プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

先日知り合いが、風邪を引いたのですがウィルスが脳に入ってしまい、3ヶ月近くも意識不明の重体となりました。また、以前いとこの子どもがやはり脳にバクテリアが入ってしまい、髄膜炎になったことがあります。幸いにも二人とも一命は取り留めましたが、身体に入った微生物について教えて下さい。
胃の中には100兆個もの細菌が居ると言われますし、また、手のひらには500万種にも及ぶ微生物がいると聞いたことがあります。
ウィルスは細胞の中に入れば、何万倍にも増殖するそうですし、バクテリアの増殖速度も、条件が良ければものすごいそうです。
こうした数字からすると、人間の体の中は、あっという間に微生物だらけになりそうですが、そもそも、人間の体の中では、
(1) バクテリアなどは胃などの消化器官の中だけに存在していて、そこから、血管や内臓、またはその隙間などに入る事はないのでしょうか?。または、入られたら、病気になると言うことでしょうか。
(2) 通常、消化器官の中にいる微生物は、そのほとんどが人間にとって無害である、または、共生関係にあると考えて良いのでしょうか。
(3) (2)とは逆に、病原性のバクテリアが胃の中に入った場合、他の膨大な数のバクテリアとの競争関係(?)があり、その中で生き残った物が、悪さをする・と考えて良いのでしょうか。
(4) 肺の中も外界と直接つながっていますが、やはりバクテリアが存在するのでしょうか?
長い質問ですが、よろしくお願い致します。

A 回答 (4件)

(1)常在微生物は正常なヒトや動物の皮膚、粘膜(口腔咽頭部や結腸、膣)の表面に定着しています。


これにはバクテリア・真菌が含まれ、ウイルスと寄生虫は含まれません。
ですので、皮膚にもいますし、口の中にも、鼻の中にもいます。
体内で無菌状態であるといえるのは、髄液・血液(基本的には)ぐらいです。
血液の中で菌が増殖するような状態は敗血症です。
髄液の中で増殖するようと髄膜炎や脳炎になります。
意外と腸内細菌がぽろぽろと出てくることによって、
その結果腹膜内に広がり、多臓器不全を起こし、亡くなると言うこともあります。(免疫力が低下した人など)

(2)腸内菌叢が宿主に及ぼす有益な面としては、
ビタミンや蛋白を合成したり、食物の消化・吸収の補助的な役割を果たします。
さらに常在菌の存在は病原菌感染への抵抗・腸内有害菌への拮抗を果たし、
バリアーとなってそれらの増殖を防止しています。
そのため、例えば抗生物質による治療をすると(過量であったり、強すぎる場合)、
これら正常細菌叢が抑制され、
その結果、毒素産生能をもつClostridiumと呼ばれる菌などの正常ではまれな菌の増殖が起こり、深刻な結腸炎となることがあります。

(3)大抵は胃酸によって数は減りますが、1mlあたり1000以上は残り、
それが腸に行きます。あとは(2)を参考にしてください。

(4)肺の中にもいます。
ただ、肺は酸素の交換を行っているため、
酸素のない状態で増えるような菌はいません。
免疫力が低下している状態では肺炎などを起こします。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

早速のご回答、そして解りやすい説明ありがとうございます。
風邪をひいたとき、良く抗生物質を処方されるのですが、腸の中の常在菌まで殺してしまうのでは?という・疑問を持っていました。そんな疑問まで一気に解決しました。
ありがとうございました。

お礼日時:2002/04/16 22:07

体の中は微生物だらけです。


有害な微生物でも、「発動」要因がなければ、そのまま過ごせますが、何かのきっかけで発症することがあります。
ウィルス原因の病気だけれど、細菌によって症状が出る場合も多いです。(抗生剤は「生物でない」ウィルスには効かないのだけれど、細菌によって起こされる炎症を押さえるために使います。)

ただ、3の回答にありますが、微生物は「細胞」でできていますから、人間の細胞の中に入り込んでいるわけでなく、器官の中で繁殖しています。(血管んも器官です)
ウィルスは、DNAを持っていますが、自己繁殖能力がないので、他の生物の細胞内でDNAを複製させて増殖します。(ウィルスと細菌の違いについての質問があり)

参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=166067
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
「発動要因」と言うのを初めて知りました。

お礼日時:2002/04/16 22:10

ウイルスと細菌は別物ですよ。


ウイルスは細胞よりも小さいです。細菌は細胞とほぼ同じ大きさです。

だから細菌の話とウイルスの話は別のないようです。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
生理的な違いはあっても、細菌もウィルスも小さいので、似たようなもんだと思っていました。

お礼日時:2002/04/16 22:10

こんにちは。

簡単に説明させてもらいます。
(1)mizukiさんのおっしゃる通りバクテリアは何処にでもいますし肺からでも胃からでも腸からでも血液中に入ることがあります。でもご存知のように人間の体は何重もの免疫システム(皮膚-粘膜-酵素-白血球-リンパ球等)に守られているので血液にたどり着くまでに細菌の数は激減します。またたとえ血液の中に入ってもリンパ球と白血球の働きによって骨髄炎になることは健康な人であればほとんどありません。まれに血液中に入った細菌が毒素を作り出してこのために中毒症状になったり炎症を引き起こしたりするのがmizukiさんのいわれる敗血症です。

(2)腸内細菌は100種類類以上いますがすべてが無害であるわけではありません。例えば、ビフィズス菌が消化を助けたり他の菌の進入を抑えたりする一方、大腸菌は基本的に腸内では無害ですがほかの組織に入った場合感染症を引き起こしたりします。このような悪性の細菌は数多くは存在しないので健康な人であればこの善悪の均衡が取れているために全く問題はありません。この均衡が変わったときには悪い細菌が繁殖し良い細菌が減少するといった菌交代症が起こります。

(3)病原性の細菌が胃に入った場合には、胃は強い酸性に保たれていますので、大抵の細菌は物質交代できなくなり死滅します。人間の体の中の細菌類の割合というのはある程度決まっているものなので特に競争関係があるわけではありません。

(4)肺は最も細菌に犯される可能性が高い臓器です。肺に到達するまでには粘膜と細かい毛があり(気管と気管支)細菌を捕まえているので、大部分は鼻水として外に出されます。が、中には肺まで到達する細菌がいます、その場合多くは白血球によって捕食されます、それでも死なないような特別な細菌はマクロファージやリンパ球のT細胞B細胞の作用によって破壊されます。その他いろいろな免疫機能がありますが興味があったら免疫学の本など読んでみてください。

〔注〕細菌学は専門でないので細菌のことはあまり当てにしないでください。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
大変参考になりました。
テレビなどで、CGを駆使してマクロファージが細菌を補食する場面を見ることがありますが、あれは、血液中に細菌が入った場合のことなのですね。

お礼日時:2002/04/16 22:09

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!