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外国の教科書で日本の歴史を紹介していたのですが、豊臣秀吉の手の指が6本描かれていて、『(日本の)歴史にそうとう詳しい人が描いたと思われる』という日本人の注釈が載っていたのですが、秀吉にはそういう伝説があるのでしょうか?
私自身、大学で日本史(近世ではありませんが)を学んだのですが、そういう話は聞いたことが無かったのですが・・。

もし、ご存知の方がいらっしゃいましたら、その意味(稀有な人間だと畏怖した。成上がった秀吉を蔑んだ。欠損に基づいた天才の証明。徳川幕府の歴史改ざん。などが考えられると思います)も教えていただけるとありがたいです。

あくまで歴史的な話ですので伝説でかまいません(実際にどうであったかは問題ではありません)。

また、気をつけたつもりですが、文の中に差別的な言葉が含まれていましたら、申し訳ありません。ご面倒ですが、ウェブマスター様削除してくださってけっこうです。

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A 回答 (3件)

生物の研究者で歴史好きなnoribou11です。


すでに回答があったのですが両方のURLが共通だったし、
なによりも、斉藤先生を知っている。というより、
同じ研究所に在籍してたんで、飲み会とか勉強会でこの話題が出たこともありました。
う~ん、世間って狭いですね。

そこからの引用も含めて回答します。

6本指というのは遺伝学では「多指症」といいます。
どちらかというとアフリカやヨーロッパに例が多いんですが
アジアでもフィリピンなどは比較的多いといえます。まあ、めずらしい現象では
ありますが、それでも1000人に1人くらいの割合ですから、日本人でも
数千人に1人はいると思われます。ということは戦国時代でも数万人は
多指症だったと思われます。ただ、現代でも戦国時代においても多指症は
幼い頃に切断して5本指とするのが一般的です。

外国の教科書ですが、これはルイス・フロイスの「日本史」豊臣秀吉編ですね。
フロイスの日本史といえば、安土城がどうだったとか、堺の街はどうだったとか
日本の歴史教科書でもおなじみですね。

「彼は身長が低く、また醜悪な容貌の持主で、片手には六本の指があった。
眼がとび出ており、支那人のように鬚が少なかった。男児にも女児にも恵まれず、
抜け目なき策略家であった、、、」

そこにあった日本人の注釈は、だれであろう現在の大河ドラマの主人公・前田利家です。
利家の談話集である「国祖遺言」では

「、、、上様ほとの御人成か御若キ時六ツゆひを御きりすて候ハん事にて
候ヲ左なく事ニ候信長公大こう様ヲ異名に六ツめかなと、、、」

とあります。意味は「上様ほどのお人なら、若いときに6本目の指をお切りなれば
よかったのに、そうされないので信長公は「六ツめ」と異名されていた」という感じ。
これよりも上文に「右之手」とあるので、秀吉は右手の指が6本だったのでしょう。

フロイスの意見は私怨が混じっているという説もありますが、
こんなところで嘘をついても意味はないし、そもそも6本指が陰口には当らないので
醜悪な容貌とか身長が低いとかは定かではありませんが、6本指に関しては
フロイスの秀吉像は的外れではないでしょう。

ここから私の推測ですが、当時、多指症の指を切り落とすのはある程度の身分から
だった可能性もあります。利家が「御若キ時六ツゆひを御きりすて候ハん事」と
言っているということは「自分の意志で切らなかった」ということですよね。
多指症を切り落とすのであれば物心がつく前が普通なので、幼いときに
切断していないということは母親が意図的に残したのか、農民にはそういう慣習が
なかったかということになります。

元々、農民出身の秀吉にとっては6本目は問題なかったのが、武士になったので
珍しい存在になった。だから、利家は「武士になったときに切ってしまえばよかったのに」
と考えたのかもしれません。秀吉にとっても6本目の指は農民出身である証となって
しまうためにタブー視されていた。まあ、秀吉の母親はちょっと変わった人というのが
通説なので、あえて残したという可能性もありますが。

ちなみにフィリピンにおいては多指症の人を「神の使い」と呼んでいるそうです。
秀吉といえばルソン好き。もしかしたらルソン出身の商人に誉められたのが
原因かもしれません。

6本指が天才の証しというわけではありませんが身体になにかしらの特異性を
もった人間は常に奇異の目で見られることがあります。しかし、こういったことが
逆、反骨精神を生み、大人物になることも珍しくありません。
野口秀世もそうですよね。

この回答への補足

皆さんありがとうございました。
ちょっと「えっ?」っと思うようなことだったのと、誰にでも聞ける話ではないので、こういう場を借りて長年の疑問が氷解したのは本当に嬉しいです。
今回の表題ははっきりした文献が残っているにもかかわらず、風説や伝説になっていないのが不思議です。時代が新し過ぎて伝説が入り込む余地がないのかもしれません。あるいは秀吉が庶民のヒーロー(自己投影させる意味で)であるためには、異相ではいけないのかも知れません。

本当にありがとうございました。こういう博識な方々がいらっしゃると、日本も捨てたもんじゃないな。と思います。

補足日時:2002/04/06 04:41
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この回答へのお礼

ていねいな解答ありがとうございます。
斉藤先生のように専門分野以外の(マンガまで)ご存知の方がいらっしゃるとは驚きです。
ふと、秀吉に子供ができなかったのと(信長の姪である、淀君にだけ出来たのは策略ぽくはないですか)、なにか関係あるのか?とも考えましたが、考えすぎだろうと思います。生殖機能とは遠い感じですので。

面白い話をありがとうございました。

お礼日時:2002/04/05 18:11

手や足の指の数が多い先天異常は、医学的には“多指症”と呼ばれるもので、およそ1000人に一人程度の割合で存在すると言われています。



さて、本題の秀吉に関してですが、
ポルトガルの宣教師・フロイスの残した歴史書の中に、秀吉の容姿について「六本の指があった。」との記述があるそうです。
また、前田利家の「国祖遺言」の中にも、「秀吉ほどの人なのに、幼いころに指を切り落とさなかったので、信長に“六ツめ”と言われていた。」との記述もあるようです。

これだけで真偽の判断は難しいかもしれませんが、少なくとも、歴史的にはまったく根拠のないことではないようです。

以下のURLに、その辺のいきさつが載っていました。
http://sayer.lab.nig.ac.jp/~saitou/japanese/saye …
このページを「秀吉」で検索すると、この件についての内容が見つかります。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
アウトサイダーであるフロイスと、長年の親しい同僚の前田利家の言葉では、他の人の出る幕はありませんね。
秀吉は現代では農民のせがれから最高位まで登りつめたヒーローですが(大河ドラマで秀吉モノは視聴率が上がる)、徳川幕府や戦前日本の評価は聞いたことがないので、もしかしてこのことが何かの情報操作か?と思ったのですが、そういうことではないと思いました。

お礼日時:2002/04/05 17:53

その話は私も聞いたことがあります。

フロイスが書いているようです。

  秀吉 指 6本 フロイス

というキーワードを使ってGoogleあたりで検索するといくつかそれらしい記述がヒットしますよ。参考URLの7/7/01のところを見てみてください。

参考URL:http://sayer.lab.nig.ac.jp/~saitou/japanese/saye …
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この回答へのお礼

さっそくの回答ありがとうございました。
フロイスの記述からとは驚きです。逆に信憑性が高いと思います。
権力の情報操作とか神格化するための・・・。は私の深読みみたいです。
平将門とかヒトラーみたいなものかな。と思ったんですね。
あるいは現代のメディアのNGワードとか・・。
ご紹介のURLはとてもおもしろく読ませていただきました。
ありがとうございました。

お礼日時:2002/04/05 17:39

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