著作権法について勉強しています。
著作権法第32条の中で、「引用」が「正当な範囲内」で行われることを規定しています。インターネット上で調べてみると、以下のような記述が多くありました。

正当な範囲とは、(1)その著作物のその範囲を引用する「必然性」がある(2)質的にも量的にも、引用先が「主」、引用部分が「従」という関係にある(3)本文と引用部分が明らかに区別できる――という条件を満たすこと、及び出所の明示が必要です。

この正当な範囲の定義は、著作権法の中には見当たらなかったのですが、何かの法律で規定されているのでしょうか。

A 回答 (2件)

1.


(1)から(3)までにあげられている条件については、判例・学説において整理されてきたものです。
ただし、判例においては、(2)主従関係及び(3)明瞭区分性が要件とされており、(1)必然性については主従関係の判断過程において評価されるものとして、独立の要件とはしていません。そういう意味では、「必然性」を要件とするのも必ずしも間違いではありません。
リーディングケースとしては、最高裁昭和55年3月28日第三小法廷判決(パロディ事件第一次上告審判決)があります(ただし旧法に関する判断)。この後の下級審判決においてもこの判断は踏襲されています。
なお、主従関係については、東京高裁昭和60年10月17日判決において、「…引用著作物が全体の中で主体性を保持し、被引用著作物が引用著作物の内容を補足説明し、あるいはその例証、参考資料を提供するなど引用著作物に対し付従的な性質を有しているにすぎないと認められるかどうかを判断して決すべき」とされています。
ただ、主従関係という要件に、引用の必然性や量的な考慮など様々な要素を盛り込みすぎているのではないかという批判もあるところです。
(以上、『著作権判例百選(第三版)』を参考にしました。)

2.
出所の明示については、著作権法第48条第1号に規定されています。これは、「公正な慣行」や「正当な範囲」とは別の義務規定です。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。私は法律について詳しく学んだ経験がないため、現在仕事上で非常に苦労しております。的確かつ簡潔なご説明で、こんな私でも理解することができました。お礼が遅れまして申し訳ありません。

お礼日時:2002/03/30 18:02

 最高裁判所の、判例だと思います。

下記URLを、参照してください。

参考URL:http://gdrama.kyushu-id.ac.jp/Class/ProjectSemin …
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この回答へのお礼

迅速かつ的確なご回答ありがとうございました。まさに私が求めていた根拠となる情報がありました。お礼が遅くなりまして申し訳ありません。

お礼日時:2002/03/30 17:59

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Q著作物からの引用の際の著作権の拘束範囲

  外国語および日本語などの表現方法を解説した書籍があります。たとえば、日本の医学研究者が、英語で専門の研究論文を書く際などに用いる場合があります。

  たとえば、「以上のような症例の場合・・・・と、・・・・と、・・・との検査を総合的に判断し、その結果によっては○○○病の可能性を考える必要がある」ということを表現するする場合、英語では、どのようなEXPRESSIONSが可能か、最適かを示すような書籍、辞典です。


  このような英語表現を、ネイティブの英語論文を参照にして、『表現辞典』などが出版販売されています。

  ここで質問します。

  この場合、引用元の書籍、論文の著作権者の著作権の及ぶ範囲は、どう理解するのが正しいでしょうか。


  「重度の依存症の場合、強制的に入院させて、アルコールの摂取を防ぐ必要がある」というよう文のように、一般的に広く知られている常識、事実のケースについて教えて下さい。そういう一般的事実の記述に関してまで著作件で保護していたら、「ものが言えない、何も書けない」というとになってしまいます。


  一冊の分量の何パーセントまでの記述の引用までは著作権に抵触しない、というような話を聞いたことも以前にあります。

   著作権に関して専門の方に、以上、おたずねします。


   どうぞよろしく御教示下さい。





  

  外国語および日本語などの表現方法を解説した書籍があります。たとえば、日本の医学研究者が、英語で専門の研究論文を書く際などに用いる場合があります。

  たとえば、「以上のような症例の場合・・・・と、・・・・と、・・・との検査を総合的に判断し、その結果によっては○○○病の可能性を考える必要がある」ということを表現するする場合、英語では、どのようなEXPRESSIONSが可能か、最適かを示すような書籍、辞典です。


  このような英語表現を、ネイティブの英語論文を参照にして、『表現辞典』な...続きを読む

Aベストアンサー

> この場合、引用元の書籍、論文の著作権者の著作権の及ぶ範囲は、どう理解するのが正しいでしょうか。
 一般に「著作物性」が認められるのは,思想・感情の創作的表現であり,一般的な文章表現の例を示したにとどまるようなものについては,創作的個性を欠くため著作物とは認められないのが通常です。

> 「重度の依存症の場合、強制的に入院させて、アルコールの摂取を防ぐ必要がある」というよう文のように、一般的に広く知られている常識、事実のケースについて教えて下さい。そういう一般的事実の記述に関してまで著作件で保護していたら、「ものが言えない、何も書けない」というとになってしまいます。
 そのような文章については,上記のとおり著作物性が認められませんので,著作権法による保護は及ばないことになります。
 
> 一冊の分量の何パーセントまでの記述の引用までは著作権に抵触しない、というような話を聞いたことも以前にあります。
 それは単なる俗説であり,法的にはそのような基準はありません。ただし,引用の要件を満たすためには,利用者側が主であり利用される側が従であるという関係が必要であると解されており,引用部分が長いとこの要件を欠くとして著作権法違反となるおそれが高くなりますが,引用部分が短い場合でも,引用に関する他の要件を満たさないために著作権法違反とされる可能性はあります。

> この場合、引用元の書籍、論文の著作権者の著作権の及ぶ範囲は、どう理解するのが正しいでしょうか。
 一般に「著作物性」が認められるのは,思想・感情の創作的表現であり,一般的な文章表現の例を示したにとどまるようなものについては,創作的個性を欠くため著作物とは認められないのが通常です。

> 「重度の依存症の場合、強制的に入院させて、アルコールの摂取を防ぐ必要がある」というよう文のように、一般的に広く知られている常識、事実のケースについて教えて下さい。そういう一般的事実の記述に関し...続きを読む

Qblogにwikipediaを引用したいのですが、著作権法の認める範囲

blogにwikipediaを引用したいのですが、著作権法の認める範囲できる限り短い文言で引用する例を教えてください。


例えばアバターの概要を引用する場合は以下より短くできますか?

アバター 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より
最終更新 2010年6月6日 (日) 15:10 UTC
URL: http://ja.wikipedia.org/

Aベストアンサー

wikipediaは非常に有名で誰もが見ることの出来るサービスですから、

wikipedia内『アバター』より引用

で十分です。
見た人が引用先をわかればいいわけですから。

Q著作権 引用の適用範囲

最近、ドラクエの画像をネットで配信していたということで
逮捕される事件がありましたよね。
そこで思ったんですけど、著作権物を配信する場合でも
引用の場合は配信というかネット上に載せられますよね?
引用の適用範囲はどんなものなんでしょう。
正式にゲーム画面を載せるために引用するとして
自分の思い出と共に紹介するのでは適用されないのでしょうか。
批評と共にならいいのでしょうか。
教えてください。

Aベストアンサー

こちらのURLがお答えになっているかと思います。
「ゲームサイトと著作権」
http://www.gem.hi-ho.ne.jp/hika/essay/works/copylt.htm

上のサイトでもそうなのですが、著作権に関してはケースバイケースなところもありますから、
http://www.cric.or.jp/index.html
こちらに直接問い合わせてみるのもいいと思います。

また、インターネット(ホームページ)というのは、確か平成11年の法改正で新たに問題視された分野です。例えば、引用と同様に著作権者の許可がいらないといわれている「私的利用」はインターネットではまずいこともあるようです。
http://tohoho.wakusei.ne.jp/wwwcopy.htm

参考になれば。

Q【著作権法】引用の適用範囲

会社内部のみで使用する研修資料に、ネット上の「著作権有のデータ」を「引用」できるのでしょうか?
色々調べてみたのですが、難しくてよく理解できませんでした。

専門家の意見をお聞きしたいです。

Aベストアンサー

>> 会社内部のみで使用する研修資料に、ネット上の「著作権有のデータ」を「引用」できるのでしょうか? //

著作権法32条の定める要件を満たすならば、問題ありません。

すなわち、

(1)適法に公表された著作物であること
(2)公正な慣行に合致すること
(3)目的上正当な範囲内で行われること
(4)適切な方法により出所を明示すること(48条1項1号)

です。このうち、(2)及び(3)に関連して、判例は、

(a)表現形式上、引用する側と、される側とが、明瞭に区別できること
(b)前者が主、後者が従たる関係にあること
(c)著作者人格権を侵害しないこと

が必要であるとしています。

(a)は、たとえば、被引用部分について字下げをするとか、括弧でくくるとか、枠で囲むとかいった方法で、自身の著作部分と明確に区別できる状態にすることを意味します。

(b)は、一般的に、質的、量的な両面から検討されるべきものと解されています。すなわち、被引用部分が主体となるような態様は認められず、自己の著作部分が主体で、被引用部分はその参照にとどまるべきということです。

(c)は、主に同一性保持権(20条)との関係が問題で、基本的にいっさいの改変、切除が認められません。たとえば文章の場合、意味内容が同じでも、句読点の位置を変えたり、誤字脱字を勝手に訂正してはいけません。ただし、長文を引用する場合に中略したり、写真やイラストの一部分のみを切り出したりすることは、一般に問題ないと解されます(切り出すことによって著作者の意図した表現を逸脱する場合は、侵害となり得る)。

また、(3)との関係で、原則として引用できる分量は一部分のみに限られ、例外的に、詩、短歌、俳句など全部を用いなければ意味がない場合に限って全部員用が認められると解されています。

>> 会社内部のみで使用する研修資料に、ネット上の「著作権有のデータ」を「引用」できるのでしょうか? //

著作権法32条の定める要件を満たすならば、問題ありません。

すなわち、

(1)適法に公表された著作物であること
(2)公正な慣行に合致すること
(3)目的上正当な範囲内で行われること
(4)適切な方法により出所を明示すること(48条1項1号)

です。このうち、(2)及び(3)に関連して、判例は、

(a)表現形式上、引用する側と、される側とが、明瞭に区別できること
(b)前者が主、後者が従たる...続きを読む

Q著作権を侵害した著作物に著作権はあるか。

 題の通りです。例えば「月刊あはは」に書いてあった文章を「週刊いひひ」が無断で一ページ掲載した場合、「週刊いひひ」には、著作権は存在するのですか?(無断で掲載したページ以外についても)あとその「週刊いひひ」が無断で掲載した一ページを「日刊うふふ」が無断で掲載した場合どうなるのでしょうか?また「週刊いひひ」が無断で掲載した以外のページを「秒刊えへへ」が無断で掲載した場合はそうなるのでしょうか?
※ここに登場する名前はフィクションです。
 あと、DVDコピーのやり方などを書いている、間接的に著作権を侵害している著作物にも著作権はあるのでしょうか?

Aベストアンサー

 著作権が発生する要件は創作されたものとみなされることです。複製された著作物は創作によって制作されてはいませんから、著作権がありません。何社が次々に出版しても著作権は原作者にしかないことになります。
 しかし、難しいのはその1ページが引用に過ぎなかったり、まったくそのままではなく、パロディやニュース記事として創作されている場合です。そういったものを二次的著作物とよび二次的著作者としての著作権上の権利が発生します。そして、著作権法28条には著作物から派生的に作られた二次的著作物にも原著作者の権利が及ぶとされていることから、二次著作物には複数の権利が重畳して存在していることになります。
そこで、「月間あはは」は某教祖のスキャンダルをすっぱ抜いた。「月間いひひ」は「月間あはは」の写真と記事を引用して攻撃の火の手をあげた。「月間うふふ」は「月間いひひ」には承諾を得たが「月間あはは」には承諾を得ることもなく記事を掲載した。とすると「月間うふふ」は「月間あはは」から訴えられる可能性があることになります。


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