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 旧日本海軍の話です( ^ ^ ;)
 色んな本を読んでいると「先任ナントカ」という役職名が時々出てきます。どうも「主席参謀」みたいなニュアンスのようなんですが、同時に「参謀長」がいたりして序列というか、どういう役目の者に与えられる肩書きなのかがよくわかりません。

A 回答 (3件)

司令長官(例えば第一航空艦隊司令長官)の下には参謀長と数名の参謀がいます。

数名の参謀のうち一番先任の者が「先任参謀」となります。

司令官(例えば第一水雷戦隊司令官)の下には参謀長はいず、数名の参謀がいます。数名の参謀のうちで一番「先任」の人が「先任参謀」となります。

要するに、司令長官の下には参謀長がいて「先任参謀を含む参謀たち」を統括しますが、司令官の下では先任参謀が他の参謀たちを統括します。司令官の方が格が低いので「参謀長の役目は先任参謀が担う」といった具合に組織が簡略化されているわけです。

この辺は、例えばキスカ撤退作戦に関する本を読むと、作戦を命令する第5艦隊(司令長官、参謀長、先任参謀、その他参謀)と、命令を受けてキスカに向かう第一水雷戦隊(司令官、先任参謀、その他参謀)の人たちが関連し合いながら仕事をやっているので分かりやすいと思います。

撤退 ガダルカナル・コロンバンガラ・キスカ
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=30796982
に所収の「キスカ撤収」という手記を残した有近六次氏は、第一水雷戦隊の先任参謀であった人です。
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一般に「先任○○」という役職名は、「○○長」を補佐して同輩中の首席者として実務をリードする役割を与えられていました。

もし「○○長」が戦死したりした場合には、その職務を代行する役割もありました。
「先任○○」には、実際に同輩中の最先任(その階級、職位に最も早くついた者)である場合と、必要によって抜擢されて補職される場合とがありました。

参考URL:http://www.geocities.jp/nakanolib/etc/gun/gnt03- …
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二人の名将より、一人の愚将


という格言があります。
どんなに、優秀な将軍でも、二人が並列して、指揮系統が乱れると、愚将の指揮している軍隊に破れるということです。
これを避けるために、軍隊では、必ず指揮系統をハッキリさせる必要があり、先に任命された方を「先任」として、不測の事態には先任者の決定が優先されます。
※ 指揮官が戦死して、同階級が(たとえば大尉)二人いる場合など。
その意味で、常に参謀の中でも、先任参謀というのが存在します。
主任という意味ではなく、参謀長に不測の事態(その場にいないのに、判断が必要とか、死んじゃったとか)があるとき、真っ先に判断を迫られるのが先任者である、先任参謀ということになります。
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この回答へのお礼

あーなるほど、優先権がある、という意味なんですね。

「馬鹿な大将、敵より怖い」というのもありますね( ^ ^ ;)
軍隊というのは人事思想の宝庫ですね。
ありがとうございました。

お礼日時:2007/01/27 16:31

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