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この二つを測定することによって何が分かるのか、その違いを教えてください(泣)。

vinylanthraceneをこの二つの方法で測定すると、蛍光ではanthraceneの蛍光を見て、IRではvinyl基のバンドを見ました。何でその逆はないのでしょうか。

くだらないかもしれませんが、いろいろと調べても、決定打がなくドツボにはまっています。。
お願いします。

A 回答 (3件)

補足しますが、IRスペクトルは官能基の存在を確かめるのには有効な手段です。

カルボニル基、水酸基など、他の官能基とは異なった位置に際立ったシグナルを示す官能基を発見するのには有力です。
しかし、その一方で、ただのアルキル鎖とかベンゼン環とかの存在証明、および構造決定にはさほど有力ではありません。NO.1にも書いたように、シグナルが重なったり、あまり区別がつかなかったりするからです。

UVスペクトルも以前は構造決定によく用いられました。
特徴ある色を持った化合物なら、ある程度同定できます。
しかし、似たような構造だったり、またぜんぜん違う構造でも同じ領域にたまたま吸収を持ったら、区別は困難になります。

蛍光スペクトルは、NO.1にも書きましたが、そもそも蛍光を強く出す骨格がある程度限られます。蛍光の有無、波長などから、蛍光団の存在を確認できます。蛍光スペクトルのもうひとつの利点は、感度が非常に良いことです。これらの利点を生かして、現在では、細胞内のイメージングなどに応用されています。

最後に、現在の有機化合物(および無機錯体など)の構造決定でもっとも有力な手法は、NMRスペクトルです。
わずかな構造の変化でも、この分光法は鋭敏にキャッチしてくれます。
この手法をさらに発展させたのが、MRIです。
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この回答へのお礼

すごく分かりやすい説明、ありがとうございました!!
NMR今度使います。
もっと、基本的なことを勉強しておかなきゃいけません。

お礼が遅れてすみませんでした。。ありがとうございました。参考になりました。

お礼日時:2006/11/29 13:49

分光分析は全くの素人です。

実験もやった事がありません。
だからお節介な意見のような気がします。

質問されている方は
赤外は分子振動、可視または紫外は電子過程という大きな認識が怪しかったのではないでしょうか。

もしそれがわかっていれば構造の簡単なものと複雑なもので振動モードはどちらが見やすいかという判断になります。

ふつうの光吸収と蛍光との違いについてはどうでしょう。
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この回答へのお礼

>赤外は分子振動、可視または紫外は電子過程という大きな認識が怪しかったのではないでしょうか。

そうですね。あまり意識していなくて、なんとなく暗黙の了解で。
だいたい、自分が扱う(?)物質は限られているので、それに含まれる官能基も限られるので、ビニルはIRで~、アントラセン・フェナントレンは蛍光で~なんて、深く考えずに測定しておりまして。。(おいおい大丈夫かって感じですが。。)

今回、皆さんの力をお借りいたしました。ありがとうございました。

お礼日時:2006/11/29 13:59

くだらなくはないですが、簡単なことですよ。


まず、ビニル基の蛍光というものは(普通の条件では)観測できません。
また、逆にアントラセンの振動吸収は複雑すぎて同定には使いにくいからです。
一方、質問者さんがやられたように、ビニル基の伸縮振動はIRスペクトルで容易に他の振動吸収とわかれて観測できます。したがって、IRスペクトルによりビニル基の存在を確認できます。
また、蛍光を発するには特有の官能基が必要です。
アントラセンは、良く知られた蛍光を発する分子ですから、アントラセン由来の蛍光を観測することで、アントラセン部位の存在を確認できます。
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この回答へのお礼

分かりやすいご説明、感謝です。
自分がどう説明していいか分からず困っていたので、参考にさせていただきます。穴から抜け出せました(笑)。
本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/11/09 00:14

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