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アフリカの馬というとシマウマが有名ですが、
野生の馬っているのでしょうか?
シマウマがいるからいると思うのですが、
映像で見たことがありません。
絶滅してしまったのでしょうか?

よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

 今日、純粋な意味での「野生馬」は、アフリカはおろかこの地球上に一頭も存在しません。

すべて人の手により絶滅しました。
 野生馬と思われてるムスタング、日本の都井岬の馬、ポーランドのターパンなどなど全て、もともと飼われていた馬が野生化したものです。
 ですからアフリカにもいません。たまに家畜の馬が逃げ出すことはあるようですが生き延びて群れを作り繁殖に至って野生馬となったこともないようです。アフリカにはすでにシマウマなど多くの競争相手がいるし大型の捕食者もおり、少数では生き延びることが極めて困難です。

 野生馬の話を少々。
 モウコノウマ(英名:Przewalski's Horse、あるいはAsian Wild Horse、モンゴル名:Taki)が現存する最後の野生馬と呼ばれる馬です。が、1879年にPrzewalskiが"発見"した時点ですでにごく少数となっていました。これも1900年代はじめに数頭の群れの目撃例を残して以降姿が観察されず、レッドリストには現在、絶滅種として記載されています。
http://www.iucn.org/themes/ssc/sgs/equid/PHorse. …
>Przewalski's horse were recently extinct in the wild,
>but have been reintroduced.
従って今見ることのできるモウコノウマは動物園か、ヨーロッパからアジアにかけての保護区で飼育されている千頭あまりのみです。
 家畜の馬の原種ではないかと言われるターパンも野生馬と呼ばれる馬です。野生の個体としては1870年代に最後の一頭が死にましたがその交雑種は残っており、クロスブリードによる種の復活計画があります。

 かつてはアフリカにも野生馬と呼べる馬が生息していました。ほとんどは北アフリカの沿岸部にいたようですが、このあたりはエジプトやギリシャ・ローマに近かったため人の活動の影響を受け、記録では数千年前に野生の群れは姿を消しました。残りは家畜になったか、肉を目的に狩られたものと思われます。
 ただ、ロバはアフリカ以外にもヨーロッパ、中近東からアジアにかけて野生の群れが存在しています。ロバではだめですか。


 以前「サイの視力が低いのはどうして?」というご質問をされていらっしゃいましたね。
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=2383798
補足を拝見しましたが、質問が締め切られていたため、蛇足ながらここで述べさせて頂きたいと思います。今回も内容としては不十分なままなのですが…。

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1.どうして夜行性なの?
 天敵がいないのならば、昼に行動したほうが有利では。
→A.1の回答が不十分なままお目にかけ、申し訳ありません。
 そのような疑問をもたれるだろうと思いましたが、私はなぜ、サイが夜行性なのか存じません。ただ、哺乳類のほとんどは夜行性です。これは哺乳類の起源と関係があるものと思われます。
 すでに発展して大型化していた恐竜に捕食されないよう、初期の哺乳類は小型で夜行性だったと考えられています。なぜサイが夜行性かというと、哺乳類が夜行性のまま進化したためではないかと思います。

 視細胞には5種類あります。桿体1種類と、錐体4種類です。錐体は色を識別するため、それぞれの光の波長に合わせて4種類です。
 大まかには、種が誕生してからずっと昼行性であった種は4種類すべて持っています。爬虫類、鳥類、両生類の一部です。(もちろん深海に生息する魚や、フクロウのような生き物は別です。また多くの昆虫も紫外線を捉えますが、視細胞の種類が違うためにその他の類とは別から派生した視細胞だと考えられています。が、チョウなどが紫外線で雌雄を見分けている話はご存知かと思います。ちなみに一部の生き物は、一種類の視細胞をさらに分化させて6種類の視細胞をもつものもいます。サケなどがそう目される生き物です。)

 話がそれていますが、哺乳類は夜行性の時期が長かったため、徐々に錐体細胞を失いました。霊長類のごく一部を除くと2種類のみしか持っていません。ちなみに人間の男性の色覚異常も、以前2種類しか錐体を持っていなかったことの名残です。
 つまりもともと哺乳類はあまり目が良い生き物ではありません。人間は自分たちのことを目が良い、と思っていますが、生物全体で見渡すとそうでもありません。
 哺乳類が生まれつき夜行性に適応しているとなると、昼行性に移行するには一度失った視細胞を取り戻す、大がかりな変化が必要です。一方、サイ類は更新世に全盛期を迎えた生き物です。すでにその段階で巨大化しており、体が鎧に覆われて目を進化させる必要がなかったのではないかと思います。当時のサイ類の聴覚や嗅覚がどれほどだったかわかりませんが、化石から見るに現在と同じく優れていた可能性は高いですし、また同じく優れていて夜行動するのに有利となれば昼行性に移行する特別な理由が見当たりません。
 「昼に行動したほうが有利」とは、視力に頼り、視力が落ちる夜は樹上に逃れるサルの子孫である人間の発想であって、平原にすむサイから見れば捕食動物が行動する夜に視力を失うことは、不利益でしかないかもしれません。
 いずれにせよ視細胞を発達させれば嗅覚・聴覚が鈍くなったでしょう。

 進化と視細胞については、下記の参考URLなどをよろしければご覧ください。
http://akaitori.hp.infoseek.co.jp/me.htm
http://www.asahi-net.or.jp/~hi2h-ikd/biology/evo …

2.サイに眼鏡をかけると見えるようになるのか?
→可能性はほとんとありません。
 人間の近視はご存知のように、網膜の手前に焦点を合わせてしまう屈折異常が原因ですが、サイの場合、「鮮明に物を見る視細胞」そのものを他の動物ほど持たないことが近視の理由です。
 ですから少なくとも、現在人間が使用するのと同じ眼鏡をサイのためにあつらえても、おそらく見えるようにはなりません。

3.ゾウに比べて絶滅の危険度が高いのはなぜ?
 ゾウも象牙がねらわれています。
 群れを作らないから、絶対数が少ないのでしょうか?
→群れを作らないことと絶対数はおそらく関係ありません。群れを作っても作らなくても、食料や生息環境がなければ絶対数は低く押さえられます。
 ただ、もともとの絶対数はそもそもゾウに比べると少なかったようです。
 現存するアフリカゾウは60万頭ほど、1900年より前には一千万頭以上いたと見積もられています。特に銃火器の発達した17、18世紀に象牙の輸出が急増していることから、それ以前にはさらに多くのゾウが生息していた可能性があります。ゾウ狩りの歴史は古く、少なくとも8世紀以前にはもっと広い地域でゾウが見られました。ですから、ゾウのもともとの数はサイに比べると桁外れに多かったようです。
 一方、サイは19世紀でもゾウの10分の1ほどの、100万頭ほどであったと考えられています。もちろんそれ以前からハンティングの対象になっていましたが、それでもゾウのように数千万頭もいたわけではありません。サイという生き物の全盛期自体が一千万年ほど前だったようです。
 ただ、ゾウは過去100年間で95%、サイは1990年までのの約20年間で95%減ったわけですが、同じ95%減でも残りが50万頭いるのとわずか数千頭しか残っていないのでは生き物の場合、増え方が違います。これも絶滅の危機がゾウより高く続く理由のひとつかもしれません。
 アフリカゾウに話を絞りましたがしかし、アフリカ以外のゾウはアフリカ以外のサイと同じぐらいの数しかおらず、あるいはすでに絶滅してしまい、同じぐらい絶滅の危険度は高いです。

4.どうして群れを作らないの?
 草食動物は群れを作ることで自分たちを守ります。
→群れを作らない植物食性動物もいます。レイヨウの仲間やある種のウサギなどのように、サイに比べたらはるかに天敵が多く、鎧も持っていないにも関わらず、群れを作らず単独生活するものもいます。オスは単独生活で縄張りを持ち、メスは親子など少数の群れ、といった生態の草食獣は、森林にすむものに多く見られます。木々が繁るため、隠れる場所に困らないからではないかと思います。
 森林というと日本人のイメージは屋久島の森のようなものではないかと思いますのでサイが森林に住むというとぴんとこないかもしれませんし、実際屋久島よりは丈が低く開けていますが、インドサイやジャワサイなどの生息地は木が多く、湿原の混じった藪から森と呼べる場所です。クロサイもサバンナの中では丈の高い、灌木の多い地域に生息しています。ちなみにアフリカのサバンナにすむシロサイは数頭から最大20頭ほどの群れを作っていることが観察されています。
 どちらにしてもサイは大規模な群れを作るかわりに鎧をもつことで身を守る術としています。
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長文になりましたことをお詫びします。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
とても勉強になりました。
動物にお詳しそうなので再度質問させていただきます。
ウマについてですが、
野生馬がいないとなると、
じゃあ、どうしてシマウマがいるの?と疑問に思いました。
野生馬が絶滅して、シマウマが絶滅しない理由がありそうです。
また、シマウマを家畜化しなかった理由も知りたいところです。
おそらく性格が荒いとかいう理由なのでしょうけど、
狼や猪を家畜化しているわけですから、その気になればできるはずです。
野生馬を先に家畜化してしまったからでしょうか?
アフリカ人にとって馬は足代わりとなり、とても有益だと思います。
アフリカ人に乗馬文化がないのでしょうか?
狩にも便利なのですが。

サイについて。
TV映像を見る限り、昼でも活発に動いているように思います。
準夜行性とでも呼べばよいのでしょうか。
ゾウのように移動する必要がないので、夜行性のまま留まったのかもしれません。
大移動する動物で夜行性のものっていますか?
また移動するが故に群れを作る必要があり、個体数が多くなる傾向があるのかもしれません。
生活場所に森を選んだことが、進化に強い影響を及ぼしているように思いました。

お礼日時:2006/10/12 16:39

「ウマ(Equus caballus)」の野生種は存在していません


すべて家畜種です。
「モウコウマ(Equus przewalskii)」は種としては野生種ではありますが、飼育下にあるものしか生存していません。

現在「野生馬」とよばれているものは、野生化した家畜種で、
言ってみれば「ノラウマ」とでも呼ぶべき存在です。
ヤマネコとノラネコ、オオカミとノライヌほどに違う、いっていいでしょう。

現在の家畜種のウマのルーツのひとつが、アラビア半島から北アフリカ(エジプト)に導入されたバーバリー馬だといわれているようです。
これが野生化する機会はあっただろうとは思いますが、現在ではいわゆる野生馬は残っていないようです
おそらく、環境圧の高く残存できなかったのでしょう。
(ニッチを競合する他種が多い、捕食者が多い、北部アフリカの砂漠化)
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アフリカでは野生馬の骨が見つかったという資料はありますが、現在は棲息していないようですね。

アメリカにはムスタングと称するのがいたのですが、これも絶滅してますよね。中国の奥地にも家畜が野生化した馬がいるそうで、これは日本の都井岬にもいますがこれも野生化した家畜ですよね。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2006/10/12 16:09

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