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・広島の牡蠣産地では、生食用を出荷停止し、加熱用のみ出荷停止にしたと、報道されていました。 当方の耳学問からすると、生食用牡蠣は、数日間の殺菌海水で、体内のノロウイルスを排出させた後に、出荷しているとのこと。 一方、加熱用牡蠣は、そのような処理を行われていないとのこと。 だとすれば、

 (1)危険なのは、加熱用牡蠣が持つウイルスが、まな板や
    包丁経由で、サラダ等に異動するような状況。

 (2)生食用は、危険性が低い。まな板や包丁経由で、
    ノロウイルスが拡散する恐れが低い。

 従って、加熱用を出荷停止し、生食用のみを出荷するべきだと思う。

本件について詳しい方、ご意見を頂ければと思います。

A 回答 (5件)

 ノロウイルスは扱ったことがありませんが、ウイルス感染症の診断や実験の仕事をしている者です。



 私も出荷停止はナンセンスだと思いますが、その理由については質問者さんとは少々異なります。

 ひとつ目の理由は、No.3さんが書かれているとおり、今年の流行でカキが原因と特定された事例がひとつもないことです。
 ふたつ目の理由は、質問者さんの意図と共通しますが、加熱用のカキが安全というわけではないこと。ただしウイルス排出処理をされた生食用のカキも安全であるという保証はないと思いますが。
 これは、殺菌海水で数日処理しても体内に蓄積されたウイルスが全て排出されるとは限らないのでは、という疑問点と、ウイルスが排出されてもまたカキの体内に取り込まれる可能性があるのでは、という疑問点によります。

 つまり、この「生食用カキの出荷停止」という処置は実質的な安全策ではなく、風評被害を軽減するための処置だということだと思います。
 No.2さんが書かれているように、価格が下落したから出荷できないということもあるのかもしれません。

 No.1さんが書かれている責任問題ですが、これはノロウイルスとは疫学的に「カキの体内には一定の確率で存在するもの」であるので、生食用のカキで食中毒を起こしても、直ちに法的な責任問題に発展するとは考えにくいです。
 もちろん「やっぱり危ないんだ」という風評被害にはダイレクトに繋がるでしょうが、それは加熱調理用のカキによって食中毒が起きても事態は変わりません。「責任」は調理者が問われることになりますが、風評被害はやはりダイレクトに被ってしまうでしょう。

 ただ、「生食用のカキを出荷停止にした」というアナウンスによって、消費者の不安な気持ちを少し解消することができ、カキの需要回復に繋がれば、という戦略なんじゃないでしょうか。

 なお、No.3さんの記述に誤りがあるので訂正しておきます。

>しかし、ウイルスの繁殖力は非常に高く、ごくわずかでも残存している場合、開封後かなりの速度で増殖してしまいます。

 増殖しません。
 ウイルスは全て「生きた細胞に感染しないと増殖できない」微生物です。そして「生きた細胞」なら何でも良いのかというとそうではなく、ウイルスによって「増殖できる細胞」が異なります。まあ中には狂犬病ウイルスのようにほ乳類なら何でも増殖可能なウイルスもありますが。
 これがノロウイルスの場合、ヒトの腸管でしか増殖できません。
 ですから、開封後しばらく放置してもウイルスは増殖せず、減少する一方になります。
 ただし。
 ノロウイルスの場合は環境抵抗性が非常に強いので、開封後放置していてもほとんど減少しないと思われます。(でも増えることは決してありません)

 ま、ノロウイルスは増えなくても細菌は増殖するので、開封後は早めに食べないといけないのは同じですが。
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この回答へのお礼

冷静なご意見、ありがとうございます。

当初、風評被害の話を聞いたときに、”業者が勝手に救済を求めている” 等と感じたのですが、いや、そうではなくて、本当に、風評被害が存在しているのだなぁ、と理解できました。

しかし、一方で、では、”何故、今年、流行しているのか?”、”感染源は、どこにあるのか?” という問いを科学的に追求している報道は皆無のようであり、それが、風評被害を後押ししているとも、言えるのではないでしょうか。 
ありがとうございました。

お礼日時:2006/12/29 16:04

No.3です


すみません!

ノロ「ウイルス」でしたよね…
細菌(黄色ブドウ球菌とか、ガンビロバクター属とか)と勘違いしてしまいました
ただしNo.3の回答に書いた注意事項は生食用の生鮮魚介に対しては必ず言われる事柄です。
(ノロウイルスじゃなくてビブリオ菌などの汚染に対する事、となるのかな?)

No.4サン、ご指摘ありがとうございます。
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魚市場の者です。



そもそも今シーズン流行しているノロウイルスの被害は生牡蠣由来と特定されていません。
今シーズンの大流行の原因はほとんどが二次汚染によるものであり、適切な消毒・殺菌を怠った保菌者による食品加工、汚染された場所に対して適切な処置が出来なかった事などです。

確かに生牡蠣をはじめとする生食用二枚貝はノロウイルスに汚染されやすく、例年多少なりともそれを原因とする食中毒が発生している事は事実です。
しかし今シーズンについては、極々わずかな発生件数にすぎません。
それに対して、牡蠣が汚染源の代表であるかのように表現した厚生労働省の通達による、風評被害といってもいいでしょう。

つまり風評被害によって生食用牡蠣を敬遠する人が多くなり、加熱用しか売れなくなってしまった。というのが実態です。


加熱用と生食用の牡蠣の出荷前処理については質問者さんの認識でほぼ間違いありません。
しかし、ウイルスの繁殖力は非常に高く、ごくわずかでも残存している場合、開封後かなりの速度で増殖してしまいます。
加熱して食べる場合は加熱殺菌されます大丈夫ですが、生食する場合、購入した当日に食べる。実際に食べる直前に開封するなどの注意が必要になります。
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この回答へのお礼

他のサイトを見ましたが、確かに、拡散経過においては、牡蠣が原因ではないのは事実ですね。
しかし、最初の感染が、どこに由来していたかも不明で、その点は、報道されていませんね。
ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2006/12/29 15:56

感染予防のために出荷停止したわけではありません。



風評で需要が減少し価格が暴落したから出荷できないだけです。
キャベツと同じで出荷すると手間賃と運送費で赤字になるんでしょ
う。騒ぎが落ち着いて価格が戻れば出してくるんじゃないですか。

参考URL:http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/K2006 …
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この回答へのお礼

・マーケットからすれば、まさに、回答者さんのおっしゃることが真実なのでしょうね。ありがとうございました。

お礼日時:2006/12/29 15:52

「実際にどっちが危険なのか?」は問題外なのです。



・生食用
文字通り「そのまま食べる用」なので、万が一感染が起きると、出荷業者の責任問題になる。出荷業者は責任を取らされる(最悪、廃業させられる事も)のは嫌なので出荷を止める。

・加熱用
「加熱して殺菌してから食べる用」なので、万が一感染が起きても「調理者の管理が悪い(生食する食品と牡蠣を、同じまな板や包丁などの調理器具で調理するのが悪い)のが原因」「調理者の過熱不足が原因」と主張する事が出来るので、出荷業者は責任を取らなくて済む。感染防止は調理者の責任になるので出荷しちゃう。

なお、調理者は、生食用であろうが加熱用であろうが、加熱前は他の食品と一緒に調理しないなど、感染防止に努める必要があります。生食する食品と牡蠣で同じまな板や包丁を使うなどは「管理不行き届き」で、調理者の過失です。
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この回答へのお礼

早速に回答下さり、ありがとうございます。
まさに、その問題外であることが、ナンセンスだと感じていたわけです。

お礼日時:2006/12/29 15:50

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