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以前、この掲示板で「親水基」「疎水基」というのを教えてもらった者です。
そもそも基というのは何なのか分からなかったので、自分でも調べてみたのですが、官能基などのひとまとまりの原子団ということしか分かりませんでした。原子の塊なら分子と一緒ではないかと考えたのですがどうやら違うようです。
基というのはどんな物質にも存在するのですか?またもし「ひとまとまりの原子団」というのよりわかりやすく説明できる方がいらっしゃれば教えてくださるとありがたいです。よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

原子の固まりが分子と一緒というのはわからなくはないですが、微妙に違います。


たとえば人間で言うと、分子が人間だとすると、原子が細胞といえるでしょう。一つ一つが集まって人間を構成しています。で、基は手とか足とか器官だと考えてください。
つまり細胞(原子)が集まった状態ですが、それだけでは人間(分子)とよべないのです。

基が完結した状態になって初めて分子になります。
たとえば-COOH(カルボキシル基)がCH3-(メチル基)で酢酸(CH3COOH)という分子が成り立っているというような感じです。お分かりでしょうか?
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この回答へのお礼

分子との違いを分かりやすい比喩で説明してくださりありがとうございました。参考になりました。

お礼日時:2006/10/25 19:47

No.1さんが上手い説明をされています。


化学用語としては、”基”というのは、分子の一部のきれっぱしのようなものです。メチル基ならCH3-で炭素の腕が一本余っていますね。カルボキシル基なら-COOHで、やはり炭素の腕が一本余っています。ヒドロキシ基なら-OHで、この場合は酸素の腕が余っています。このように、”基”だけでは宙ぶらりんで、原子以上分子未満のような状態です。
これらを組み合わせることで分子となり、分子が寄り集まっていくことで、我々の体を含め世の中の物質が形成されていきます。
ひとまとまりの原子団といったのでは、厳密に考えると、分子も入ってしまいますね。
官能基と言った場合、”基”を分子に組み込むことで、特有の機能が発揮されます。No.1さんの例え話をお借りすれば、人間が銃を装備すれば戦闘力が上がります。”銃”という”官能基”は、人間に組み込むことで戦う力を高めるわけです。

最初に書いたように、基というのは分子の一部のきれっぱしのようなものです。
例えば
CH3(CH2)11COOHという長鎖カルボン酸があった場合、
CH3(CH2)11というながーいアルキル基は”n-ドデシル基”と呼ばれます。
ですから、どんな分子でも、ある結合ですぱっときれば、二つの基に分解できることになります。もっとも、あまりに複雑な構造になったり、でかすぎたりすると、単純に~基と呼べなくなってしまいます。
極端な話をすれば、タンパク質をあるペプチド結合ですぱっと二つに割ったとして、両者を~基と呼びはしないということです。
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この回答へのお礼

「原子以上分子未満」ですか。分かりました。丁寧な説明ありがとうございました。参考になりました。

お礼日時:2006/10/25 19:48

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