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今週号のSPA(雑誌)に「銘柄研究は無駄。世界の株式市場へ均等に投資したほうが確実」と書かれています。
これはノーベル経済学者たちによっても証明されているとのことで、「現在の株式市場における時価総額の割合は、米国が50%、日本、ロンドン、ヨーロッパがそれぞれ15%で残りが5%。それぞれの市場のインデックスファンドをこの比率どおり買えばいいだけ。つまり世界の資本主義そのものに投資することになる。あとはほったらかしで年1回チェックするだけで年間100万円の運用が30年後に9000万円になる(過去18年の実績は年平均6.3%の利回りです」と書かれています(要約)。

インデックスファンドは初心者にもわかりやすく、SPAでは最強の素人投資法だそうですが、実際はそう簡単にはいかないのでしょか?なんだかうまい話ですが…。

このSPAの特集には書かれていない落とし穴というか、リスクがあると思います。どんなことなのでしょうか?
1万円からはじめられるそうですので1年間くらい経験がてらにやってみようと思うのですが。

よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

他の方の回答と被る部分も結構ありますが…。


「銘柄研究は無駄」という考え方は、理論の世界では「効率的市場仮説」と呼ばれるものです。↓のブログがわりと簡潔に説明しているので、参考にしてください。
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/2 …
本を読むのなら「ウォール街のランダム・ウォーカー」(バートン マルキール 著・日経新聞社)をお奨めします。かなりよく売れた本なので、大きな図書館になら置いてあると思います。
とにかく、市場が効率的であれば、銘柄選定とか売買のタイミングを悩むのは無意味(それがうまく行くかどうかは運次第、長期的には、市場平均と同じリターンに収斂していく)という事になります。
数多くの学者が、この仮説が成り立つか検証していますが、少なくともアメリカに関しては「ほぼ効率的」というのは、概ね一致した見解です。日本については、『必ずしも効率的とは言えない』といった感じの結論が多いですが、うえにリンクを入れたブログの別の頁に「株式市場は多くの人が思っているよりもはるかに効率的です。」とあるのに、私は賛成です。つまり、多くの人が、チャートだのファンダメンタルズだのを、数年勉強すれば多少は上手くなれる、と思っているが、実際の相場はそれよりも遥かに効率的だろう、という事です。

さて、市場が効率的だとすると、銘柄選定や売買のタイミングを悩むのは無意味ですから、充分に銘柄を分散して、かつ手数料などの売買コストを抑えた投資が、一番合理的という事になります。具体的に言えば、手数料の低いインデックファンドを毎月定額、淡々と買っていく、というのが典型的なやり方です。その雑誌に書いてあったのも、そういう意味です。

ここまでは(「効率的市場仮説」に基づくなら)、至極当然の投資方法で、「落とし穴」も何もありません。完璧に効率的な市場は、この世には存在しないし、学者もそんな主張はしていませんが、ほぼ効率的と考えるのなら、合理的な投資方法と言えるでしょう。

ただ、「年1回チェックするだけで年間100万円の運用が30年後に9000万円になる」という部分までは、効率的市場仮説は何も言っていません。単にその雑誌が「過去と同じだけ株式市場が上がれば、そうなる」と書いているだけの事でしょう。もし、ここまでも含めて『確実である』と思われているのなら、それは誤解です。「将来の市場の動きを、確実に予想できる」人はいません。効率的市場仮説から言える事は、銘柄やタイミングを選んで、売ったり買ったりするよりも、インデックスファンドを淡々と買っていく方が、確率的には、よりましなリターンになるだろう、というだけの事です。

ところで、質問者の方の言う「リスク」は、本当に「元本割れ」のリスクでしょうか?私には「年1回チェックするだけで年間100万円の運用が30年後に9000万円になる」っていうのが話が上手すぎるのでは、と漠然と考えているだけに思えます。何故、そんな事を言うかというと、「1年間くらい経験がてらにやってみようと思う」と書いてあるからです。株の1年毎のリターンは、非常にばらつきが大きいです。ある年は2割上がるかも知れないし、次の年は3割下がるかも知れません。過去18年の平均利回りを期待するにしろ、その成否を1年で判断するのは、到底不可能です。インデックスファンドを淡々と買っていく、というのは、株式市場全体は預貯金や国債よりも高い利回りを出す、という事を信じて、例えば10年、もしくはそれよりずっと長い目で見た勝負をする、というやり方です。

そうする事ではじめて、↓のURLのWEBにあるような、「世界平均で過去100年間の利回りはインフレ率控除後の実質で5.6%」(乱暴に言えば、国債に投資するよりは5.6%ぐらい余計に儲かる)といったリターンに近いものが得られます。1年程度では、-30%かも知れないし、+20%かも知れないし、こういう投資方法が良いかどうかには、1年程度の結果はほとんど関係ありません。

参考URL:http://www.watsonwyatt.co.jp/publications/wwrevi …
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この回答へのお礼

非常に詳しいご説明ありがとうございます。とてもわかりやすいと思いました。
ご紹介くださったリンクと書籍はさっそく読ませていただきます。

>ところで、質問者の方の言う「リスク」は、本当に「元本割れ」のリスクでしょうか?
>私には「年1回チェックするだけで年間100万円の運用が30年後に9000万円になる」っていうのが話が
>上手すぎるのでは、と漠然と考えているだけに思えます。

そうですね。SPAにはたったの1ページしか書いていなかったので詳しい説明も特にありませんでした。
ただ、投資に入りはじめて間もない私には関心のある短い記事だったので気になってこちらで質問してみました。もちろんかじっただけの知識しかなく、またSPAの記事も短かったので完全に鵜呑みにはしておりません。

>過去18年の平均利回りを期待するにしろ、その成否を1年で判断するのは、到底不可能です。

そうですね。ダメな1年かもしれませんしね。始めるからにはもっと長期で考えるしかないですね。

お礼日時:2007/02/08 01:54

質問者の言うリスクは、一般的な意味での危険、元本割れのように思いますが、回答者の言うリスクは投資についてのリスクであって、リターンのぶれのことです。



質問者のリスクに即して言えば、インデックスファンドと言っても値下がりすることがある。ということと、年率6.3%は過去のものであり将来を約束するものではないということです。
あと、1万円で目的のファンドを買えないということはあります。
1万円から投資信託を買えるのは事実ですが、「それぞれの市場のインデックスファンドをこの比率どおり買えばいいだけ」ということができると言っているわけではないです。
1万円では、日本のインデックスファンドか海外株式ファンドか、どちらかになります。

投資法としては、十分有効な方法で、すでに良く知られていますので、私なども実践しています。
投資のリスクは怖がるものでなく、管理するものです。

ちなみに、銀行の定期預金は元本割れリスクゼロですが、インフレのリスクには非常に弱いです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。すみません、さすがに1万円では無理ですよね。基準を1万円単位でということでした。
リスクゼロを求めていたら投資なんかできませんよね。将来を信頼するしかありませんのでこの投資法を勉強してみようと思います。

お礼日時:2007/02/06 12:28

「リスクがあると思います。

どんなことなのでしょうか?」



「この先に足を踏み入れるのは危ないと思う、どう危ないんだ?」

と言っているように読み取れるのですが…。

なにがなんでも元本割れしたくないのであれば国債しかないでしょう。

参考URL:http://startfroma.blog57.fc2.com/blog-entry-33.h …
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この回答へのお礼

すみません、リスクはつき物ですよね。
リンクのほうは参考になりました。

お礼日時:2007/02/06 12:33

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