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 日本語を勉強中の中国人です。昔話を読むときに、「虫が騒ぐ」という表現が目にしました。この表現はおなかがすいている時に使う面白い表現なのでしょうか。現代の口語の中でも出番がありましたら、会話の例をいただけないでしょうか。
 
 また、質問文に不自然な表現がありましたら、ご指摘いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

A 回答 (5件)


「虫が騒ぐ」は、普段は胸の中に隠れていた
『欲望が刺激される』『気持ちが高ぶる』などと解釈して差し支えないでしょう。

「虫」には他にも、
・虫が知らせる→予感がする。
・虫がいい→自分の都合ばかり考える。
・虫が好かない→何となく(その人を)好きになれない。
・虫の居所が悪い→ちょっとしたことですぐに腹立たしい気持ちになる。
などの代表的な例がありますが、
人を操る、目に見えない心理の象徴的主語として使われる場合が多いようです。

いずれも口語として現代でも良く使われる言い回しです。
・寒くなってくると、街頭の赤提灯を見るたびに酒好きの虫が騒ぐ。
・初雪が降る季節になると毎年、スキー好きの虫が騒ぐようになる。
・給料日から何日も経っていないのに、彼はもう一文無しになってしまったそうだ。
また、博打の虫が騒いだらしい。

また、慣用句的に「悪い虫が騒ぐ」という表現もあります。
一般的には【悪いという状況】がどのようなものであるのか、を話し手聞き手共に理解していることが前提になります。
ある男性(C)が非常に釣好きだということを知っている場合は、
友人A:「昨日、Cは無断欠勤したらしいよ。」
友人B:「また悪い虫が騒いだんだろう。本当に困ったものだ。」
友人A:「そうか! そういえば、新しい竿を買ったと言って、嬉しそうに見せていたよ。」
などという会話になります。
側で聞いていた、Cのプライベートを良く知らない上司が、
上司:「悪い虫って釣のことかい? 今度無断欠勤したら頸だと言っておいてくれ。」
などと会話に加わる場合もあるでしょう。
釣自体は悪いことではありませんが、会社を休んでまで行きたがることが「悪い虫」なわけです。


「>おなかがすいている時に使う面白い表現」は、
『おなかの虫が鳴く』でしょうね。
単に「おなかが鳴る」とも言います。

◆ご質問文の添削◆
{昔話を読むときに、「虫が騒ぐ」という表現が目にしました。}
1、
「ときに」と表現すると、
【ときはいつも~】あるいは、
【という条件下で】などというニュアンスになってしまいます。
(ex)
『私は、朝、顔を洗う時に歯も磨く』
『食事の時にテレビを見るのは止めなさい』

『昔話を読んでいて、』とするのが最も自然な表現です。

2、
「表現が」を生かすのであれば、
『昔話を読んでいて、「虫が騒ぐ」という表現が目に【止まりました。】』(◎)
というようにする必要があります。
「表現を」の場合は、
『昔話を読んでいて、「虫が騒ぐ」という表現を目にしました。』(○)となります。

この回答への補足

>「虫が騒ぐ」は、普段は胸の中に隠れていた
『欲望が刺激される』『気持ちが高ぶる』などと解釈して差し支えないでしょう。

http://hukumusume.com/douwa/pc/kobanashi/11/14.htm

 「欲望」か「気持ち」というものなのですね。上のURLに掲載した文の中の虫とはどんな「欲望」か「気持ち」を指すのでしょうか。「いやいや、そんな話をきいたら、とたんにおなかの虫がさわぎ出したようだ。それでは、一皿いただきましょうか」という文がよく理解できません。ここの「おなかの虫がさわぎ出したようだ」はどういう意味でしょうか。おなかがすいているわけではないのですね。食べたくなる(食いしん坊虫が騒ぐ)でしょうか。それとも買いたくなるという意味なのでしょうか。

補足日時:2006/11/16 15:34
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この回答へのお礼

 いつもお世話になります。
 早速のご回答ありがとうございます。人間の体には不思議な虫が宿るのですね。そんな虫は虫くだしで簡単に下すものではないですね。虫についてのたくさんの用例を覚えておきます。「悪い虫」の会話はとても理解しやすかったです。質問文の添削にも感謝いたします。以前も間違えたことがあるような気がします。恥ずかしいです。今度は気をつけるようにします。
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/11/16 15:52

フロイドの言うエス(無意識)を日本語は虫と称するわけですが、かつての日本ではこれに実体がありました。

虫というのは文字通りに近い、いや文字通りの寄生虫のことです。

日本人の尻(や時に口から)こいつらは溢れ出てきて、われわれの祖先を束の間、厭世的傾向に誘っておったのです。そういう逞しい人々とあけすけな現実の渡り合いにおいて生じた表現です。単なる比喩じゃありません。

体の中に己ならざるもの、利害を共にするとは思えないものが巣食っているという認識とともに日本人は生きていたのです。こいつらとの共存はよほど長いものらしく、致命的なことにはなりませんが、たとえばサナダムシなんてのは、七八メートルくらいの長さになって、ほんらい腸管に暮らすはずのもんがなぜか皮膚の下に渦巻いて透けて見えるなんてこともあったそうです。

中国ではもっとひどいことになっていたのは、生食を忌避する食習慣からもそれと知れます(日本人が生食を好むのは、凶悪な、致命的な寄生虫がいないからだとも言えます)が、とくに豚が危険だということは今、周知されているんでしょうか。我が国においては千年ほど前の中国人用便所から有鉤条虫の卵が発掘されたりしてます。隣の日本人用の便壷からは当然、豚を食いませんからそういうものはまったく出てこないとか。

上のサナダムシってのは鮭から来るんじゃなかったかな。鮭をご存知かしら。これはこれでまた特異な生活史を持つ魚(川に遡上する。たいへん旨い)でして、いちいち説明してる時間はありませんが、今も特別に日本人が愛する魚ゆえ、それなりに憶えておいて損はないかもしれません。

とにかく、現実に虫が人の体から、尻や口から出てくるので生じた表現であることは疑いようがありません。笑い事じゃないってことはありませんけど、まあなんて言うか、うー。頭でっかちはいかんてとこですかね。

この回答への補足

 いつもお世話になっております。科学的な根拠があるのようですね。「鮭」は知っています。今日の夕食もちょうどそれを食べました。おいしかったです。今度食べる勇気がなくなるかもしれません……
 本当にありがとうございました。

補足日時:2006/11/17 23:24
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「心を突き動かすもの」を「虫」にたとえて表現する言葉がたくさんあります。


*虫が好かない。
*虫の居所が悪い。
*虫がいい。
*腹の虫がおさまらない。
その他たくさん。

本当に虫がいるわけではないのですが、「○○したのは○○の虫のせいだ」「××するのは××の虫がいるからだ」など、自分の心がしでかしたことまで、居もしない「虫」を担ぎ出してきて、あたかも自分のせいじゃなくて「虫」のせいだと言うのです。

日本の時代劇に「旗本退屈男」という映画があります。主人公は様々な事件を解決していくのですが、そのときのセリフにも「退屈の虫が騒ぎ出したようだ」というものがあります。

このように「自分が○○をしたい」というときに、「○○の虫が○○をしたいと騒いでいる」というニュアンスを「○○の虫が騒いでいる」などと使います。

また、何故か判らないことが起きたとき、何となく考えていたことが当たったときにも、その原因を「虫」のせいにすることがあります。
例えば、或る人が病気で入院したときなど、その人の家に偶然出かけて行ったり、その人のことを誰かと喋ったりしたとき、「あの人のことを思い出すなんて、虫の知らせかな~」とか、「今日、君の家を訪ねたなんて虫の知らせがあったとしか言いようが無いよ」など。

また、ひとつのものに集中している人のことも「虫」で表現します。
*勉強の虫。野球の虫。映画の虫。などなど。

「虫」はほとんどの人が嫌っているのに、こんなときだけ都合よく使われていますね。きっと、虫は「そんな虫がいいことなんて許せないぞ!俺は腹の虫がおさまらない!」って言っているかもしれませんね。

この回答への補足

 shigureさん、こんにちは。不思議な虫についていろいろ教えていただき誠にありがとうございました。こんな虫は人間の身代わりに罪を着て、かわいそうとも思います^^。大変参考になりました。
 本当にありがとうございました。

補足日時:2006/11/17 13:54
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この回答へのお礼

>「虫」はほとんどの人が嫌っているのに、こんなときだけ都合よく使われていますね。きっと、虫は「そんな虫がいいことなんて許せないぞ!俺は腹の虫がおさまらない!」って言っているかもしれませんね。

 「Aさんは~の虫ですね。」で誉めたいのに、かえってAさんを怒らせるのでしょうか。「虫」はマイナスの表現でしょうか。それともプラスの表現なのでしょうか。

お礼日時:2006/11/17 13:51

#2です。

ご返事ありがとうございました。

>上のURLに掲載した文の中の虫とはどんな「欲望」か「気持ち」を指すのでしょうか。
:「食欲」「(試しに)食べてみたいという気持ち」といったところでしょうか。
個人的にはあまりなじみが無かったのですが、どちらでも使われているようですね。
「腹の虫が鳴く」のはお腹が空いた時。
「腹の虫が騒ぐ」のはお腹が空きそうになった時、または何かを食べたくなった時。
という使い分けも可能かもしれません。

ネット検索では、
「腹の虫がさわぐ」  16件
「腹の虫が騒ぐ」  2,910件
「腹の虫がなく」 41,000件
「腹の虫が鳴く」  2,520件
という結果でした。
ご参考まで。
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この回答へのお礼

 再びありがとうございます。両方言うのですね。大変参考になりました。
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/11/17 13:20

いい意味と悪いことがあります。


何かを実行するのに「きっかけになる」、「やる気になる」ことを指(さ)します。

いい意味

秋になると本の虫が騒ぐ。  本買って読書したくなる
旅虫が騒ぐ   意味はわかりますね?
食いしん坊虫が騒ぐ  これもわかりやすい。
教えたがり虫が騒ぐ
ほしがり虫が騒ぐ(^^)

悪いとき(ちょっと下品なの含む)意味は知らなくていいです

悪い虫が騒ぐ
浮気の虫が騒ぐ

質問の虫はこういうのでなく(だったら余計なこと書いたが)
腹の虫、おなかの虫 でしょうか。

腹の虫がおさまらない  がまんできない、許せない の意味

腹の虫が鳴く   空腹覚えたとき(おなか、減った)
実際に聞くことはないような(^^)

おなかの虫が鳴く、おなかすいた かな。

小さな子供が不機嫌な(怒りっぽい)とき、「おこり虫」がいるといいます。
泣き出すのは「泣き虫」のせいにします。

頭振って上下左右見回し、「あ、飛んでいった」(^^)
泣いているのを忘れて関心持てばこっちのもの。
笑ってくれるでしょう

この回答への補足

>腹の虫がおさまらない  がまんできない、許せない の意味

 たぶんおなかの虫のことです。

http://hukumusume.com/douwa/pc/kobanashi/11/14.htm

 上記のURLに掲載した文を拝読してから、「いやいや、そんな話をきいたら、とたんにおなかの虫がさわぎ出したようだ。それでは、一皿いただきましょうか」という文に疑問を感じております。「おなかの虫がさわぎ出したよう」はどういう意味でしょうか。おなかがすいているではないのですね。食べたくなる(食いしん坊虫が騒ぐ)でしょうか。それとも買いたくなるという意味なのでしょうか。

補足日時:2006/11/16 14:44
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この回答へのお礼

 早々とご回答をいただきまして誠にありがとうございます。いろいろな虫がいるのですね。お話は興味津々で読ませていただきました。面白かったです(^-^)。
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/11/16 14:52

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