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以前gooで、賞状書士の免許を取りたいとおっしゃっておられた方に、書道師範の方が、格が上で、書道師範なら、賞状書士の免許がなくても、賞状書士の仕事ができる時、読んだのですが、本当でしょうか?私は、賞状書士になりたいのですが。というのは、書道師範というのは書道塾の先生の免許でしょ。少子化傾向なのに、書道師範になってもなあと、いう気もするし、第一、書道塾を自宅でするとなると、自宅が墨で
汚れる可能性が賞状書士より、より高いので・・・。ちょっと困るというか・・・。あまりやりたくないのです。パソコン時代で、もう、賞状もパソコンがある程度、書いて、印刷するのではないでしょうか?賞状書士って免許をとったら、月、平均どれぐらい収入がありますか?

A 回答 (2件)

ある書道場で正師範位を持つ者です。

(尚、仕事は経営システムコンサルタントをしておりますので、それで飯を食っている訳ではありません)

ご質問が『賞状書士と書道師範の違いについて』ということですので、まず結論として申し上げますと、
(1)そもそも目的が違います
(2)認定の基準や意図も異なります
(3)認定している団体や奨励している機関も異なります
ということで、全く異なる資格を比べている様なものです。
また、賞状などの筆耕を行うのに本来、資格は必要ありません。但し、あれば能力の証明にはなりますが、字なので基本的には書いてみればすぐに判るものなので、資格そのものに大きな意味があるわけではありません。むしろ、学ぶ経緯で身に付けた実力の方に意味がある訳です。よって通信教育だからと手抜きして資格を手に入れても全く意味はない、ということになります。(資格があるからと仕事が来る類のものでもないですし)

確かに「字を(筆などで)書く」という意味では同じように感じると思いますが、賞状書士や賞状技能士のようなものは民間団体とは言え、あくまで“資格”です。
資格というのは、「ある一定の能力があることを第三者が証明する」ものであり、賞状書士の場合は“ある職業に就く上での(最低ラインの)能力の保持を証明する”ことに目的があります。

書道師範というのは、そもそも“資格ではありません”、という時点で異なります。
基本的には『書道を標榜する“ある流派”での書としての字の“表現能力”を一定以上持つ者に与えられる、流派内での“指導教授の免状・免許もしくは職位”』のことを指します。
師範位を持つ者の中でも、宗家の宗主などから「当流派のあらゆる極意と能力を身に付け、当代において当流派の名を冠たる指導者としても相応しい」と認められた者にのみ与えられる称号がいわゆる『免許皆伝』です。
免許皆伝を、血縁などの宗家の中からしか出さなかったり、当代においては1人の弟子にのみ伝授するというのを“一子相伝”という訳です。と言っても、現代の書道にここまでの細やかな決め事がある流派は殆どありません。
(あっても私の所のような、潰える寸前の流派くらいでしょう(泣))
つまり、ある流派における能力を示すものであり、第三者には無関係と言っても良いものです。自らの流派の中での権威、とも言い直せるでしょう。勿論、大きな流派の中での師範位は、一般的な世の中での評価もそれなりにあるでしょうから、自らの流派を“団体”と見るならば第三者が認めたもの、と言えなくもないです。が、それは周囲がどう思うか、ということであって、その“師範”という流派の中での位が第三者評価であることとは違います。
これがどう言う事かと説明しますと、要は『異なる流派では評価基準が異なるので、ある流派でその能力のある人(=師範位)が、別の流派では必ずしも高評価の対象になるとは言えない』ということです。

ここで考えて欲しいのは、一般に賞状書士・賞状技能士、等々と言われる民間資格の殆どは“賞状書き・宛名書き”などの商業ニーズに応え得る能力を持つか否か、を評価・判定し、資格認定をする、と言うものです。
いわゆる資格商法と思われるものもたくさん出回っていますが、一方で“職業”として求められている分野だからこそ、このような資格もあるのでしょう。
ゆえに、多くの賞状書士資格のテキスト類は楷書・行書を中心に、ビジネス上などで使われる“字の表現能力”を鍛える内容となっているのでしょう。(知人の持つモノを見る限りでは、ですが)

それに対して、書道の師範位は“書道家という芸術家”が、その“流派の中でどんな立場を持ちうるか”を示すものです。流派内でのステータスと言っても良いのかもしれません。

その資格が、その職業に就くのに必要か否かは別にして、就く上では一定の能力を示すという役割を果たしているのが賞状書士という資格の持つ意味と思われます。
一方で、その流派での権威・ステータスとして、宗家・宗主から流派としての表現能力を持っていることを認められたことを示すだけの役割が書道師範ということの意味です。
但し、必ずしも書道師範の方に賞状書士の能力がないというのではないです。むしろ、多くの場合は書道師範の方々の方が“字の表現能力”としては幅広く持っていることが多いのが実際でしょう。しかし、ビジネスで賞状をそれだけの数を書くということと、芸術的に美しい字を表現する、ということは同じではありません。
むしろ、そこから収入を得ようとすると、書道師範の場合、日展や日本書芸院などで入選を果たすなどして世に認められない限り、街中の書道教室の先生でしかなく、食べていくのは厳しいのが現実です。それなりの入選を果たしたり、高名な書家の高弟子ともなれば何とかなるのでしょうが・・・
そういう意味では賞状書士というのは(食べていくには、とまで書いてませんが)こういう書き方で、こういう風に、という習い方のようですし、収入を得る手段として考えることを前提に組まれているのでしょう。個人的には「それでも、そうそう簡単には食っていけない」のが現実だと思いますが・・・

【注意】教育系書道団体の中には、流派に関係なく“段位”“師範”などを与えているところもあるようですが、『書道』という芸事の“道”の世界とは別の、趣味の世界や生涯学習の一環としてのものですので、意味合いが違います。また、実用書道や商業書道などを名乗り、「書道師範」という資格があるかのように喧伝する団体もあるようですが、これらは芸事の“道”の書道でも、生涯学習の一環でもなく、賞状書士などと同様の位置づけのようです。しかし、見る限り、仕事を回せます、と言うような表現も散見されることが多く、単なる資格商法の1つにも思えますので、ご注意なされた方が宜しいかと思います。(この辺りについては、あくまでご自身の目で確認して判断される必要があるとは思いますが。気になったので少しだけご忠告をさせて頂きました)

下記の参考URLは、それぞれについての資格や団体、過去ログなどについて、簡単に一覧してあります。ご参考下さい。

★賞状書士資格について
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■日本筆耕技能協会
http://www.nhgk.jp/
■日本賞状書士協会(がくぶん総合教育センター)
http://www.gakubun.co.jp/pc/index.html
http://www.jad.or.jp/organization/detail.php?id= …
■日本賞状技法士協会
http://atene-kyoiku.co.jp
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★賞状書士過去ログについて
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■QNo.50660 実務書道と賞状書士どうちがうの?
http://okwave.jp/qa50660.html
■QNo.734368 賞状の資格
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=734368
■QNo.2399086 賞状書士という資格について
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2399086.html
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★書道団体(社中と呼ばれるものもある)について
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●主な芸術系団体
社団法人 日展
http://www.nitten.or.jp/
社団法人 日本書芸院
http://www.nihonshogeiin.or.jp/
財団法人 毎日書道会
http://www.mainichi.co.jp/event/shodo-kai/index. …
読売書法会
http://event.yomiuri.co.jp/shohokai/
日本教育書道連盟(日本書道美術館内:公式サイト無し)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC% …

●主な教育系団体
全国書教研連盟(書研)
http://www.shokyoukenrenmei.com/index.html
財団法人 日本習字教育財団
http://www.nihon-shuji.or.jp/index.cfm
財団法人 日本書写技能検定協会(公式サイト無し)
http://www.mext.go.jp/b_menu/koueki/syougai/02/1 …
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ちなみに賞状書士にせよ、書道の師範にせよ、月あたりの収入は人によりピンキリだと思われます。賞状書士資格については各団体のサイトに代表例があるようですので、ご参考まで。
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この回答へのお礼

いろいろ詳しく教えてくださって、ありがとうございました。書道師範というものは、やはり、芸術性を求めるものなのですね。私自身、字を書くのがどちらかというと得意です。それで、自分の趣味を生かして、少々のお小遣い稼ぎ程度の収入があったらいいなあ、と考えて、賞状書士の講座をうけようかなあと、思いました。ご丁寧に、いろいろなサイトまで、載せてくださりありがとうございました。参考にさせていただいて、自分の納得いく資格を取りたいと、考えております。

お礼日時:2007/01/03 22:00

賞状書士は公的資格ではないと思います。


現在試験は行われていませんが、
ビジネス書道能力認定試験と云うのがあります。
http://www.hct.zaq.ne.jp/cpayk800/kentei1migi.htm

収入については、仕事があるかないかです(と云うよりとってこれるかどうか)。

私の会社では、辞令や内部の賞状はPCで、外部に出す賞状は筆耕を頼みます(シルバー人材センターなどで3000円だったと思う)
式典の式次第なども頼みますが大きさにもよりますが50000円くらいだった記憶があります、こういう場合は会場を貸しているところと契約しているようです、この場合は看板屋さんが多いようです(縦看板や横看板の作成もある、枠も一緒に作り、場合によっては取り付けもするので)。

それと筆耕やるのに本来、資格は必要ないです、会社などでは字の上手い人に頼んだりしてますので、筆耕で手当てが出ると云うのも聞いたことが無いです(出すところはあるかもしれませんが)
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この回答へのお礼

Ano2の方がかなり詳しく説明してくださったので、賞状書士と、書道師範の違いが分かりました。(後者はかなり、芸術性を追及するもののようですね。)私は、どちらかというと、字を書くのが得意です。それで、その特技を生かして、なに書道に関する免許をとり、お小遣い程度の収入があればいいなあと、考えています。私に合う免許をとって、それを生かして、働きたいです。アドバイスありがとうございました。

お礼日時:2007/01/03 22:07

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