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ずっと前、有名な学者(たしか、ノーベル化学賞を受賞した野依良治博士だったと思いますが)が、「大学教授は多忙でしょうがない。」と語っていたのを読んだ覚えがあります。

しかし、別の人がいうには、「大学教授は、授業の日しか学校に来なくて良いからヒマな職業だ。」と読んだ覚えもあります。

いったいどちらが正しいのですか。
大学教授は多忙なのですか、それともヒマなのですか。

A 回答 (6件)

現役私立中堅大学文学部教授の私がお答えします。



理系と文系、そして「研究をあきらめて大学行政だけに力を注ぐ人」と「研究に主力をおく人」によってまったく異なってきます。

まず理系ですが、基本的に実験器具や施設が大学にしかないのが普通なので、通常ほとんど(夏休みや冬休みも)大学に来ています。
医学部の教授などは、授業のほかに診療をし、実験をし、学会に出て、とてもタフでないとつとまりません。
文系では、研究室に本を置いていて、そこで研究をする人はほぼ毎日(日祝日も)来ています。まあ、第二の自宅化しています。研究室で研究しない人(私はこっち。本がすべて自宅に置いてあるので)は授業と会議以外は大学に行きませんから、週3~4日の出勤です。ただし、出勤したときは授業が毎日3コマずつ、かつ会議が入りますから朝から夜まで大学にいることになります。当然、そのほかの日は遊んでいるのではなく、ほぼ毎日自宅で研究したり、資料調査やほかの大学での研究会などに出ています。

大学教授が暇などというのは、明治時代のことですよ。
今や、研究、教育、大学行政に忙殺されています。人気のある教授や実力ある教授は本や雑誌原稿の執筆、テレビ出演、ラジオ出演などの仕事が来ますが、それは大学から見れば「よけいなこと」であり、いくら大学の名前を売っていても大学の仕事をしない教授には冷たいまなざしが・・・(吉村作治なんか、テレビ出演は多いけど、なかなか教授に昇進出来ませんでした。これは学術論文数が少ないのと、テレビなんかに出るのは軽薄だという周囲の反応によります)。

しかし、研究をあきらめ、大学行政も「この人に任せたら危険」と判断された無能な人はたぶん暇です。それは研究者としてとても恥ずかしいことです。
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大学教授ではなく教員全般ですが、絶対にやらないといけない仕事が三つあります。

「授業」、「会議」、「委員」です。「研究」はやらないで済ますこともあり、必須項目にはなっていません。

授業は給料を貰うためには絶対にやらないといけません。逆に「授業があるから」と言えば、何の会議があろうが誰が会いたいと言おうが断る口実になります。

会議は、大学では基本的に全員(学部レベルだと全学科の委員)が出席していないと開催できません。したがって、会議には必ず出席し、出られないときは代理を立てるか委任状を出しますが、委任状を認めない会議もあります。

委員は、多くの場合は学科代表です。上に述べたように委員会は全学科出席が原則ですから、サボることはできません。中にはどうでもいい会議もあって、15分間座っていれば良いものもありますが、学科間の利害が衝突する会議では代理を出すところか死ぬ覚悟で議論しないといけないものもあります。

上記の義務を除くと教員は暇といっていいでしょう。その暇の時間をどう使うかですが、研究、趣味、バイトのどれかに使う人が多いようです。残念ながら教育に精力を注ぐ人は極く少数です。

皆さんの書かれているように、助教授以下では昇進を目指して論文編数を稼ぐ必要があるので研究に専念している方も多くいます。しかし、「俺は定年まで助教授でいい」と割り切った人がいると、これは強い立場です。どこかに転勤させて後任に優秀な人を入れたくても、本人が移らないといったらどうしようもありません。

教授についても同じことで、なってしまえば昇任を気にしなくて良いので、研究もせず、授業も毎年同じノートを読むだけの人もいます。地方大学勤務なのに住居が東京にあって、授業を月曜とか金曜にまとめてしまい、その日だけ大学に来るという豪傑もいます。多くは文系の先生です。ある学部では、教授会の開催通知を研究室に出すと絶対に見て貰えないので、自宅宛に郵送するそうです。

暇な話ばかりしましたが、教育と研究に意欲があり、さらに大学運営にも理想を燃やして努力している先生もおられます。そういう先生には学会や審議会などからも仕事が降ってくるので、いくら時間があっても足りません。
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教授によりますね。



講師や助教授の間は教授になる為に、論文を書いたり、教授の雑用(ゴマスリ)をこなして大変な場合が多いです。
ただ、他の方も仰っているように教授になってしまえば、よほどの不祥事を起さない限り解雇されませんので、ノンビリ気楽に過ごしている教授も多いように思われます。

ここからは理系の話が主となりますが、業績を認められるべく、
学会で頻繁に論文を発表する為の研究、実験を指揮し頑張っている教授は忙しいですね。
逆に東大などから定年後、天下ってくる超有名教授は比較的のんびりされているようなイメージがあります。
それこそ授業のある時だけ来校して研究室にはあまりいなかったりします。
逆に東大内での出世コースから外れて、まだ一花咲かせたいと野心のある若手の、助教授や教授は忙しく学内出身の助教授などと同様に頑張っておられますね。
更に、白い巨塔ではありませんが、学部長などを狙って実績作りに躍起になっている教授は忙しいですしね。

要するに教授のやる気、立場、人生観、などで全く忙しさは違うと言えますね。

ただ民間企業の研究員と違い結果を厳しく求められないので比較的、あらゆる意味で楽ではあると思います。
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人それぞれ、おかれた環境にもよるし。


「会社員って忙しいの?」と聞かれても答えようもないのと同じです。

いくらさぼっても首にはなかなかならない。教授になってしまえば、頑張ってそれ以上あくせく昇進しようなんて目標もあまりなくなるということか、これじゃ適当すぎるんじゃないの?と見える人も結構居ます。
だけど、それは少数派。多くの教授はもっと真面目。学生をあずかる以上責任もある。学生達がここは理解してないと見れば、そこをどう補強するか呻吟。どうしても講義についてこれない学生をどうしたらいいか頭をかきむしり(単位あげないとすれば済みだけど非情になりきれない)、特別教材製作個人授業。専門外の講義も人手不足だから引き受ける、ぶざまな講義はしたくないから一回の講義に何日も準備する。執筆とか講演を頼まれたら義理もあるから断れない。毎年の業績フォローで論文が何件とか書かねばならないから、0件が続くのも嫌だ。○○委員会とかの雑用もある。(というパターンがかくいう私です、最近時間不足の焦りで円形脱毛症発生。)。
その気になればさぼり放題だが、できるかぎりやろうとするとするときりがない。どっちかといえば前者は少数派です。教授はひどいサボりの人もいるけど、多くは平均的会社員よりはずっと多忙でしょう。
会社員は極端なサボりは通用しないが、かなりの割合でずいぶんさぼっている。一部は体をこわすくらい多忙。(私、元会社員。後者のタイプ)
トータル平均は教授のほうが会社員(ヒラではなく上級管理職)より微妙に多忙かな。むろんヒラ社員よりは多忙。ただし教授の給料は上場企業の部課長クラスよりは低い。
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結論から言いますと、両方の方がいます。


テレビなどにもよく教授の肩書きで出ている方もいますよね。
また、大学に行ってない時は自分の研究をしたり(早稲田大学、吉村作治教授などはエジプト研究で有名ですが、研究以外にも海外に行ったり)忙しい方は本当に忙しいです。
逆に、ゼミも持っていなくて大学だけで講義が無い時には家でごろごろしている教授もいます。

ですから、芸能人でもそうですが両方いるのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

ご回答をありがとうございました。
多忙な人とそうでない人と両方いらっしゃるということですか。
たいへん参考になりました。

お礼日時:2007/01/14 21:14

授業ないときは自分の研究をします。


それに何か学会があれば忙しいでしょうし、教授となると他の団体の幹部だったりするので
結局めちゃくちゃ忙しいんじゃないでしょうか。
研究の傍ら学生の面倒も見ている、というかんじかな
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この回答へのお礼

ご回答をありがとうございました。
とても多忙ということですね。
たいへん参考になりました。

お礼日時:2007/01/14 21:07

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