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教育ニ関スル勅語(教育勅語) は明治23(1890)年10月30日に発布され、昭和23(1948)年国会で排除・失効確認を決議されたことを知りました。
日本国民として当たり前のこと、当然のことしか書かれていないのに国会は何故、排除・失効確認を決議したのか…戦後の教育はこの辺りから崩れていったように思いますが、その背景を知りたく思います。
参考になるサイトなど教えていただければありがたいです。

A 回答 (2件)

失効の決議をされた昭和23年はすでに「日本国憲法」「教育基本法」「学校教育法」が施行されていました。


その時に問題になったのは四点です。
1.「我カ皇祖皇宗國ヲ肇ムルコト宏遠ニ」の部分は神が国を作ったという神道的な考えなのではないか。(皇祖は天皇家の先祖という意味であり、神武天皇や天照大神を含むと一般にみなされている)
2.「臣民」という言葉が出てくるが、天皇の臣民という考えを押しつけるものではないか。(確かに、大日本帝国憲法からすると、当時の日本国民は天皇の臣民であったが)
3.「一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壤無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ」の部分は、戦争が起こったら兵隊に行って戦い、皇国の繁栄に尽くすべきだと教え込んでいるのではないか。
4.教育勅語は「天皇崇拝の儀式」と結びつけて使われてきた過去があるので、問題ではないか。
上記四点は
http://kan-chan.stbbs.net/docs/chokugo.html
からの引用です。
特に問題になったのは最後の4.で教育勅語は「御真影」(天皇のお写真)とともに「奉安殿」に安置して、その取り扱いなどを通じて神格化されていたことが、連合国軍最高司令官総司令部 (GHQ/SCAP) などによって問題視されました。
一方、西園寺公望(最後の元勲)は「教育勅語が余りにも国家中心主義に偏り過ぎて『国際社会における日本臣民(国民)の役割』などに触れていない」と別な意味で問題視していましたが、このことは自分個人としては同意できます。

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%99%E8%82%B2% …
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2カ所訂正します。


神格化→神聖化
最後の元勲→最後の元老
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この回答へのお礼

早々に的確なる回答をいただき痛み入ります。
昔から「ケチと鳥もちは何処にでもくっ付く」と言われますが、背景を読んでいるとそんな気がしてなりません。
最近の殺人事件や忌まわしい事件を耳にするたびに幼い頃からこの教育勅語の思想を学んでいれば…と思います。
私達が子育てをする時に子供に最低限教えなければならないことしか書かれていないと思います。
良く理解できました。有難うございました。

お礼日時:2006/09/25 10:51

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