No.3ベストアンサー
- 回答日時:
東洋医学については二十数年ほど真剣に取り組んでいます。
漢方薬は長期間飲み続けるもので,慢性病に適している‥
こう考えられている方は非常に多いですネ。
2000年も前に漢方薬は使われていました。当時も急性病もあれば慢性病もあったのです。
そして,頓服として用いる,一回飲むだけで非常に効くものもあれば,数ヶ月に渡り長期間服用するものまであるのですヨ。
西洋医学的思考では漢方薬を理解することはできません。
西洋医学という「新しい」理論だけで漢方薬を理解しようとすると必ず行き詰まります。
西洋薬は抗生物質などの一部のものを除き,対症療法的なものがほとんどと言ってよいでしょう。そして,その組み合わせも基本的に薬効の足し算となっています(勿論,相加効果,相乗効果,拮抗‥といった相互作用はありますが)。
一方,漢方薬はごく一部の単独生薬を用いる処方を除き,複数の生薬が及ぼしあうバランスの上になりたっています。化石や石膏のような,ほとんど水に溶けない成分が配合されていることを成分面だけで西洋医学的に考えても結論はでません。漢方薬は成分の引き算ということも非常に重視していると言えます。
漢方(東洋医学)の一部をなしているのが,西洋医学であると言ってもよいでしょう。一部から全体を説明できないけれども,全体からは一部を説明できますから。
こう書くと,科学的ではないとお怒りになる方も多いということは知っています。けれども,わずか200年ほどの歴史しか持たない西洋医学から2000年の臨床経験を持つ漢方薬,或いは,更に1000年以上の臨床経験を持つアーユルベーダ等のことを証明できなくても当然なのかも知れません。科学がまだ,漢方を究明できるほど発達していないのですネ。
西洋薬は症状を見ます。それも,総合的な症状よりも,多くの場合は端的な個々の症状を見ます。そして,それらに対応します。解熱鎮痛剤と抗炎症剤と気管支拡張薬を合わせれば万人に効果がある風邪薬になるといった考えです。
一方,漢方薬では総合的に患者を診ます。ですから,風邪引きであっても癌であっても,同じ薬が応用できる場合もあるのですヨ。
漢方薬の成分については‥科学的に分析できる成分は沢山ありますが,西洋医学的に考えると薬効を示すレベルに到底足りないようなものが多いのです。
これは,環境ホルモンと同じような効果を示しているのではないかと個人的に考えています。薬効量に遥かに及ばない微量成分が体のホルモンバランスまでに影響を与え,バランスが崩れた状態を復旧するということも考えられるのではないかという仮説を持っています(こんな場で公開してしまっていいのでしょうか‥)。
この件については長時間の講演で話すようなテーマですので,ここに書ききれません‥。
以上kawakawaでした
貴重なご意見、ありがとうございます。
漢方薬を勧めてくれた私の友人は「西洋医学」について、否定的なことも言ったりします。
kawakawaさんのおっしゃるようなことも聞きました。
私の意見ですが、「西洋医学」であろうと「東洋医学」であろうと、いいものはいい!効くものは効く!なんですよね。
科学的な分析も、できるものはしていただいたらいいけれど、全部理屈で固める必要があるのか・・・とも思います。
この話題以外でも、全て理論で固めようとしたら必ずどこかに矛盾が出てくるような気がするんです。
私的には、西洋医学も東洋医学もお互いいいところは吸収し合って行けばいいのにと思います。
ありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
こんばんわ。
回答には、なっていませんが、私は「、風邪?やばい!」てなときに、
葛根湯を飲み、暖かくして寝ます。そうすると、けっこうきくんですよね。
葛根湯は、常備薬として、おいていますが、
成分なんかは、しりません。NO2の方の、おっしゃるように、摩訶不思議
という感じで、飲んでいます。私は、けっこう、好きですよ。
回答ありがとうございます。
今回、漢方薬を買ったお店で、「今度は風邪の引きはじめにこれを飲んでね」と葛根湯をプレゼントしてくださいました。
今度は風邪かな・・・と思った時にはbaziruさんの方法でこれを試してみようと思います。
摩訶不思議だけど効く・・・それもアリなんじゃないかなぁと私は思います。
ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
私も一時、漢方薬は体質を改善するものであって、対症療法ではなく、根本療法だと思い込んでいたことがありますが、漢方薬にも症状を止めるだけの対症療法的なものがけっこうあるんじゃないかと最近感じています。
たしかに何ヶ月も飲まないと効果が出ないように言われているものもあるようですが、たとえば咳止めに用いる漢方薬に配合されている麻黄にはエフェドリンが存在していたり、結局成分で考えると西洋薬と変わらないのでは? という気がします。
西洋薬でも元々は植物の成分で、それを抽出、精製したものという薬剤はたくさんあります。マラリアの特効薬キニーネ、鎮痛薬であるモルヒネ、等々。
なんとなく漢方薬には摩訶不思議な作用がありそうな気がしがちですが、それではサイエンスではないですよね。おまじないと同じレベルの話に騙されないようにしないなぁと感じています。
有効成分の本体がよくわからないのに効果が認められる漢方薬があるから、なんとなく「わからないけど効く」ようなイメージが漢方薬にできてしまうのだと思いますが、それも成分を人類が突き止めていないだけのことだと思います。
回答ありがとうございます。
そうですよね。
私も最初、「漢方薬」って聞いて、「ほんまに治るんかなぁ・・」と半信半疑でしたが、
お店の方も、「これ、2日間飲めば、風邪なんて治りますよ」って一言。
ほんとに治ったみたいだし、対処療法も否定できないと思います。
ありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
いわゆる「薬」は、「症状をやわらげるもの」です。
一方「漢方薬」は、「体質を改善するもの」です。
ですから、薬の方は、
飲むとすぐ効果が出て症状がやわらぎますが、
効果が切れるとまた症状が出ます。
漢方薬は、
飲んでもすぐ効果が出ず、飲み続ける事で体質を改善し、
病気を治していきます。
よく、風邪をひいたときに、
「薬を飲んで栄養をつけてゆっくり寝ろ」と言いますよね。
それは、まず、薬を飲む事で症状をやわらげます。
で、その症状がやわらいでいる間に、
栄養をつけ、体力を取り戻し、病気を追い出すのです。
人間には「自然治癒力」がありますから、それを引き出してやるのです。
別に、薬が追い出しているわけではありません。
漢方薬は、この自然治癒力を高める、効果があります。
ただ、実際に、
症状が思い場合には、それだけでは打ち勝てませんので、
漢方薬だけでは、回復しない場合もあります。
tomotomodxさんの場合は、
症状が軽かったので、漢方薬だけで回復したのだと思われます。
漢方薬は、実際に病気になる前に飲み続けておいて、
病気にならない体作りをするのが、本来の使い方だと思います。
早速の回答ありがとうございます。
漢方薬は、体質を改善するものなんですか・・・。
知りませんでした。
勉強になりました。
だけど、私の風邪は症状が軽かったわけではないんです。
1週間くらいずっと風邪に苦しめられて、市販の薬を飲みつづけたわけですから。
でも、よく考えたら、そろそろ治る頃だったのかもしれませんね。
偶然漢方薬を飲んで、回復してきたから、漢方薬のおかげだ!と思い込んだのかもしれません。
ありがとうございました。
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