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小説を読んでいたら「ぺリオフサルモス」という魚の名前がでてきたのですが、ネットで調べても乗っていないので気になっています。多分古い書籍なので読み方が違うのかもしれませんが、この名前でピンときた方どんな魚なのか教えてください。お願いします。

A 回答 (3件)

トビハゼ属の学名”Periophthalmus”です。


”P.cantonensis”は”P.modestus”のシノニムで、ムツゴロウの学名は”Boleophthalmus pectinirostris”です。
アジア・オセアニア・アフリカの温帯域から熱帯域にかけて13種が分布する半陸生のハゼ科魚類で、英語でマッドスキッパーと言います。日本にはトビハゼとミナミトビハゼの2種が分布し、東アジアはトビハゼ属の分布の北限になります。全長10cm程度の種類が多いですが、全長25cm程度になる大型種(P.barbarus)もいます。
河口のヨシ原・マングローブ林が多い泥干潟に生息し、干潮時には泥面で小動物(ヨコエビ、ゴカイなど)を捕食し、干潮時には岸辺の岩・ヨシ・マングローブに這い上がって、干潮を待ちます。通常は巣穴をつくりません。
・トビハゼ P.modestus
全長;約10cm
国内分布;東京湾以西の太平洋側、瀬戸内海、博多湾、有明海、八代海、沖縄島以北の南西諸島
国外分布;朝鮮半島、中国、台湾島
東京湾奥部と沖縄島の個体群は環境省により絶滅のおそれのある地域個体群(PL)に指定され、他の個体群も干拓・干潟環境の悪化などで減少が著しく、各都府県でも絶滅危惧I類などに指定されています。私が住んでいる福岡市でも20年程前まで数箇所の干潟に生息していましたが、現在は2箇所しか生息していません。
活動期(3~10月)の生活様式は上記通りで、休止期(11月~3月)は餌を捕らずに終日巣穴で過ごします。
産卵は雄が泥面に掘った巣穴で行われます。巣穴はY字状で、2~3ヶ所の入り口があります。入り口にはチムニー(巣穴から掻きだした泥を入り口の周囲に盛り上げたもの)が形成され、巣穴の内部はL字状で、末端に上を向いた小室があります。小室には空気が蓄えられ、卵は天井に産みつけられ、空気中で発生が進行します。孵化後は30~50日程度の浮遊生活の後、干潟面での底生生活に移行します。
・ミナミトビハゼ P.argentilineatus
全長;約10cm
国内分布;奄美大島以南の南西諸島
国外分布;西太平洋の亜熱帯・熱帯域
マングローブ帯に多く、まれに淡水域にまで侵入します。
生活様式・繁殖様式はトビハゼとほぼ同様ですが、休止期が非常に短く西表島で約3週間ほどです。
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この回答へのお礼

さらに詳しい、生息地、属名、生活様式まで、踏み込んだ回答ありがとうございました。おかげでかなり詳しく理解できました。かなりボリュームのある回答本当にありがとうございました。

お礼日時:2007/01/30 17:05

No.2です。


生活様式の文章に誤字がありましたので訂正します。
干潮時には岸辺の岩・ヨシ・マングローブに這い上がって→満潮時には岸辺の岩・ヨシ・マングローブに這い上がって
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この回答へのお礼

わざわざの訂正本当にありがとうございます。熱の入った回答に本当に感謝します。

お礼日時:2007/01/30 17:12

ムツゴロウの仲間です。

ムツゴロウの学名は

Perio- phthalmus cantonensis
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。ムツゴロウですか、どうりで他のサイトを調べてものっていないわけですね。おかげでスッキリしました。本当にありがとうございました。

お礼日時:2007/01/30 17:02

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