社に計算ロジックの説明を求めたら、ソースコード一式を送ってくるほど、F社はいまお手上げ状態ですから(-_-;)

まずは、F社の責任者を「F社にシステム責任者の常駐を求め、それがダメなら、F社に損害賠償請求&他社にスイッチ」という交渉のテーブルに着かせることですね。

F社の社長宛に「契約不履行による損害賠償請求の通告書」を「内容証明郵便」で送りつけて、F社の責任者を動かすところから始めます(-_-;)

心のこもったアドバイスどうもありがとうございましたm(__)m

お礼日時:2006/09/20 17:16

大変お困りのようですね。

しかし、貴社にも、かなりの落ち度があるようですので、全額の返還請求は絶対に無理です。
 理由: 1.検収なしで支払っている。(容認したともとれる)
     2.契約条項にもよる-- 請負ではなく、業務委託のようですね。完成(成功)しなくても支払い義務あり。
     3.損害賠償 -- 瑕疵担保についての損害賠償請求はできます。この責任を不具合部分のプログラム修正のみにするのか、金銭で賠償するのかは、契約条項または話し合いによる。
     4.要求定義・仕様書での合意・確認は、きちんとできていたのか? できていれば、単にプログラム上のバグ。 できていなければ、貴方の落ち度。(合意を書面にしていること)
このように、納品までに幾つものチェックができるはずです。それをやらないで、支払いまでしておいて、全額返還は無理です。しかし、検収テストでも見つからないバグについても、修正依頼はすべきです。それを契約書に盛り込むべきです。今回は、バグ修正と逸失利益の一部請求ということでの話し合いが普通でしょう。今後、業者選定には気をつけましょう。
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この回答へのお礼

コメントありがとうございます。

理由1.については、ご指摘通りです(-_-)
理由2.については、業務委託契約でも、その内容は「検収、納品をもって支払う」という意味の文言があります。でも、支払っちゃったから、検収したことになっちゃうのでしょうね(-_-)

理由3.については、契約上、損害賠償と瑕疵担保は、それぞれ別の条項になっています。瑕疵担保については、「瑕疵については直るまで直し続ける」ということになっていますから、粛々と直させ続けています。損害賠償については、瑕疵に限らず、「片方の会社がもう片方の会社に損害を与えた事象すべてが対象」です。なので、3月納品の約束が守られなかったことによる当社担当者の稼働超過や機会損失なども対象です。この部分は、金銭賠償か、本件のソフト開発会社「(仮)F社」の負担で他社に作り直してもらうということで交渉でしょうか。

理由4.については、概要設計書(画面遷移図と計算ロジック)、打ち合わせの議事録または打ち合わせを踏まえた画面遷移の詳細図まで、当社で作成して提示していますので、当社としてできることは、すべてやっています。当社に落ち度があるとすれば、予算の都合上、詳細設計書なしでの開発を許したことでしょうかね。

いずれにしても、業者選定はいい加減にやってはいけないという教訓ですね(>_<)

お礼日時:2006/09/19 10:42

ソフトウェア業界で働く者です。




ソフトウェアとして欠陥品である、ということであれば、
損害賠償を請求することができます。
恐らく、貴社とソフト開発会社との間で設計仕様書について、
何度もレビューが行なわれていたと思います。
そのレビューが製造工程に反映されていないのは、
明らかに開発者サイドの落ち度です。

契約を解除することについてですが、
具体的にはどのような契約が締結されていたのでしょう?
その契約内容については可能です。
具体的な損害賠償に関する項目があるかと思います。
でも、全額は無理と思いますよ。
貴社も関係する設計工程では問題なかったんですよね?

この回答への補足

コメントありがとうございます。

契約内容は、当社作成の「概要設計書(画面遷移図と計算ロジックを記したもの)」に定めた内容のソフトウェアを開発する「業務委託契約」で、その内容には、製造工程に関する制約はありません。損害賠償、瑕疵担保については、開発会社の責任において行う旨が記されています。

設計工程においては、概要設計書に加えて、その時々の打ち合わせの議事録(Word)または打ち合わせの内容を踏まえた画面遷移図(PowerPoint)を当社側で作成しています。

設計工程での問題として思い当たることは、予算の都合上、詳細設計書なしで開発することを許したことでしょうか。ただ、本件は当社側で「計算ロジック」を規定している、つまり当社側で人を充てることができればExcelで作れてしまうぐらいの代物ですから、「詳細設計書なし」を認めてしまったのですが、これが問題だったのでしょうか。

補足日時:2006/09/19 10:08
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既に決済してしまっているので返金は難しいと思います。


契約の解除も今の状況では意味をなさないと思います。

それより、納期から遅れたことと、不足機能を補うための費用
(他社に委託するための費用や自社内で対応するための費用)を
損害賠償として請求するという方向で検討、交渉されるのがよろしいかと思います。

詳細は不明なため、一度弁護士と相談されてみてはどうでしょうか?
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この回答へのお礼

コメントありがとうございます。

決済してしまっていることが、当社の致命的なミスですから、おっしゃるとおり契約解除は無意味ですね。

やはり弁護士に相談するのがベストでしょうかね。ありがとうございました。

お礼日時:2006/09/19 10:07

契約で求めている仕様をまったく満たししていないのなら契約が履行されていないということで解除、返金は可能でしょうが、ある程度は仕様どおりになっているというのであれば100%の返金はむずかしいかもわかりません。

(交渉次第ですが。)
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この回答へのお礼

コメントありがとうございます。

確かに100%の返金は難しいでしょうね。
実は、今までに他のソフト開発会社3社に、本件について概要設計書(画面遷移図と計算ロジック)を開示して相談したところ、いずれの会社にも本件の開発会社「(仮)F社」の技術力不足を指摘されました。

なので、返金できなくとも、F社の負担で他の会社に作り直してもらいたいところです。

お礼日時:2006/09/19 10:04

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