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宗教・哲学について素人です

ユダヤ教や仏教が発生する以前にも、当然人間社会には原始宗教や自然崇拝、霊魂崇拝のようなものが存在したと思うのですが、そもそも人間社会において、宗教的概念のようなものはどのように発生したと考えられているのでしょうか?

宗教の起源とはどのようなものと考えられているのでしょうか?

出来ましたら、回答者諸氏の個人的考えではなく哲学や宗教学などの学界で一般的にどのような考え(諸説)が存在するのかお教えください。

もちろん加えて回答者様の個人的なお考えをお話いただいても差し支えはございませんが、出来ましたら一般的な知識としての諸説紹介・解説という形でのご示唆をお願いいたします

A 回答 (5件)

宗教的概念の発生のメカニズムを明らかにすることは難しいかもしれませんが、


フランスの先史学者ルロワ=グーランによる宗教の定義が、宗教的概念を端的に表しているように思います。
彼は宗教を「物質的秩序を超越するような関心の表れ」と定義づけています。
言い換えれば、合理的に説明のできない対象を、にもかかわらず説明しようと試みるときに、宗教的精神が表れます。
従って、なぜ現代では宗教が力を持たないのか(一部では依然として保たれていますが)、
逆になぜ古代には宗教的なるものが非常にひろく見られたのかが、理解できると思います。
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この回答へのお礼

理解がさらに深まりました
大変感謝してます

お礼日時:2007/01/27 02:39

#2です。


宗教の発生と起源について私見を述べさせてもらいます。

>ところでそもそも、そのような観念が人間の中に発生した由縁はなんなのでしょうか。
>霊や自然に対するい畏怖心でしょうか。それともご利益を追求するような欲得でしょうか。
>私自身は人間が、物事が思い通り運ばない時の欲求不満や、例えば同じ狩猟行為をしていても自分だけがエサを獲れないのに隣人だけが獲れた場合などに生じる嫉妬や、次こそは獲物を獲れるようにと願う気持ちも強い気がするのですが。

これには、私もほぼ同意ですね。
時に自然は動物にとって脅威となるほど強い力を発揮します。
雨や風、地震や噴火などの天変地異に対して畏怖の念を覚えた。
そして、きっと人知の及ばない何かがあると思うようになる。
それが「霊」や「精霊」、そして「神」と呼ばれるようになったのでしょう。
そして、それほどすさまじい力ならきっと自分たちを守ってくれるはずだと考えるようになった。
そして、恐れおののきながらも敬い、祀り、祈るようになった。

これと同時に起こったのが「クニ」の発生です。
「クニ」というのは支配者と被支配者に分けられるわけですが、支配者が被支配者をまとめるのに「神」や「精霊」を利用した。
やがて、文化が成熟しだすと、神話や民間伝承に纏められるようになる。
そして、徐々に体系付けられていき、一つの宗教圏ができあがる。
もちろん、明確に分かれているわけではなくて、お互いに影響しながら。

これを根拠付けるのに、ユダヤ教は元々多神教だったと思われることから推測できると思います。
ユダヤ教は多神教のウチの一つの神「ヤハウェ」を選び、敬うようになった。
そこからキリスト・イスラムが生まれていきます。
仏教も元々はバラモン教から発生していますし。

面白いのは、人は宗教に隷属する場合としない場合があるということです。
言い換えれば、生活規範を宗教に求めるか求めないかです。
ユダヤ教やキリスト教などは、生活の規範(殺し、盗み、姦淫などの禁止etc...)を宗教に求めています。(あるいは、宗教が命令している)
しかし、古代ギリシア・ローマや日本の八百万の神は必ずしも命令はしません。
私たちが思ったときに守護を求めるだけです。
この違いは、おそらく宗教の政治利用における、一神教と多神教の差だと思います。
政治利用するには一神教の方が都合が良いですし、「この法は神様が与えた」といわれては、その神を信じてる人は逆らえませんから。
また、政治利用するためには高度に組織化されていた方が有利です。
故に、教会や教団が発達していったのでしょう。
仏教は少し一神教とは違う発展をしましたが、政治と深く関わっていたのは確かだと思います。

纏めると、自然への畏怖の気持ちと日々の不幸からの守護を求めて宗教が発生した。
そして、政治と絡みながら体系化され組織化されていった。
私はそう考えています。
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この回答へのお礼

非常に参考になりました
嫉妬ー表現が不適切なら「理不尽に対する怒り」とそれを抑えるための合理化

この考えはもしかしたら荒唐無稽な考えなのかと自問していたのですが、思わず賛同をいただき嬉しかったです

お礼日時:2007/01/27 02:38

No1です。


「できたら一般的な知識(定説となっているもの)」ということでしたが、私は定説は知らないので、前回個人的見解を避け、参考資料となるのをリンクしました。



今回は個人的見解を書きます。


>大昔の歴史的記録が知りたいのではなく、宗教はどんな風に発生したかが知りたいのです


宗教や宗教の始まりなどを論じているところを見て 私がいつも思うのは


「結局 あれこれいっても お望みは 自分はどこから来たのか知りたいからだろ 

だったら あれこれ言い訳つけず、単刀直入に<私は誰なのか どこから来たのか知りたい>と最初から言え」

です。

ここに全ての宗教がいきつく。
これに当てはまらない宗教を知らない。


どうしてこうなるのか。
人間は自分の根源を知りたがる動物だから。

以上が私の個人的な見解です。


補足しますと、、、

ここ5千年ほどは、男神崇拝宗教がほとんどですが、その前は長く女神崇拝の時代でした。

太母神。
産み・育て・破壊する自然(神)で、三相一体が太母神の概念でした。
のちに典型的な男神崇拝が発生し、女神の三相一体を誤解 あるいは曲解し、三位一体なるものを打ちたて、人々を迷路に閉じ込めた。


ここに母殺しが伺えます。 母殺し=自然殺し=自分殺し です。


古代ではすごい人は神として考えられていたようです。
超人的なので雷 など呼ばれていた。
でもその雷と例えられた人物を生み出したのが太地母と考えられ、崇められていた。

生命の源である母を崇めるということは、自分を崇めること。
つまり宗教儀式は母なる女神を崇めることで、自分を尊んでいた。
と、私は解釈します。
自分を生み出した太母神に感謝をすることは、自分が得た生命を大事にするってことですよね。


その後女神殺しが頻繁に行われるようになり、人類は女神の像を捨てて男神崇拝になり、破壊・殺戮 と現代人に通じる破滅の道を人類は歩むこととなった。

これに対して警告を発しているのが「もののけ姫」という作品。
女神を敬わないことは自分を敬わないこと。
女神から必要以上に搾取することは、すなわち自分がやせ細るということだ。


今回発生を知るのに宗教の歴史は必要ないということですが、、、、、
宗教の発生は、人の思想の歴史を手繰らないと、見えてこないと思います。

かなり遡って前回書きましたが、それは現代の男神崇拝の発生理由に繋がるものです。
農耕を発明したことで、神になったかのようになり、女神を殺して男神を打ち立て現在に至る。

でも、その人類の前にもうひとつの人類がいた。
女神崇拝の集団です。
女神の概念が何であるか上に書いたので、どうして発生したのかわかると思います。
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この回答へのお礼

詳しいお話ありがとうございました

お礼日時:2007/01/27 02:34

>宗教の起源とはどのようなものと考えられているのでしょうか?



いつから宗教が始まったかは、難しく学会なんかでも盛んに議論されていますね。

最初はアニミズムや汎神論的な宗教が起こり、シャーマニズムが見られるようになった。
そこから、ユダヤ教や仏教となり、またキリスト教やイスラム教へと変化していった(キリスト教社会では「発展」と捕えています)と考えられています。
つまり、最初は個々人が持っていた漠然とした「超自然・超越者」の存在イメージが、徐々に組織化・体系化されていったととらえられると思います。
その中から徐々に少しずつ、各地の神話や神様のイメージが形作られていったと思われます。

また、「宗教」とはかなり曖昧な言葉です。
キリスト教や仏教のように、目に見える形で組織化された宗教もあれば、我々が日々の生活の無事を願うような、目に見えない形の宗教もあります。
その中には、普段は「宗教」と意識しないモノも数多くあります。

「宗教がいつ始まったか」と言う問いは、「人間がいつから現れたか」と同じ位、難しい問題です。

参考URLはWikiの関連ページ

宗教の定義
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%97%E6%95%99# …

アニミズム
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8B% …

汎神論
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%8E%E7%A5%9E% …

汎心論
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%8E%E5%BF%83% …

シャーマニズム
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3% …
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この回答へのお礼

大変参考になる回答感謝します
アミニズムや汎神論的観念がその原始的形態であることは理解できます。
ところでそもそも、そのような観念が人間の中に発生した由縁はなんなのでしょうか。
霊や自然に対するい畏怖心でしょうか。それともご利益を」追求するような欲得でしょうか。
私自身は人間が、物事が思い通り運ばない時の欲求不満や、例えば同じ狩猟行為をしていても自分だけがエサを獲れないのに隣人だけが獲れた場合などに生じる嫉妬や、次こそは獲物を獲れるようにと願う気持ちも強い気がするのですが。

おっしゃるとおり人類の発生と同様難しく、答えの無い問いとは思いますが、よろしければあなたの見解も含めお聞かせ願えれば嬉しいです

お礼日時:2007/01/23 19:05

創世記の洪水


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%AB% …


最後の審判・生と死の循環
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%BB%E8%80%85% …

ホモサピエンス以外の人類の宗教儀式・光の巨人
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AD% …

この回答への補足

大昔の歴史的記録が知りたいのではなく、宗教はどんな風に発生したかが知りたいのです

補足日時:2007/01/23 18:49
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