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イギリスは、イスラエルとアラブに対して三枚舌外交をしたことを世界史で学びました。
4回中東戦争が起こり、今でも不安定な状況が続いてる、と。

そこで、ふと疑問に思ったのですが、イスラエル(ユダヤ人)とアラブ人はその地をめぐって、お互い戦争はするけど、
イギリスが悪いことを知ってて、どうして団結してイギリスと戦争をしたり、賠償責任を求めたりしないのですか?
(もしかして、私が知らないだけかもしれませんが。。)
家族で話してみたところ、
「近親憎悪だ」
「イスラエルとアラブは宗教が違うから相容れない」
「団結してもイギリスには勝てない」
などの意見しかでませんでした。

世界史を受験でかじった程度の知識しかないので、
初歩的な質問となってしまいますが、気になるので回答よろしくお願いします。

A 回答 (6件)

なんでイギリスと戦争する意味があるのでしょうか?


イギリスがしたことは、特にアラブ側に空約束をしただけで
撤退後のイスラエル側が積極的に協定を破って
パレスチナ人を追い出したことが、中東紛争の発端です。

イギリスは宗主国としての責任を放棄はしたものの、
その後のことには関係していないので
賠償云々というのは全くありえません。
現在では、イギリスをはじめとするヨーロッパ諸国は
ほぼ中立の立場です。

国際外交の場では、嘘は常識であって、虚虚実実の駆け引きこそが
外交というものです。嘘ついたから悪い奴だというのは・・
余りにナイーブな意見なので、それの観点からは国際情勢は
全く見えてこないでしょうね。

そもそもイギリスはなぜ撤退したかといえば、
イスラエルがテロを用いて、ホテルや宿舎などを爆破したからです。
当時、海外展開力を失ったイギリスはテロに屈したわけで
イスラエルはテロリズムによって建国された最初の国家。
これを模倣してアルジェリアでも激しいテロリズムが荒れ狂うわけで
現在、あるいはかつてのPLOのパレスチナでの抵抗もこの路線を継承しています。

イスラエルは同様の方法で、パレスチナ人を脅迫して、
土地から追い出したわけですが、その動機となっているのが
シオニズムと、ナチの迫害からユダヤ人国民国家をつくるという願望です。
追われたパラスチナ人は現在も難民となってますが、
この帰還と土地問題こそが中東問題の本質であって、
イギリスの昔の外交政策なんかもはや問題外です。

一見して、宗教対立のように思われるパレスチナ紛争ですが
実際には宗教は余り関係なく、
現在の最大の難関は、相互不信と敵意、その裏づけとなっている
イスラエルによるパレスチナ市民の殺害と大量投獄、住宅破壊、
パレスチナやレバノンからのテロ攻撃、ロケット弾、自爆などです。
これらは信仰よりもはるかに実際的な問題で、
直接的に生命財産、人々の将来にかかわっています。
神がウンタラカンタラいう次元の問題ではなくて、人間の話になります。

また最近の中東和平の停滞の原因としては、
双方に代表者、代表勢力が不在であるということもあります。
イスラエルの前首相が卒中で倒れ、与野党分裂
パレスチナ側は組閣が組めない状態でハタハとハマスが内戦状態ですから、
交渉を始められない状況なのです。

ま、百年以上も前のことより、今を着目すべきでしょうね。
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この回答へのお礼

お返事が遅れてしまい申し訳ありませんでした。
詳しく教えていただきありがとうございます。
見方が間違ってたから難しいと思っていたんだと感じました。
歴史だけでなく現在のこともちゃんと見ていかないと
世界のことはわからないのですね。
これからはニュースや新聞にも目を通したいと思います。
回答ありがとうございました。

お礼日時:2007/01/24 11:44

パレスチナ問題を宗教問題ととらえる事が、問題の解決できない最大の原因です。


パレスチナ問題は、領土紛争問題である事を理解する必要があります。

イギリスの3枚舌外交の以前から、ユダヤ人のパレスチナ帰還運動が有り、パレスチナにおいては、トラブルが発生していました。
パレスチナ側もユダヤ側も、イギリスの提唱は、自分達に有利な状況での裁定と考えたのであり、イギリスの提唱によりトラブルが発生したわけではありませんでした。

パレスチナ人とユダヤ人の間のトラブルは、トルコの弱体化で、パレスチナの地に権力の隙間ができたため、トラブルの裁定者がいなくなってしまった事に原因があります。
トルコが確実にパレスチナを支配していた時期は、この手の問題は全く生じていませんでした。

イスラエル側の考え方として、「チョットの間(2000年ほど)家を留守にしていたら、空巣(パレスチナ人)に家(土地)を乗っ取られた。」
というものですし、パレスチナ側とすれば、「ユダヤ人は、自分達の家を長年(2000年も)放置しておいて、今になって出て行けとよく言えたものだ」となります。

この問題をイギリスに言ってみてもイギリスとしては対処のしようが無い事は明白ですし、イギリスの介入が無くても問題が生じたのですから、基本的にイギリスの責任とはいえません。
あえてこの責任を追及する相手と言えば、2000年前のローマの皇帝ネロとパレスチナ総督フローレス、反ローマの反乱を起こしたユダヤ人指導者達に求めるべきでしょう。
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この回答へのお礼

お返事が遅れてしまい申し訳ありませんでした。
そうですよね、皆さんも仰るとおり、やっぱり領土問題だ
ということを念頭におかないと、考え方を間違ってしまいます。
三枚舌外交以前からトラブルが発生していたのは、初めて知りました。
わかりやすい回答ありがとうございました。

お礼日時:2007/01/24 11:50

考え方が違うので難しいのではないでしょうか?



ユダヤ教…未だ救世主は現れず、我等を約束の地に導いてくれていない
キリスト教…救世主イエスのお陰で我々は救われたその教えに従おう
イスラム教…イエスという預言者に続いてムハンマドが現れた。我々は新たな戒律の下に生きよう

イスラムはキリスト・ユダヤを受け入れ可能ですが、キリストはイスラムを受け入れないし、ユダヤは自分たち以外は受け入れません。

人おしなべて救いなし(コーランより)です。
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この回答へのお礼

返事が遅れてしまい申し訳ありません。

宗教の問題が絡んでいるから、ますます複雑になっているんですかね・・。
ありがとうございました。

お礼日時:2007/01/24 11:38

宗教が入ってくると


日本人にはちょっと理解しにくいですよね。

まず、日本のことから話しますと
日本は多神教です。
神社の神様にお願いし、葬式はお寺に。
そのほか、身のまわりのあらゆるものを神的なものを感じて祭る。
このような珍しい国です。

対して
キリスト教、ユダヤ教、イスラム教は一神教で
自分の信じる神様しか信じません。
ちなみに言うと
キリスト教の神もユダヤ教の神もイスラム教の神が
それぞれいるのではなく、
この3つの神は同じものだそうです。
何が違うかというと
預言者が違うのです。

またもって、
エルサレムがキリスト教、ユダヤ教、イスラム教の聖地なのが
問題を難しくしています。
自分たちの一番大切な場所が
自分の神様の教えを曲げて伝えている
嘘つき集団が支配しているわけですから。

ユダヤ教の預言者が「○○」という。
それに対してイスラム教の預言者が
「ユダヤ教の教えは間違っている。
 神はそんなこと言っていない
 あのユダヤの預言者はうそをついている」
という流れになるわけです。

一神教で、たとえるなら融通の利かない集団ですので
お互い嘘つき呼ばわりして
らちがあかないわけです。

こんなこともあって
イギリスが絡む政治的な問題だけでなく、
宗教的なものも大きな問題となっているというわけです。

違っている部分とかあったら
詳しい人訂正お願いします。
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この回答へのお礼

お返事が遅れてしまい申し訳ありませんでした。

そうですね。私は特定の宗教を信仰していないため、
歴史を学んでいて十字軍や聖戦などを見ても、
その熱心さに感心するばかりです。
理解しにくい部分ですが、とても興味があるので、
大学に入ったら宗教学の授業を取れたらいいなと思っています

パレスティナ問題は政治的な部分だけではないんですよね。
回答ありがとうございました。

お礼日時:2007/01/24 11:31

イギリスの三枚舌外交は長い歴史の一過程に過ぎず、エルサレムの領有を巡って、長い歴史的対立を繰り返してきました。


歴史的には、前13世紀にパレスチナの先祖が住み、前10世紀にはユダヤ人がイスラエル王国を建国し、エルサレムを建設した。その後、イスラエル王国がユダ王国と北イスラエル王国に分離した時に、エルサレムはユダ王国の首都となった。紀元前6世紀にはユダ王国も滅亡し、ユダヤ人は国を持たない流浪の民となった。
キリスト教は紀元1世紀に起こり、エルサレムはイエス・キリストの処刑の地となった。紀元6世紀にはユダヤ教徒から尊敬されていた預言者ムハンマドが誕生してイスラム教が起こり、エルサレムを聖地とした。

エルサレムを巡っては、パレスチナ人は3000年前から住んでいると主張して一歩も譲りません。
イスラエル人もアラブ人もイギリスに抗議した所で、パレスチナ問題が決する事が無いことを十分に承知しています。
イスラエルの背後にアメリカがいる以上、現段階ではどの国も手出しを出すことはできないでしょう。まして、英米は軍事同盟を結んでいるのですから。
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この回答へのお礼

お返事が遅れてしまい申し訳ありませんでした。

そうですよね、イギリスを倒したとしてもパレスティナは
ひとつしかないですもんね;
大事なすっかり抜けていました・・。
回答ありがとうございました。

お礼日時:2007/01/24 11:28

パレスティナ・エルサレムが一つしかないから。



戦争は「利」を求めてするモノです。
コストと見合う範囲内で戦争は起こります。
この場合、パレスティナ・エルサレムという「利」はかなりでかい。
イギリスと戦って勝っても、パレスティナ・エルサレムを獲得できないわけですから、戦争はしません。
イギリスが支配していた段階では、イスラエル(当時としては、ユダヤ人集団)はイギリスと戦争しています。獲得可能性のある利が見えていたからです。
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この回答へのお礼

お返事が遅れてしまいすみませんでした!

一番重要なことを忘れていました・・。
確かに、イギリスを倒してもパレスティナは返ってこないですね。
回答ありがとうございました。

お礼日時:2007/01/24 11:26

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