プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

現代の格闘家、過去の武道家も含めて、筋力トレーニング(体の筋力を増やすための運動)を行う者が強くなるという事例があまり見受けられない印象があります。私自身も柔道を10年ほど続けていますが、学生時代に筋トレを行っていたときは力は強くなったが、結局はバランスなどが崩れ、思ったような結果が残せなかった気がします。年配の指導者に聞くと、理由は不明ですが「筋トレなんかやらん方がいい」と頭ごなしに言う方もおられます。プロレスの神様カールゴッチも科学的な根拠なしに、ただひたすら何千回もの腕立て伏せ・スクワットを行って、無敵だった。筋力というより筋持久力なのか?・・・
私は今流行の古武術なども試してみようかと思うのですが、これも筋力云々は必要無いという教えです。格闘技において果たして筋トレというものは本当に意味のあることなのかそれとも無いのか?皆さんの経験などをお聞かせください。

A 回答 (12件中1~10件)

まず、古武術系の筋力がいらないというのは、真剣勝負について言っているものではありません。


たとえば合気道というスポーツに、乱取りがなく、相手が本気で抵抗しない型稽古だけだから、稽古をするにあたり力がいらないという意味にすぎません。
合気道には、他の格闘技・武道・武術に比べて、特に力がいらずに人を投げられる・倒せるテクニックがあるという意味では決してありません。
介護時に、効率よく患者を持ち上げられる方法、などに古武術のテクニックが有効なときはありますが、相手が本気で抵抗する真剣勝負ではまず使えません。

やはり人を投げる・倒すのにパワーは絶対に必要だと思います。パワーがあった方が有利です。
ただし、いわゆる筋トレで必要なパワーがつくか、となると微妙です。

ご自身の経験通り、筋トレを行い、筋力はついたがバランスが悪くなって…という話はよく聞きます。
筋トレで筋力を高めることは大切ですが、やはりバランスも同じくらい必要です。
一つの筋肉をばらばらに鍛える筋トレを否定する人は多々います。そういう筋トレを行うと、バランスが悪くなるという話です。
ですので、ロシア人がよくやる、反動をつけた懸垂やタイヤをハンマーでたたく行為とか、レスラーがよくやる人を持ち上げるトレーニングは、実際に使う動きに近い運動で全身の筋肉を鍛えられるので有効だと思います。
あと、上達を考えた場合、力で戦うよりは、テクニックを使った方が、上達はいいと思います。その意味で、筋トレを否定する人もいますが、個人的には、そういう場合は、筋トレを否定するのではなく、力を使った技を行うことを否定すればいいと思います。

ですので、私の意見としては、ジムでのウエイトトレーニングには懐疑的、実際に全身を使って行う筋トレには賛成、といったところです。


最後に関係ないですが、塩田先生と年をとったら筋力が…という主張について少し述べます。

塩田先生は、全盛期には当時の格闘技のレベルとしてはそこそこ強かったと思います。ただし、老後は強かったとは思いません。
達人は、別に真剣勝負で強いことが求められるのではなく、ごく限定された状況下でとてもうまく技が決まることができればいいと思います。
演武や型は、相手が小走りに向かってくる、本気で抵抗しない、掴んだら放さないなどの条件があります。
塩田先生は、その演武や型という限定された状況の中では本当に相手を投げています。演武や型では誰よりもうまかったと思います。
それで十分だと思います。
ですが、真剣勝負なら、決して強くはなかったと思います。

老後に筋力が…という主張ですが、
まず、筋力は老後絶対に衰えますが、鍛えていればその衰えも緩くなります。鍛えていなかった70歳と、鍛えていた70歳では、筋力は天と地ほど差があります。
また、筋力が衰えたら、力を使った技ができなくなるというのは本当でしょうが、柔道家やレスラーが力を使わない技ができないとも思えません。
実際の戦いの中で、力を使って技を出し合っているからこそ、理合いがつかめると思います。型でしか稽古していない人よりは、理合いを相当つかんでいると思います。
ですので、柔道家は年をとっても、型しかやっていないような武道家より数段強いと思います。
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まず私は、カラテを十年、合気道を二十年以上継続しております。

カラテの場合は、人体急所を攻撃します。極真カラテは、フルコンタクトですので、顔面殴打などの反則をのぞけば、自由に攻撃できます。そこで、3分戦って、延長戦、再延長戦と実に7分間戦うこともあります。いづれにしても、急所に的確に、正確に攻撃が決まらなければ、いくらウエイトトレーニングをしても、何の効果もないのです。貴殿も同じく、ただ力任せに相手を投げようとせずに、相手の動きを呼んで、バランスを崩すなどの工夫を、すれば良かったのです。勿論、極真でも言われたことですが、技云々言う前に力だよ!ということです。自重を利用した自力本願の稽古を積めばよいのです。マシンは、マシンが負荷をあげてくれるから他力本願になってしまいます。ですので、腕立て伏せを100回できるようにするとか、スクワット1000回というのは、正しい考えですよ。そして、合気道を絡めれば、相手の気の流れを感じ取る、ということが必要になります。気の流れは、相手の呼吸や力、攻撃の予兆などです。これらを感じ取って、不意に相手の懐に入っても、上段回し蹴りをカットできるのです。ですので、格闘技、武道は、「心・技・体」の3つの調和が不可欠ですよ。ただ闇雲に、武道を稽古しても意味がないのです。その意味においては、筋トレは、いらない、ということになります。但し、力がないのは、正義の無い力と同じく暴力に等しいのです。ウエイトトレーニング、特にベンチプレスで自重を自分の年齢の数挙上できるか否かです。これは、25歳までの方です。それ以上は、高負荷低回数でお願いします。腰痛になりますから。力で押し切れれば力は、必要ですので、そういう意味においては、筋トレは、必要!、ということになります。よろしいでしょうか?頑張って、稽古に励んでください。試合では、正攻法でせめて下さいよ。正攻法のできない方は、優勝は無理!ということです。相撲も、横綱にはなれません!極真も黒帯は、もらえませ。余談ですが、付け加えて、回答とさせていただきます。
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失礼な言い方になるかも知れませんが、問題の捉え方が少し絞れていない気がします。


「格闘技において筋トレが必要かどうか」では、答えが出ません。

「【格闘】が強くなるには筋トレが必要か」なら、必要です。
「【技】を極めるには筋トレが必要か」なら、不要です。
また、この問題については、格闘技・武道を他のスポーツと分けて考える必要はないと思っています。

そもそも筋力自体は徒手格闘では絶対的に有効ですし、それを本心から根本的に無意味だと思っている師範というのは、本当に実力のある方であればおそらく皆無のはずです。

私自身はあちこち首を突っ込んで一通り何でもやるが本当に出来る事は何もないタイプの道楽者に過ぎませんが、よくその手の専門誌で「○○道の歴史にその足跡を残す」とか「神秘のベールに包まれた、知る人ぞ知る」等と紹介される類の先生達の幾人か(故人を含め)には、お供をしながら稽古をつけて戴いたり、模範演武の受けを務めさせて戴いたり、他愛もない話のお相手をしたり、といった機会がそれなりにあり、そういう意味では一般の方よりは「達人(と言われたりする方々)」の等身大の姿、技の感触などをホンの少しだけ知っている部類かなと思います。
(あくまで外様の道楽者としての立場でしかないので、斯道を極めんとする正式な求道者の方々のように真の実像を知っているわけでは勿論ありません。それを知る力量もないと自覚しています。不遜に感じた方がいらしたらご容赦下さい)

その経験の中で言うと、「力を超えた」と持て囃されて誰でも知っているような名人であっても、実際に本音で「筋力などあらゆる面で全く意味がない」と考えているであろうと感じる方にはお会いした事がありません。
いや確かに「力は要らない」とは言ってるんですよ、もちろん。ただ、その意味を周囲が拡大解釈し過ぎなんだと思うんですね、私は。

質問者様もかなり格闘技・武道の経験がおありのようですから、実際に後進の指導をされた事もあるでしょう。その際、技術的な未熟を筋力でカバーしている選手を教えたこともあるかと思います。
そういう場合、「何でも力でごまかすなよ、ちゃんと掛かってないぞ!」などと注意しますよね?
でも、それは筋力を否定してそういう事を言っているわけではないでしょう。

単に試合の強さについていえば、徒手格闘だけでなく全てのスポーツで筋トレは有効に決まっています。技術やセンスが似たようなレベルなら、パワーがある選手の方がいい成績を出すのが自然ですから。(スタミナや精神面の問題は横に置いておくとして)
ただ、技術練習をする際には、筋力は邪魔になりますね。これも格闘技や武道だけが特別なわけでも何でもなく、どんなスポーツでも同じことです。

達人などと呼ばれる指導者が「力など不要」という場合も同じことで、その意図は決して実戦での筋力の有効性を否定しているわけではないはずです。技術的にまだまだ磨く余地を沢山残した状態の人が、とりあえずパワーでねじ伏せる方向に走ってしまい技術面の伸びが停滞することを戒めているのだと私は思っています。

実際、名手と呼ばれる方々の技は非常に上手くて無理がないんです。試合して強いかどうかはさておくとしても、テクニックという面では本当に上手いです。
で、彼等からみれば、現役バリバリの選手であっても技自体は粗く見えるのでしょうし、実際粗いんでしょう。で、そういう若手を見ると「パワーとスピードに頼りすぎて、技自体のレベルを磨く稽古が出来てない」という思いから、筋力不要論のような指導の仕方になるのでしょう。

それなりのレベルまで武道や格闘技を身につけたとしても、武道などやった事もないボディビルのチャンピオンとヨーイドンで掴み合いになったら(禁じ手でも使えばともかく)、どう頑張ってもまず間違いなく負けるという事が分からないような「達人」はいません。(いたらそれは既に達人でも何でもないですし)
彼等は、別にそういう事を言ってるのではないはずです。

結局、達人たちは単に「筋トレしても、強くはなれるかも知れないけど、上手くはなれんぞ。年とって筋肉落ちたら素人とあまり変わらなくなって、その時になって長年の努力は何だったんだと落胆したくなかったら、若いうちから上手くなる稽古もしときなさいよ」と言ってるだけだと思うのですよ。

この回答への補足

貴重な体験からの詳細なご回答ありがとうございます。確かに格闘技において同じ技術レベルならパワーはあったほうが良い。ということはわかります。それは同じ技術レベルなら体重が重いほうが有利と同じ理論ですね。
しかし、いわゆる「達人」の方たちが、そのように考えてらっしゃるのは、知りませんでした。まぁよく考えてみれば、「強さ=技術+パワー」という方程式は格闘技に限らずあらゆるスポーツにも言えることかと思います。実は私自身もいろんな格闘技関係の情報を見聞きしてきて、秘伝の技や奇術などの類は、ベーシックな格闘技術(パンチ、キック、グラウンド技術など)に通用しないだろうな・・・と漠然と考えていて、つまり、ヘビー級の総合の選手が「秘伝」の技を持つどこかの達人とノールールで相対した場合、確実に総合の選手が勝つとは思います。実際100kgの人間が70kgの人間の頭部を殴ると、死に至る重症を負わす可能性が高い。とも聞きますし・・・
少し話がそれてしまいましたが、要するに、「闘い」において筋力は有効であり、「技」において筋力は無効である。ということですね。なんとなく納得しました。ありがとうございます。

補足日時:2006/12/30 18:29
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Gです。

 補足質問を読ませてもらいました。

>最後に「スレチックトレーニングと言う名前で代表される現代の「意味を持たせた筋トレ」「用途に合った筋トレ」というものが具体的にどういったものなのか、Ganbatteruyoさんはどのような意識でトレーニングを行っているのか、教えていただければ幸いです。よろしくいお願いいたします。

ごめんなさい、アスレチック・トレーニングとタイプすべきもののことを書きました。

アスレチック、つまり、運動・スポーツです、 スポーツである限り勝たなければなりませんね。 ルールに基づいた、ということです。 格闘技だけがルールに基づいたスポーツではありません。

すべてのスポーツがルールというものに縛られているのです。 「そのルールの基づいて勝てる」選手を作る、勝てる選手にする、選手に勝てる実力をつけるというのがアスレチックトレーニングの基本となります。

生体的・体力的なことだけでなく、勝てる精神力を植えつけることも、また、勝つことの満足感、負けたときの自信(自分の向上を信じるということです)を作り出せる選手感を植えつけ、それを基にして体のすべてをそのルールに基づいて作りだす(変える・洗脳させる)、コーチングの事を言います。

生体的なトレーニング技術はこちらでは非常に発達しています。 しかし、精神力の持つ力へのトレーニングはまだまだ伸ばさなくてはならない、伸ばせる余地があると見るわけです。

それにはイメトレ(イメージトレーニング)をもっと開発したビジュアリゼーション・トレーニングといって、いつどこでも自分を試合の真っ最中に持っていける、想像するだけでなく実際にそこのいると感じさせ脳の反応をいつでも同じ状況に持っていけるようにトレーニングして、アドレナリンなどの分泌、心拍、血圧などをスタートライン、試合中、そして、ゴールイン寸前と同じ様に持っていけるようにするわけです。

これによって、使う必要のない筋肉の動き・膠着などをより現実的にコントロールし、使う必要のなる筋肉の向上を図るトレーニングをするわけです。

たとえば、400mダッシュであればいつどの時点でラストスパートを始め、そのラストスパートにおいて起き易い必要のない筋肉の膠着を起こさせないようにするか、いつ、呼吸を止めるか、などをトレーニングするわけです。 実際に自分の体がフィールドにいなくても出来るわけですね。

格闘技であれば、お分かりだと思いますが、その種目によって筋肉の使い方が大きく変わります。 この違いをはっきり選手は知る必要があるわけです。 何百とある大まかな筋肉群(細かく分類すればもっと何倍もの数になりますが)のうちどの筋肉が瞬発力を必要とし、破壊力を必要とし持続力を必要とするかを知る必要があるわけです。

簡単な例を持ってくると、膝蹴りが出来るルールであれば、立ってする場合と、寄り添ってする場合と、また、グラウンドでの膝蹴りとすべて違う筋肉の組み合わせになります。 よって、グラウンドでの膝蹴りが出来ないルールであれば、そのための筋肉群の「調整」はする必要が薄まるわけです。 お分かりですね。

これが、「意味を持たせた筋トレ」「用途に合った筋トレ」の大まかな例なのです。

これをすることで、どんな選手のレベルでも一瞬にして向上を作り出すことが出来るわけです。 これに精神的な、または、モチベーション的なトレーニングを加えることで、今の時点での実力を一挙に伸ばすことが出来、さらに伸ばせる土台が作れるわけです。

言葉にするとかなり簡単なことのように思えるかもしれませんが、おのおのの選手のバックグランドとトレーニングにたしての意識・意欲などが大きく変わる為に、これらを十分使える指導員というものが必要となっているわけです。

自分が出来るから指導員に抜擢されるという時代では今ではないのです。 自分で出来る実力を持ちさらにこれらのトレーニングを使えるだけの知識と能力とを必要とする分野なのですね。

空手の試合の現役から潔く<g>引いてチームコーチとなりナショナルコーチ(オリンピックレベル)の資格を受理した事からこの分野に足を踏み入れてしまった私ですが、今では同じトレーニング様式を違う分野で使っています。

ではまたの機会にお会いしましょう。
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アメリカで使える伝統空手と護身術を教えている者です。



筋トレとは確かに筋肉を「強くする」ためのトレーニングですね。

しかし、強くすると言うことは、もちろん大きくする、と言う事ではなく、大きくはなる、と言う事なんですが、それよりも、筋肉としての「働きを高める」と言う根本的な「筋トレの理由」を意味するものなのです。

筋肉の働きとは、もちろん「破壊力」などという単語で代表される「力」がよく知られていますね。 「締め付ける力」と「貫通力」に代表されると思います。 そして残念なことにこれについての誤解と言うものが存在していると思います。 (下にもう少し書きますね)

そして、スピード、これは筋肉の働きのなかで私が属する流派や護身術の中で非常に大切にするものの代表的なものです。 これがない限りどんなことをやっても「負けない機会を作ることはできない」のです。 そしてこれは直接に破壊力・貫通力につながるものとしてトレーニングすることになります。 なぜなら、「貫き破壊する」にはこれがなければ起こらないからなのです。 

そして、持続力ですね。 これも筋トレがもたらす必要な筋肉の働きです。 これはどれだけ長く走れるか、と言う事ではなく、上に書いた筋肉の働きをどれだけ長い間続けることが出来るか、と言う事なのです。 どれだけ、破壊力・貫通力、スピードを長く最大のレベルにおいて置けるか、と言う事なのです。 息が切れる、スタミナが切れるという事柄とはちょっと違う項目に入ります。

最後に、筋トレには「精神力」を高めると言う項目が入っています。 いいえ、これは俗に言う「武道の奇麗事」の精神力ではなく、根性とか負けない精神、と言っても良いかもしれません。 筋トレの一部には必ず「筋肉への痛み」をともなうものがあります。 この痛みに耐えられる精神力へのトレーニングが意識的に入っていなくてはならないのです。 「筋トレのなかで科学的に組み入れたもの」ではなくてはならないのですから「昔のしごき」に意味を持たせ安全性を高めた取れ人グメニューの中に入っているべきもの、なのですね。

上の続きとなりますが、スポーツにはそれなりに必要な筋肉群を取れ人具する必要があります。 つまり、100m陸上選手への筋トレと100m水泳選手への筋トレは全く違う筋肉グループへのトレーニングになると言うことなのです。 これはお分かりですね。

これが、今の日本の「格闘技・武道」のスポーツ化からくる「使える為の筋トレ」になっていない大きな問題となっているのです。

つまり空手と言う名前で立ち技しかしない、合気道と言う名前でパンチやキックをしない、など「愚の骨頂」なのです。 柔道と言うスポーツにしても、嘉納柔術であった時は人を殺せる当身などがあったのです。 (逆言えば「人を殺せるから殺せないような方向に持って行ったのではないかと私は嘉納先生の思いを受け取っていますが)

寝技のない空手をどうやって空手と言う武道と言えると思っているのか私には理解が出来ません。 下にもう少し書くつもりですが、寝転がった状態で「腕立て伏せの逆の動き(と言えばお分かりになると思いますが)」のパンチ力を高めることのしない空手などあるわけがないのです。 日本の空手がレープされそうになってグランドに抑えられた女性が「護身術として使えない」のは当然ともいえることなのです。 

さて長くなりましたが、腕立て伏せのことが上に出ましたので書いてみますと、「腕立て伏せ」を「使える武道としての筋トレ」として使うことは非常に大切なことです。 上に書いた護身術としての利用はもちろんですね。 しかし、上腕3等筋の「働きとして」押すと言う働きがありますね。 この押すと言う事からストレートパンチへのトレーニングともなるのですね。 しかしストレートのパンチが「効く」ためには大きく分けて二つの筋肉の働きがうまく使われないといけないのです。 それは、スピードを使うことで相手が避けたり防御できないままに相手に「届く」事と、スピードと「貫通力」の合同で「破壊力」を出す、と言う事なのです。 腕立て伏せで何千回やったからと言って私は「だから?」と言う質問を投げる機会をくれたと言う魅力しか感じないのです。

そして、腕立て伏せを「トレーニングとして」使う「理由」がはっきりさせない限り(指導員が知っていると言うことです)押すだけの力を作ることになり、さらに「不幸ともいえる」様に、「ひとつの角度」の動きの為のトレーニングにもなってしまうわけです。 このひとつの角度、という事を認識する為に、この動きをたったままやってみてください。 この動き(自分の体に対しての方向)「だけ」に「力」をつけただけとなるのです。 お分かりでしょうか。

パンチ力がうまく生きる為にはこの角度・方向だけ強くたって仕方ないのです。10度変わったら? 45度変わったら? 水平での角度ではなく、上下ではどうでしょう。 時には15度上かもしれません、 30度下かもしれません。 そして、そのコンビネーションかもしれませんね。 カも、と言う表現をしましたら、腕立て伏せがつけてくれた方向だけでは決してありませんね。

方向が違うと言うことはつまり、他の筋肉群の働きが加わってくると言うことに過ぎません。 しかし、他の筋肉群が強化されていなければムリだと言うことになるわけです。

と言う事で、スレチックトレーニングと言う名前で代表される現代の「意味を持たせた筋トレ」「用途に合った筋トレ」が今の格闘技・武道で使われない限り、結局意味のない、実力のともわない結果しかえられない時間を無駄にしたトレーニングに見えるだけの「ダイエット運動」に成り下がってしまう、と言う事になってしまうわけです。

なぜ私が使えるようになるには格闘技の種類でも流派でもなく、有名な自称師範でもなく、「自分の実力を伸ばし教えることが出来る指導員」が必要でありまた、自分の実力を伸ばしたいのであれば自分を伸ばすことの出来る実力と知識を持った指導員を探す必要がある、と言い続けているのでしょうか。 残念ながら私の属する流派の日本での本部でもこれを実感してくれない人たちが多すぎるのです。 

一応ここで終えておきますが、これでいかがでしょうか。 分かりにくい点がありましたら、補足質問してください。 

この回答への補足

詳しい回答ありがとうございます。確かに、というか「確実に」いまだに日本の特に体育会の学生は「筋トレ=力をつける&筋肉をつける」程度の知識でがんがんベンチプレスをし、スクワットをし、プロテインを飲み・・・という人間がほとんどです。使える筋肉・使えない筋肉以前の問題ですね。かくいう私もそのような意識で「とりあえず筋肉をつけてやる!」という筋トレのための筋トレになっていました。

空手と言う名前での立ち技のみ、柔道・合気道と言う名前でのパンチやキック無し。このことは実は私自身も疑問に感じておりました。しかし柔道の始祖嘉納治五郎先生の著書を読んでいただくとわかるかと思いますが、嘉納先生は柔道を世界に広めていくため、「精力善用、自他共栄」と言う教えを広めていくために、あえて危険な技を封印し、おっしゃるように柔術を「スポーツ」として「柔道」に生まれ変わらせたという経緯があります。私はそういう意味ではスポーツという意味での柔道は成功したのではないかなと思います。初期の柔道は危険な足間接や当身、蹴りなどがあり(型では今でもそれらはあります)それで大きな怪我をする者も多かった。しかし、通常の日々の生活がある人たちは、殺人術が必要な生きるか死ぬかという状況(戦場)にいるのではなく、あくまで柔道という己を治める道を習うために、それを習うのであり、それがスポーツという分野に収まってしまっても、当然の成り行きかと思います。

ただ護身術という意味で、おっしゃるように、押し倒されてレイプされかけた空手の女性は無力である。ということに関して「戦場」における空手は無力なのかもしれません。それは他の武道にもいえることで、柔道だろうがボクシング、レスリング、テコンドー他、すべての「スポーツ」は戦場では無力になる可能性はあります。本当の意味での護身術とは何かということがGanbatteruyoさんの目指すものなのかもしれませんが、その答えは非常に「危険」な術となるのかもしれません。

話が少しそれてしまいましたが、最後に「スレチックトレーニングと言う名前で代表される現代の「意味を持たせた筋トレ」「用途に合った筋トレ」」というものが具体的にどういったものなのか、Ganbatteruyoさんはどのような意識でトレーニングを行っているのか、教えていただければ幸いです。よろしくいお願いいたします。

補足日時:2006/12/27 02:02
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古武道~・柔道・合気道等のほとんどはかける時の瞬発性とかけた後の維持力です。

相手が力を発揮しづらい体勢に維持するので相対的に弱い力でも技はかけられますが、相手の力が自分の力+技の正確性より上回れば技は解かれてしまうかもしれません。
筋トレの多くは一つの筋肉の力を強くする為のものですが、技の動きは複数の筋肉の動きのバランスによって完成されます。従って例えカールゴッチでも、筋トレだけで技の練習をしなければ勇者にはなれなかったでしょう。
私は少しばかり合気道を齧っていますが、最近は技をキチンとかけず、力でかけているように思えます。力技だけでは結局は壁にぶつかり、更に力で打開しようとします。つまり技が荒れてしまいます。
あくまでも技は正しい手技+必要な筋力の和であろうと思います。

私は当初姿勢が保てなかったので、スクワットなどで背筋を鍛え、姿勢を良くする事が出来ました。
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>塩田剛三という方の存在は、真実なのでしょうか?私は詳しいことは知りませんが、あんなに小柄の人間がもし総合格闘技(階級無差別)などに出場した場合、果たして通用するものなのでしょうか?



嘘って意見がみられますが、とりあえず嘘ではありません。他にも、一般 (伝統的な武術以外の武道家・格闘家含む) に有名でなくとも、同等 (又はそれ以上?) の域に達していると思われる方は少数ながら現代に実在し、直接会えば分かる風格があります。

武術であっても、筋力・体力は必須です。修行年数が高くなるにつれ、技に使う分の筋肉以外の筋肉は衰え、より一層技術は精錬 (軽い力加減で予想以上の効果等) され、「自分は筋肉を鍛えている (昔は筋肉を鍛えた) 」と、自覚していなかったりで「筋力に頼らない」と述べられたり、本当にちょっとの力で大きな効果を体現してみせたりすることもあります。そればかり取り上げて間違った情報を撒き散らす方もいます。筋力が必要ないというのは極論です。

格闘技を実戦とする回答がみられますが、勿論誤りです。本物の武術流派の遣い手と、プロ格闘家が実戦で戦えば、手刀で斬られる・いつの間にか視界の外にいる、などで勝負にならないでしょう。ただし、武器禁止で試合をするとなると、柔術拳法専門の流派でないと打たれ弱いので、微妙な所でしょう。実戦では武術、試合ではプロ格闘技ではないかと思います。試合は、適当な武芸者に申し込んでみるしかありません。試合を承諾する方がどれほどおられるかはわかりませんが、礼を尽くして頼み込むつもりでないと、失礼です。

「筋トレ必要なし」は、「格闘技的な筋トレは必要ない」といっている訳で、「筋力に頼らない」も「力任せではない」という程度のことです。だから、体の使い方に合わせたトレーニングなら、効果があります。
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合気道なんかでは小柄なおじいさんが若い弟子達を何人も同時に投げたりする【演出】がありますが、あんなものは嘘っぱちです。

若者の格等家が遠慮無しに闘えば秒殺されます。
同じ体格・経験・能力同士が戦えば、筋力の強い者が必ず勝ちます。

質問者さんの場合は筋トレによりバランスが崩れたというよりも、筋トレで強くなった力に頼る柔道をするようになった。しかしながら、パワーで押し切るほどの力を得ていなかった為に結果が出なかったと言うべきでしょう。中途半端だったのです。今までのスタイルを変えてしまえるほどの圧倒的なパワーを得るまでトレーニングを続けるべきだったのです。
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ANo.1です。



>確かに技術と力があってこその格闘技という気もしますが、バランスの問題なのでしょうか
恐らくそうでしょうね
打撃、組技に関係なくパワーのある選手でも簡単に負ける事もあります。
有名なK-1のアーネストホースト選手は4連覇の実績を持ちますが
背は高いですが、決してパワー派のファイタータイプではないです。
ただ、すばらしいほどのコンビネーションの使い手です。
なので要はパワーも使い方が悪いと生かせないのだと思います。
やはり基本は技術練習だと思いますね
そこにパワーが加わればより勝利への確立が高くなると思います。

>塩田剛三という方の存在は、真実なのでしょうか?私は詳しいことは知りません
存在はしていました。
人間ですが、その世界では神様と称されたほどの人物であり
かつて極真空手の創始者大山倍達も学んだ事があるそうです。
私も大きな男が何人もひょいひょい投げられるのを見て
正直、半信半疑です。

>あんなに小柄の人間がもし総合格闘技(階級無差別)などに出場した場合、
>果たして通用するものなのでしょうか
どうでしょうね
あの人ほどの技量がないにせよ
そのお弟子さんたちが出場しない所を見るとやはり実戦では通じないのかもと思ったりします。

一応参考までに
こちらの「格闘技」ページのその他のトレーニングの所を読んでください。
また、塩田さんなどの各選手についても簡単ですが、紹介されています。
http://members.ld.infoseek.co.jp/yapppoo/
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筋トレがいわゆるウェートトレーニングならばその通り、有効性は低いのかもしれません。


なぜなら、格闘技にとってももっとも大事なことは、自分の肉体を瞬間的に自由自在に扱うことだからです。
よって、自重以上の重さを扱う必要がなく、ウェートトレもいらないというわけです。
しかし、柔道での投げやプロレスなどでは必要なはずです。
特にプロレスは見せ技のため理を無視した投げを行います。ですから強引に持ち上げる筋力が必要になるのです。
だからどのプロレスラーもスクワットなら数百回を軽くこなせるのが最低条件になるのです。

また腕立て・腹筋・背筋、、、そして何より走りこみといった筋力トレーニングはどの格闘技でもやっていることでしょう。
質問者が行った筋トレも、腕立てなどをやったとも思いますが、
バランスが崩れたのはあくまでトレーニングの仕方が悪かっただけです。
体幹部分の筋トレも重要ですが、それ以上に全体重を支える下半身の筋トレが大切です。
だからこそ、どの競技者でも延々と走りこむのです。体幹部分の数倍の時間を当てて丁度になるでしょう。
これとは違って、ブルース・リーのようにアイソメトニックで鍛え上げた筋力というものもあります。

そして武道においてはまた少し意味合いが違います。
武道はつまるところ、いかに効率よく人間を壊せるか、という点を突き詰めています。
また強力な筋力がなければ使えないのならば、それは術や理とはいえず、プロレスラーとなんら変わりがありません。
だから、筋力が持つ重要度が低下するのです。
そしてその筋力のトレーニングを技の鍛錬の中で済ませてしまうことができるのです。
柔道なら最初にやる補強運動(腕立て・腹筋・腹ばい・えび・アヒルなどでしょうか)です。
ですが、いくら技を練ったところで、老人の筋力で若者をねじ伏せるのは難しくなります。
武道をしている若者相手なら尚更に不可能になっていきます。
だから技と筋力のバランスが必要になり、ピークの年齢が定まってくるのです。
筋力を補う竹刀が存在する剣道で、時に不惑の覇者を生むのもこのバランスのなせる業です。
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